iDeCoのことは何となく知っているけど、それほど大きなメリットがあると思えず始めていない人は多いです。
そんなiDeCoを軽んじている方のために、今回は老後に大きな差がつくiDeCoを利用した複利運用のメリットを紹介します。
「自分で投資信託を積み立てているから興味ない…」そんな人ほど、老後に取り返しのつかないほど大きな差がつきます。

目次
iDeCoは再投資分に税金がかからない
iDeCoにはさまざまな税控除のメリットがありますが、今回注目したいのが、配当の再投資分に税金がかからないことです。
通常、投資信託や株式投資を行っている場合、当然配当に税金がかかります。
複利運用するために、配当分を再投資しようとしても、実際に使えるお金は税金が差し引かれた後の資金です。
iDeCoを利用すれば、再投資分に税金がかからないため、複利の力を最大限に高められます。
これが数十年後に大きな差を生みます。
複利は人類最大の発明
複利は人類最大の発明ともいわれるぐらい、強力な数字の法則です。
配当を投資せずに寝かせることなく、再投資を続ければ複利のメリットを享受できます。
そして、その再投資分に税金がかからないということは、この人類最大の発明である複利の効果を、最大限まで引き出せます。
この反則とも思える投資スタイルを実現できるのがiDeCoです。
税金のかからない再投資のシミュレーション

それでは実際に再投資に税金がかかるケースと、無税のケースを比べてみましょう。
分かりやすくするために、初期資金は100万円、年平均5%のリターン、配当は2%でどれだけ差がつくかシミュレーションします。
(5%のリターン後の資金の2%を配当とし、配当の再投資の際に差し引く税金は20%)
通常通り再投資に税金がかかる場合
初期投資100万円は30年後に695万8,093円(595.81%)です。
これでも十分に複利の恩恵を受けています。
再投資をしない場合
最終的な運用資金に受け取った配当のすべてを合計しても、543万8,115円(443.81%)にしかなりません。その差は歴然です。
それでは再投資に税金がかからない場合はどうか?
初期投資100万円は30年後に782万8,600円(682.86%)です。
全く同じものに投資して同じ結果だったとしても、最終的に初期投資分ほどの差が出てしまいます。
これは決して無視することのできない差でしょう。
長期投資をするならiDeCoを利用しよう
全く同じことをしていても、最終的に受け取る金額に大きな違いがでます。
老後のためにコツコツ投資信託を積み立てているのなら、ぜひiDeCoを利用してみてください。
老後に後悔しても、時間もお金も戻ってきません。(執筆者:三田 亮)