投資をするうえでリスクを分散させることは、とても大切です。
なんてことが、投資初心者によくあります。
今回は、株式投資初心者がやってしまいちな間違った分散投資の事例を3つ紹介します。
これを読んで心当たりがある方は、今すぐ自分のポートフォリオを見直してみてください。
今回は債券や不動産などを考慮せず、株式投資の銘柄分散に焦点を当てて解説していきます。

目次
1. 同業種銘柄に分散投資
株式投資初心者がやってしまいがちな間違った分散投資の代表例が、同業種内での分散投資です。
例えば、三菱UFJFGと三井住友FGに分散投資をしても、同じ銀行セクターのため、同じような株価の動きです。
もちろん、セクター買い(今回の場合なら、銀行株を幅広く買う)としてのリスク分散はできますが、それは多額の資金を運用している機関投資家でないと、あまり意味がありません。
個人投資家がリスクを分散させるには、関連性の薄い違う業種の銘柄を選ぶ必要があります。
例えば、内需株と外需株、円安に強い銘柄と円高に強い銘柄などです。
2. よくわからないから分散させている
これも株式投資初心者にありがちな間違った分散投資です。
このような投資家の多くが、
来期の業績はどの程度か?
財務状況はどうなっているのか?
など、投資をするうえで当たり前のことを調べようともしません。
集中投資をするときには、誰もが血眼になって会社のことを調べます。
それと同じぐらいリサーチができていないのなら、分散投資のポートフォリオに組み込むべきではありません。
3. 価格変動率を考慮しない分散投資
銘柄によって、株価の変動率は全く異なります。
毎日のように5%前後動く新興株と、1%動くかどうかの大型株に、同じ金額だけ投資をしてもリスク分散はできません。
このポートフォリオの命運は、値動きの荒い新興株に依存してしまうからです。
これも典型的な初心者の間違った分散投資です。
ポートフォリオのメンテナンスを忘れないように!

ここまで紹介してきた間違った分散投資をしていないか、今一度自分のポートフォリオを見直してみましょう。
また、将来自分のポートフォリオに問題が起こった場合には、躊躇せずにメンテナンスを行ってください。
定期的な調整や修正が、間違った分散投資を防ぐことにつながります。(執筆者:三田 亮)