目次
ブランクをへてからの主婦の再就職
久しぶりに面接を受けたり、新しい仲間と一緒に働いたりすることを考えると、緊張と不安で胸がドキドキしてきますよね。
でも、準備さえしっかりしておけば大丈夫です。
求人数が増えているし、主婦ならではのコミュニケーションスキルを高く評価する企業も少なくないので、やる気があれば再就職は決して夢ではありません。
成功のために押さえておきたいポイントを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

1. 子供の預け先を確保する
主婦の再就職で、最も問題になりやすいのが子供の預け先です。
面接で必ず聞かれます。
保育園に入ることができても病気の時は家で見ている必要があるし、残業が長引けばお迎えに間に合わないこともあるので、いざという時、夫や自分の代わりにお世話してくれる人を探しておかなければなりません。
実家や義実家が近くにあって頼れるという人は良いですが、そうじゃない場合は「ファミリーサポート」や「ベビーシッター」、「病児・病後保育施設」などの登録を済ませておきましょう。
2. 夫と勤務条件などについて話し合いをしておく

妻が再就職をするとなると、家事や子育ても今まで通りにはいかなくなります。
職場によっては休日出勤や残業を求められることがあるし、疲れて帰ってくれば家事をしたり子どもの世話をしたりする気力もほとんど残っていないので、今まで以上に夫の力を借りる機会が増えるでしょう。
そうなった時、夫が心から納得して協力する形じゃないと、夫婦ゲンカが増えて家庭の雰囲気が険悪になってしまいます。
また、働く目的をはっきりさせておくことも大切です。
「家計を助けるため」なら夫も応援しようという気になりやすいですが、「お金には困っていないけど、自分磨きのために働きたい」という動機だと協力してくれないことも。
「こんなはずじゃなかった」と後悔しないよう、夫婦でしっかり話し合っておきましょう。
3. 転職活動を始めるなら2月がベスト
2月は、各企業が4月の新スタートに向けて求人を始める時期です。
そのため、他の月に比べると圧倒的に求人数が多い!
いつもはお目にかかれないレアな求人が出されることもあるので、いろいろな求人サイトや企業HPの求人情報を細かくチェックしてみてください。
4. 自己分析をする
「みんなと同じことをする」のが美徳とされていた昔とは違い、近頃では個性を重要視する企業が増えています。
そのため、面接でしっかり自己PRができない人は印象が薄く、ライバルに負けてしまうこともあります。
会社に入って具体的にどのような仕事がしたいのか、これまでの経験がどのように仕事に生かせるのかという部分も企業側がぜひ知りたいと思っていることなので、はっきり答えられるように準備しておきましょう。
5. ブランクが長い場合は時短勤務で慣らす
専業主婦でいる期間が長かった人は、いきなり正社員として1日8時間働くのがつらいこともあります。
無理せず、まずは1日2~5時間程度のパートから始めて、少しずつ働く環境に体を慣れさせるのも1つのやり方です。
子どもの様子も見つつ、外でしっかり働ける自信がついたら、あらためて職探しを始めましょう。
6. 履歴書はその都度書き直す

履歴書を書くのって、失敗できないから緊張するし、けっこう面倒です。
そのため、不採用になった企業から履歴書を返してもらえた場合、そのまま次の企業へ使い回してしまう人もいるのですが、これはほぼ100%見破られます。
なぜなら、日付を見ればいつ書いたものなのかが分かるし、面接を受ける企業の種類によって志望動機も微妙に変わってくるからです。
「日付だけなら修正液で消して書き直せばいいじゃない」と思うかもしれませんが、履歴書は基本的に修正NGの書類ですし、新しく書いたものに比べて印象も悪くなります。
まじめに頑張る性格だとアピールするためには?
もし、在宅ワークで仕事をした経験や、町内会の役員、PTAなどで活動した経験があるなら、それもぜひPRポイントとして履歴書に書いておきましょう。
「ただの専業主婦」と「家族や地域のために頑張ってきた人」では、受ける印象がまるで違ってきますから。
7. 必要な資格をとっておく
希望する企業での仕事に資格が必要なら、面接を受ける前にとっておくと採用率がアップします。
人を育てるのには膨大な時間とお金がかかるので、即戦力として働けそうな人材は企業側としてもぜひ獲得したいところです。
できれば実務経験もあるとさらに採用されやすくなるので、機会があれば経験を積んでおくと良いでしょう。
8. 服装を整える
仕事のブランクが長いと、体型が変わって現役時代に着ていたスーツが入らなかったり、ヒールのある靴が痛くて履けなかったりすることがあります。
私服で出勤できる職場なら良いですが、勤務条件が「スーツ着用」となっている場合は新しいものを用意しなくてはなりません。
どのみち面接ではスーツが必要になるので、体型に合ったものと、足が痛くなりにくいヒール靴を用意しておきましょう。
清潔感を出すことが重要なので、タンスに眠っていたシャツを着るなら黄ばみもしっかりチェックしておきましょう。

就職活動を頑張って!
ブランクがあると一歩を踏み出すのが怖くなりますが、世の中には、同じように専業主婦から再就職を果たし、立派に家庭と両立させている人も多いので大丈夫です。
どちらも中途半端にならないよう、事前に根回ししておくことと、仕事に対する覚悟を持つことは必要ですが、謙虚な姿勢とやる気があればきっと乗り越えていけます。
求人数も少しずつ増えているので、長く働ける職場に出会えるよう、就職活動を頑張っていきましょう。(執筆者:畠山 まりこ)