家計をしっかり把握するために、家計簿をちゃんとつけている主婦も多いと思います。
簡単に記入できる家計簿が100均にあるし、今はオンライン家計簿もあります。
私も結婚後からずっと家計簿をつけてきました。
しかし、最近
と思い始めたのです。
何となく「家計簿をつけている妻 = 経済観念のある良妻」のイメージがあり「家計簿はしっかりつけないといけないものだ」という固定観念に縛られていたように思います。
ただ、家計簿をつけるのって意外とエネルギーと時間を費やします。
面倒なのでついつい家計簿をつけないでいると、レシートが山のように貯まってしまう始末です。
それを見ては自責の念にかられて、しぶしぶ貯まったレシートを取り出して家計簿をつける。
その繰り返しでした。
しかし、その時間とエネルギーが果たして家計の見直しに役立っているのかと考えるとそうでもないのです。
さらに、これを労働時間と考えて時給計算でどのくらいになるのか考えてみると、かなりの時間と労力を無駄にしている気がします。
そこで、昨年から思い切って家計簿をやめてみました。
その結果、私が感じたことをご紹介します。
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目次
「家計簿をつける」ことで自己満足していませんか?
私の友人のひとりに
という固定観念に縛られて、毎月必死で家計簿を埋め尽くすことを自らに課している人がいます。
それでいて彼女にとっては、家計簿をつけること自体が苦痛らしく
と相談を受けたこともあります。
話を聞いてみると、彼女の場合とにかく家計簿をつけている完璧な妻でありたいという気持ちが強いように感じました。
私も彼女に同じく家計簿をつけている動機としてそういう気持ちがなかったとは言えません。
家計簿をつけていることで「自分はしっかり家計管理できているのだ」と感じたかったのです。
ただ家計簿ってつけているだけでは、ノルマである家計簿つけをコンプリートしたという自己満足感を味わうだけで終わってしまいます。
実はその先が重要です。
家計簿を見直してしっかりチェックしていますか?
家計簿って、ただ、つけただけで満足していてはまったく意味がないんですよね。
つけた後、家計簿を見直して
「教育費がアップしたから、洋服などを買うのはしばらく我慢しよう!」
などと考えてこそ意味があります。
また「光熱費は年間でどのくらいかかるのか」など、月単位ではなく「1年間にどのくらいの費用がかかっているのか」と年単位で家計をチェックできるのも家計を考えていく上で参考になります。
そのプロセスがあってこそ意味がある家計簿なのですが、家計簿をつけることに必死になっていると「家計簿をつけること」自体が目的化してしまいがちです。
私自身も、そんな自分を自覚しつつ長年家計簿をつけてきました。
しかし、家計簿をつけることについてつくづく意味のなさを痛感するようになったので、思い切って家計簿をやめてみたらどうなるか試してみたのです。
昨年1年家計簿をやめてみた…その結果とは?
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家計簿をつけるのがプレッシャーになり、しかも、家計簿をつける意味をあまり感じなくなっていた私は、ついに昨年1年間家計簿をつけることを放棄してみました。
どういうことが起こるのか…自分にとってはちょっとした冒険でしたが、結果は
でした。
その理由を挙げると
2. 予測外の出費(冠婚葬祭費や急に決めた旅行の費用、壊れた家電の買い直しなど)は仕方がない
3. 必要のないものは買わない習慣をつけているので、後悔する買い物もしていない
貯金通帳を見てみても、家計簿をつけていたころと年間の出費はほとんど変わりません。
出費面で変化があるのは、やはり「冠婚葬祭費」や「その年によって行き先が変わる旅行費用」です。
ただし、家計簿は結婚後や家族構成が変わったら1年はつけてみよう
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では、私がまったく家計簿を否定しているのかというと、そうではありません。
やはり
・ 年間どのくらいの費用が必要で、その中で削減できる部分はどこか。
などを把握することは大切です。
ですから「結婚後」とか「家族が増えた」あるいは「子供が進学した」など家庭内の状況が変わったときには、1年限定で家計簿をつけてみることをおすすめします。
それによってお金の使い方を反省し、変えていくことが可能になるからです。
その後は、家庭内の状況が安定してお金の使い方がほぼ前年と同じなら、家計簿はつけなくても大丈夫です。
さらに重要なのはクレジットカードの明細のチェック
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ところで、家計簿はしっかりつけているのに、クレジットカードの明細書のチェックを怠っているという人はいませんか?
最近では支払いのほとんどをカード決済で行う人も多くなっているので、家計簿に費やす時間と労力があるなら、むしろ
です。
クレジットカードの明細書のチェックをすることによって、家計簿をチェックするのと同じくらい自分のお金の使い方について見直せます。
家計簿をつけることより大事なこと
家計簿をやめると「家計簿をつけなくては」という強迫観念からも解放されて気分的にもかなりラクになりました。
ただし、「不要なものは極力買わない」、「買う前に本当に必要かどうかをしっかり考える」ということは大切にしています。
家計簿をつけることよりそちらの方が重要だと感じています。(執筆者:桜田 園子)