日本では来年から消費税が10%に引き上げられ、軽減税率に対する関心も高まっています。
すでに軽減税率を取り入れいているイギリスでは、軽減税率についてどのような意見を持っているのでしょうか。
今回は私の友人にイギリスの軽減税率に対する考えを聞いてみたいと思います。

私:今日は軽減税率についてお話を伺いたいと思います。
アンドレア:よろしくお願いいたします。
私:外食するときに税率について意識していますか?
アンドレア:そうですね、確かに外食は高いというイメージはありますが、税金が高いというよりもトータルで高くなるというイメージです。
注文するときはメニューに税込みの料金しか書かれていないし、レシートにも税金の表示がないので何%税金を払うというところまであまり考えませんね。
私:あまり「税金」を気にせず外食もするということでしょうか。
アンドレア:もちろん税金は気にしますよ。
安ければ安いに越したことはないし、税金の表示がなくてもレシートはちゃんとチェックしています。
でも外食後に税金よりも気をつけているのはサービスチャージです。
私:サービスチャージとはチップのことですか?
アンドレア:そうですね。サービスチャージはチップのことなのですが、最近では客側からチップを乗せる前にすでに会計に10%から20%程のサービスチャージが加算されています。
私:税金で20%、さらにサービスチャージで20%もかかったらかなりの出費ですね。
アンドレア:サービスチャージはもちろん素敵なレストランなどに行ったときは払いますが、店員の態度が気に入らなかったり、食事内容に満足しなかった場合はサービスチャージを外してもらいます。
私:そんなことができるのですか?
アンドレア:もちろんですよ。サービスチャージはあくまでも客側の意志で付加するものなので、気に入らなかったら毎回除いてもらうこともできますよ。
会計をするときの店員さんの表情が少し曇るくらいです。(笑)
私:それは知らなかったです。次から注意してレシートをチェックします。

スーパーで買い物をした場合はレシートに「VAT(付加価値税)」という消費税の項目が表示されます。
外食をした際は、食事内容と場合によってはサービスチャージの表示がされているだけでVATの表示は基本的にありません。
高い税金を支払っているという感覚はあるものの、外食だけでなくイギリスで生活するのには全体的に税金が高いというイメージを持っている人が多いようです。(執筆者:森 亜美)