すこし敷居が高いイメージがある明治屋、成城石井、紀ノ国屋。
普段は利用していないけど、特別な時にはやっぱりここで買うという人も多いはず。

リーズナブルとは言えないものの、質や味が確かな商品がそろっているという安心感や安定感があります。
今回はこの3つの店舗のオススメ商品やこだわりのシリーズなどについてご紹介します。
目次
素材や製法にこだわり続ける明治屋

「おいしい缶詰」シリーズ
素材や製法にこだわったちょっと明治屋の贅沢な缶詰シリーズ。
メインの具材だけでなく、ソースや香味油までおいしく食べられる缶詰です。

メインを食べ終わると捨ててしまいがちなソースやオイルですが、この商品は炒め物やドレッシングの香り付けやパンに付けて食べることもできます。
天然の金目鯛を白ワインやハーブを加えて煮込んだ「国産金目鯛のブイヤベース風」。
ノルウェー産の鮭ハラスを塩漬けし国産ブレンドチップで燻製にした「燻製とろ鮭ハラス」。
広島産の牡蠣を使った「広島県産かき燻製油漬」や「広島県産炙りかき」。
ごま油が香るピリ辛の特製だれを絡めた「桜肉ユッケ風」。
うずらの卵が入った「豚肉の黒酢角煮」。
そして国産鶏を使用したアヒージョや炭火焼きなど
ごはんのおかずやお酒のおつまみとしてもオススメ。
1缶が400円~700円程度となっています。
「明治屋のマイジャムシリーズは不動の人気」
明治屋というとジャムを連想する人も少なくないのではないのでしょうか。
果実の味わいと食感を大切にした「マイジャム果実実感シリーズ」にはイチゴ、ブルーベリー、オレンジマーマレード、リンゴ、ラズベリーなどの商品があり、パンだけでなくヨーグルトやデザートソースとしても楽しめます。

さらに明治44年の発売以来不動の人気を誇る「マイジャムクラシックシリーズ」、季節・数量限定の「マイジャム・ヌーボー」などのシリーズがあります。
また「日本のめぐみジャムシリーズ」には「北海道育ち きなこスプレッド」、「種子島育ち 安納芋」、「北海道育ち あずきあん生クリーム仕立て」といったユニークな商品が用意されています。

開けやすく食べやすくおいしくなったコンビーフ
コンビーフというと独特の缶詰のカタチが特徴でもある商品。
うまく開けられなくて缶切りを使ったり、使用後の缶を洗う時に切り口で手を切ってしまったりというトラブルも少なくありません。
そんな不安を解消したのが明治屋のコンビーフ。
缶詰ではなくプラスチック容器で提供しているのが「MYコンビーフスマートカップ」です。

長期保存はもちろんですが、容器のまま電子レンジで使用できるのも大きなメリット。
さらにレトルトパウチ型の商品も登場。
従来のコンビーフよりも牛肉の繊維を短くしてあるので、ほぐしやすく調理に便利な商品となっています。
明治屋のコンビーフには脂肪分の少ないタイプや、マヨネーズやポテトを使った味付けタイプも販売されています。
使いやすさにもこだわったコンビーフがあると、料理の幅もさらに広がるのではないでしょうか。
新しいカタチにもチャレンジする成城石井

「プレミアムチーズケーキが大人気の自家製シリーズ」
成城石井の大人気商品と言えばプレミアムチーズケーキ。

クリームチーズをたっぷり使ったとても濃厚なチーズケーキです。
表面にはサクサクとしたシュトロイゼル、ローストしたアーモンドとレーズンが絶妙の味わいとなっています。
食べ始めたら止まらない、そして必ずまた食べたくなるプレミアムスイーツ。プレゼントや手みやげとしても喜ばれる商品です。
2019年1月からは成城石井初のオリジナルアイスクリームの販売がスタート。

乳脂肪分45%の生クリーム、砂糖の代わりにキレのある甘さが特徴の氷砂糖を使用しており、濃厚なだけでなくすっきりとした後味も楽しめます。
香料・着色料・安定剤・乳化剤は不使用となっています。
成城石井の自家製商品ではパンも人気。
まわりはサクッとした口当たりなのに、中はふんわりとやわらかな食感の「ホットビスケット」は、メイプルシロップやハチミツとの相性が抜群。

トースターで軽く温めてから食べるのがオススメです。
飽きの来ない素朴な味わいのスコーンはプレーンだけでなく、茶葉をたっぷり使用し練乳を加えた濃厚な味わいが特徴のミルクティスコーンといった商品もあります。

朝食やおやつなどさまざまなシーンで活躍するメニューと言えるでしょう。
そして今なかなか手に入らないのがいちごバター。

福岡県産のあまおうや栃木県産のとちおとめを中心とした国産いちごを使用しており、いちごの酸味とバターのコクが同時に楽しむことができる商品です。
パンにのせるだけでなく、ヨーグルトやアイス、ホットケーキやパンケーキとの相性もばっちり。
先程ご紹介したホットビスケットに付けて食べるのもオススメです。
入荷してもすぐ売り切れてしまう大人気商品。数量限定販売なのでお早めに!
そして成城石井が力を入れているのがワイン。

普段飲むものから特別な時に飲む高級ワインまで幅広いタイプがそろっています。
ユーザーの中ではコスパが良いということでも知られています。
おいしいのにリーズナブルな価格のワインや、ちょっとだけ飲みたいという時にオススメの缶ワインなども販売されています。
買い物帰りに気軽に立ち寄れるDELI & CAFE
スーパーマーケットとレストランが融合したグローサラント型店舗(グロサリーとレストランを組み合わせた造語)、トリエ京王調布店。
成城石井の店舗に本格的なレストラン「SEIJYO ISHI STYLE DELI & CAFE 」を併設しています。

使用する食材はそのほとんどが成城石井から仕入れたもの。
カフェのようなシステムで先に料金を精算し、カウンターに自分で取りに行くセルフ方式。
食材の調達費や人件費を節約できるようになっているのです。
メニューは
成城石井自家製ベーコンとレッドチェダーチーズの相性が抜群のハンバーガー
スペイン産のフォアグラを使用したハンバーガー
フレッシュアボカドと海老が10尾も入ったジェノベーゼや
サマートリュフとモッツァレラチーズを使ったマルゲリータなどのピザ
ドリンクではコーヒー、紅茶、ソフトドリンクのほかにもスムージーやタピオカドリンク、各種ワイン、デザートには成城石井で大人気のプレミアムチーズケーキなども楽しめるようになっています。
買い物帰りにカフェに立ち寄る、カフェで食べたメニューがきっかけで商品の購入にもつなげられるといった相互作用も期待できます。
成城石井の新しい取り組み、今後の展開も楽しみと言っていいでしょう。
人気のロングセラー商品が多い紀ノ國屋

バターたっぷりで焼き上げられたクロワッサンや、ふんわりとした食感と濃厚なコクが特徴のメロンパンなど、紀ノ国屋のパンはバラエティに富んだラインナップで人気があります。
パンを主食にすることを考えてきた伝統の味わいが自慢の紀ノ国屋。
そのメニューの一部をご紹介します。
イギリスパン

1958年の発売以来のロングセラー商品として大人気のイギリスパン。
自家製ホップスならではのほのかな酸味とコクのある味わいでトーストに最適の商品となっています。
「リッチミルクブレッド」

水を使わず牛乳と乳製品で仕込んだこだわりの食パン。しっとりやわらかな食感と発酵バターのコクと風味、さらにミルク感も楽しめるリッチな味わいです。
「プレーンスコーン」

水を使わずに生クリームを使用しているため、風味豊かでしっとりとした食感のスコーンが楽しめます。朝食だけでなく、ちょっとしたおやつにもオススメ。
おやつ感覚で食べられる商品ではパンダの焼印がかわいい「ミニパンダあんぱん」、もちもち食感の「ポンデケージョ風チーズパン」、ひとくちサイズの「プチドーナツ」などもそろっています。
またリピーターが続出しているクリームパンは、なめらかなカスタードクリームが生地の1.5倍以上のボリュームがあり、クリームパン好きには見逃せない商品と言えるでしょう。
このほかにもドイツやフィンランドのパンや、中近東ではポピュラーなピタパン、そしてハンバーガーバンズ、サンドイッチブレッド、デニッシュなどバラエティに富んだラインナップとなっています。

KINOKUNIYAのロゴ入りバッグも不動の人気
エコバッグの先駆けとなった紀ノ国屋のオリジナルバッグ。
お馴染みのロゴ入りバッグにはクーラーバッグやジップアップショルダーバッグ、ステップキュービックバッグ、リバーシブルバッグなどバリエーションが豊富でサイズやカラーも好みに合ったものが選べます。
またスヌーピーやミッキー、ミニー、プーさんがそれぞれデザインされたバッグも発売されています。

バッグ自体は特別な機能を備えているわけではないのですが、紀ノ国屋のロゴ入りというだけで、ちょっとおしゃれ感があるバッグに見えちゃうのが不思議。
昔から幅広い世代に好まれる大人気のバッグです。
東北6県の地産肉が楽しめる本格派カレー「行くぜ、東北。東北6県カレー」

紀ノ国屋が監修した東北6県の地域肉を使ったレトルトカレー。
スパイスの配合にこだわって開発されたルウと、それぞれの肉の個性を大切にした商品となっています。
あっさりとした脂身とほのかな甘みが特長の庄内豚を使った「山形の庄内豚カレー」
きめ細やかでうまみを多く含む肉質、上品であっさりとした脂身が自慢の八幡平ポークを使用した「秋田の八幡平ポークカレー」
20年の歳月をかけて開発された青森が誇る地鶏を取り入れた「青森のシャモロックカレー」
口の中でほろりとくずれるほどじっくり柔らかく煮込まれた「岩手の短角牛カレー」
ストレスなく約30か月かけて大切に育てられた黒毛和牛の芳醇な味わいが楽しめる「宮城の仙台黒毛和牛カレー」
ぜひ食べ比べてみてほしいレトルトカレーのシリーズとなっています。
それぞれの強み、共通する姿勢
自家製シリーズや新しいスーパーマーケットのカタチで注目される成城石井。
長い間愛される商品はもちろん、新しい取り組みにも積極的にチャレンジする紀ノ國屋。
それぞれに個性的な商品でユーザーを楽しませてくれています。
「安さ」を売りにしている訳ではありませんが、質の良いものを提供し続けようという姿勢は共通しています。
今後も私達ユーザーの信頼や安心感を維持しつつ、良い意味であっと驚くような商品の登場を期待したいと思います。(執筆者: 藤 なつき)