先週は、前週に継続して日柄調整的な値動きをするも、瞬間的に下へ向かう雰囲気を出したものの即回復し、日柄調整的な動きを継続したまま週末入りとなりました。
この狭いレンジでのもみ合いがいつまで続くのか?
見極めですが、底割れの懸念は残しつつ、今週の値動きが陽線勝ちとなっていることで、反発の兆しが出てきているともいえる状況です。
この連休を挟んで、一目の雲のねじれによる反転期待や、月の満ち欠けの満月による反転など、アノマリー含め反発期待とする方が、世の中多くいると想像します。
さらには、例年で見ると11月末から12月の半ばに向けての上昇は、確率的に相当高めであることも踏まえると、チャートの形状的に10月26日の安値は割らず、もしくは同値近辺で反発し、11月8日に高値2万2583円を上抜け、ダブルボトムが完成すると期待したいところです。
ただ、現状のチャート形状は、期待とは裏腹に下降トレンドである現実は存在します。
したがって、上という方向だけを見た建玉は無謀であり、自殺行為であると考えます。
となると現状は、下であるという事が断定するのは、10月26日の安値を終値で勢いをもって割り込むときとして、上であるためには、25日線の向きを上と変えて、勢いを持って25日線を上抜け、かつ11月8日の高値を同じく勢いを持って上抜けるという事で判断できると考えます。
逆に上記の2つの条件を満たさないうちは、もみ合い継続で方向感なしが続くという事になります。
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週明け、方向感が出るか? 見極めとなるのですが、CMEからは、150円ほど下で始まる公算が高いですが、その値では、今週の安値を付けた水曜日の安値を割り込むに至らないので、週明け寄り付きで下という判断もできる状況ではなさそうです。
ただ、週末に5日線にタッチしてここから反発という雰囲気を出しながらも、週明けに下に乖離して始まるというのは5日線に頭をたたかれている雰囲気満載ですので不安材料と考えます。
もちろん週明けが陽線となればこの不安要素は打ち消されますが、どうなるでしょうか?
この状況の中での建玉ですが、現状の保有ポジションの位置により当然対処は変わると思いますが、現在が下降トレンドであることを前提に考えると、売り玉保有(多め)で買い玉を打診的に入れているというのが望ましく、
割合いにすれば 3 - 1 となると考えます。
連休を挟んでいるという事をふまえると 3 - 2 や、2 - 2 などもありかと考えます。
このような場面で、初心者の方は、買いが上にあり(ロスカットせずに堪えている)、売りが下にあるという逆転現象になっている方が多くいるように見受けます。
これは、気持ちが上にいっている証拠で、慌てて売りを入れているという流れです。
すべての行動に理由をもって動いていれば、多少の経験値がある人であればそうならないはずですが、どうしても待って動くのでなく 動きに合わせて追いかけて行動することで、そのような状況を作ってしまうものです。
そうならないための対処は常に話している通り、シナリオを立てて待つ動きをすること。
どこまで株価が動いたら建玉をどうすると、前もって動作を決めておくこと。そしてその決めた動作に対して自分自身で、なぜそうするのか根拠を立てることです。
それが出来れば後手に回る建玉にはならないはずです。
目次
現状分析
5日線
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一週間を通して下向きを継続しており、週初めに下でタッチした状態で始まるも、翌日には下に乖離して週後半に乖離を詰めてタッチして週末入りとなりました。
週明け 再度 上か下かに乖離する展開が想定されます。
25日線
変わらず下向きを継続です。いったん緩んだ角度は再度 角度を強くしました。
位置も下への乖離を継続で約2週間下への乖離が継続しています。
ただ、乖離幅を広げることなく、終値ベースでは一定の乖離幅で推移しており、つかず離れずをキープという状況です。
現状はグランビルの「売りの3」をイメージさせる値動きで、もしくは再度 少し上抜け後に下落の「売りの2」を作るか?
逆に25日線を上抜けて「買いの1」を作るか? 今後の展開に注目です。
75日線
変わらず下向きで位置も下に乖離した状態を推移しています。
移動平均線の並びも変わらず膠着状態となっています。
トレンドライン
目先の節目であった2万1500円どころの横軸一旦大きく割り込むも、その後 再度 意識するような値動きとなっています。
週明けもこのラインを維持するか注目です。
さらに下は、10月26日の安値の横軸と3月の安値の横軸が抵抗線となると考えます。
この3月の安値を割り込むと、下への加速は強くなり、2007年と同じ値動きという事が現実のものとなる可能性が高くなると考えます。
上に関しては、10月の高値と11月の高値を結んだラインの突破で急下落の終焉となると考えます。
さらには同じ位置に25日線がおり、ここの上抜けもトレンド変化な重要なシグナルと考えます。
さらには11月8日の高値の横軸と続き、その上は10月10日から11日の窓が抵抗帯になり、ここを上抜けると10月2日の高値を目指すと想定します。
テクニカル指標
一目均衡表
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下方シグナルから変わらず、上値の重さをイメージさせる状況です。
ただ、雲のねじれとなっているので、ここから上 下 ともの動きが出るかもと期待したくなります。
さらに遅行線が4から5営業日で日々線に絡むと想定するので、そのあたりで動きが出るかもという考えもあります。
ボリンジャーバンド
再度バンドの収束が始まり方向感がなくなっています。
この後の動きが+2σを目指すか?-2σを目指すかで方向感が出るという可能性とBOXに入っていくという可能性があると考えられる状況です。
スローストキャスト
下げ切らずに中途半端な位置でのもみ合いで方向感なしです。
この後 デットクロスで下となれば弱いし、ゴールデンクロスで上となれば強いと判断できます。
総合判断
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トレンドは変わらず下を継続ですが、方向感が変わるか?下を加速させるか? の切り替わりのタイミングにいると考えられるので、週明けの動きがとても大事になると考えます。
週明けも気持ちをどちらかの位置に傾けず どちらに動いても対応できる準備をしましょう。
年末に向けての期待もありますが、心穏やかに見極めましょう。(執筆者:城 晶子)