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知らないと狙われる!

「フィンテック」
「ブロックチェーン」
いったいどれくらいの人がきちんと理解しているでしょう?
仮想通貨のマイニング詐欺にあうシニア世代が目立って増えています。
インターネットが大好きなシニア世代が家族にいる人は注意してください。
狙われるのは団塊世代前後
シニア世代は、思いついてからすぐに使える金額が大きく経済的余裕があります。
ここでいうシニア世代とは、60代後半から70代半ばの「団塊世代前後」です。
シニア世代の特徴
・ インターネットを使える
・ スマホやタブレットも使える
・ FacebookなどのSNSに抵抗がない
・ ネットショッピングを利用している
・ アプリの購入もする
ネット慣れはしていても、どこか無防備な部分があります。
例えば…
・ Facebookの登録には本人確認が必須と信じている
・ 本名を使ってしまう
・ 不自然なマイニングファーム(後述)の画像も疑わない
マイニングとは

世界中のコンピューターに散らばったデータが「仮想通貨」として承認されるには、膨大な計算が必要です。
そこで、自分が持っている機器の計算能力を使わせてあげるのがマイニングです。
発掘(マイニング)というより
と言った方が近いかもしれません。
マイニングがうまくいくと配当がもらえます。
個人ならソロマイニング、グループで配当を分け合うのがプールマイニングですが、どちらも電気代や設備代がかかりますし、機器のトラブルにも対処しなければなりません。
マイニングを代行してくれる団体「クラウドマイニング」
お金を出して、完全におまかせしてしまう方法を「クラウドマイニング」といいます。
クラウドマイニングは、大量の機器が計算をする「マイニングファーム」という施設で行われます。
国内では、
・ GMOインターネット
・ SBI CRYPTO
・ DMM.com
といった大手企業がマイニング事業に参入しています。
その陰に潜む詐欺集団
詐欺にあわないためには、まずファームが実在しているのかを確かめなければなりません。
おびただしい数のモニターや機器の前で代表者がニッコリ笑っている写真は、近所の倉庫でジャンク品の機器と一緒に写しただけかもしれません。

SNSを利用するタイプのマイニング詐欺
筆者が聞いた「SNSからクラウドマイニングへ誘導するタイプ」を紹介します。
被害者(70代)が家族に相談したのは、だまされたと気がついてからでした。
息子さん世帯と同居していたにもかかわらず、途中で相談する勇気が出なかったそうです。
1. SNSで親しくなって相互フォロー
2. 誘われて投資グループや投資サークルに参加
3. LINEに登録させられる
4. 詐欺サイトへの招待リンクが送られてくる
5. 登録はネット上で完結する
6. 支払いはクレジットカード
7. 一定期間はLINEでサポート
8. 徐々に連絡が少なくなる
9. 音沙汰がなくなる
被害に遭った方は
しかし、ハッシュレートやらプルーフオブワークなどの横文字がどんどん出てくるので、しまいに意味がわからなくなったのです…」
と、話しています。
自分でも何だかわからないものを人に相談するのは大変です。
よくわからないマイニング詐欺が減ることを心から祈ります。(執筆者:白戸 春)