ダイソーには、定番商品とよく似た商品が結構あります。
今回は、ダイソーで見つけた、定番商品とよく似た商品たちの上手な使い分け方を紹介したいと思います。

目次
木工用ボンドは赤と黄! 値段の違いはココにあった
木工用ボンドの定番商品といえば、赤と黄のパッケージが目を引くコニシ株式会社の「木工用ボンド」ではないでしょうか。
ダイソーには、コニシ株式会社が製造している「学校工作用ボンド」も並んでいますが、内容量は20mlと「100円で買える量」になっています。
一方、定番商品と似ているダイソーの木工用ボンドには「コニシ株式会社」の名前は書いてありません。
定番商品は180g、330円(税抜)で大手文房具店で販売していました。
ダイソーの商品は120g、100円(税抜)で販売しています。
定番商品は日本製で、ダイソーの商品は台湾製のため、人件費の関係で値段を抑えることができているのかもしれません。
値段だけをみれば、圧倒的にダイソーの木工用ボンドの方がお得に感じます。
しかし、木工用ボンドの値段は、含まれる水の割合によっても左右されます。
コニシ株式会社の木工用ボンドには、一般的なものと速乾性があります。
速乾性は、一般的なものよりも含まれる水の割合が少ないため、より早く乾きます。
速乾性のボンドは、粘着成分が多い分、値段は高くなっています。
ダイソーの商品も、コニシ株式会社の商品も、含まれている成分は酢酸ビニル樹脂と水です。
しかし、コニシ株式会社の商品は水の割合が59%に対して、ダイソーの商品は60%です。
速乾性の商品は45%です。
含まれている水が、少なければ少ないほど乾きが早く、便利に感じるかもしれません。
しかし、工作を作るときには「修正できる時間」が欲しくなることもあります。
どちらの商品が使いやすいかは、使用目的によって変わるでしょう。
セロハンテープは赤白青! 選択を間違えると大変なことに

ダイソーの粘着テープは、セロハンテープ以外にもOPPテープがあります。
以前に、ダイソーの中でも一番安いOPPテープをセロハンテープ代わりに買ってしまい、テープカッターで切れずにイライラしました。
そのため、セロハンテープだけは、定番商品であるニチバンの「セロテープ」を使いつづけています。
ちなみに「セロテープ」は、ニチバンの登録商標になります。
ダイソーには「セロテープ」を思わせる「セロハンテープ」という商品があります。
パッケージも赤と白と青が使われ、よく見ないと間違えてしまいそうです。
「セロハンテープ」は、「セロテープ」と同じ日本製ですが、製造元は書いてありません。
「セロテープ」は、1巻35mのものをよくみかけますが、ダイソーの「セロハンテープ」は1巻50mあります。
「セロテープ」と「セロハンテープ」を比べてみたところ、テープの粘着力は「セロテープ」の方が強いと感じました。
粘着力をさほど気にしなければ、「ダイソーの方が定番商品よりも得」と思うかもしれません。
しかし、定番商品の「セロテープ」は、5巻セット350円前後で販売されていることが多く、1mあたりに換算すると定番商品の「セロテープ」の方がお得です。
絆創膏はバンとテープ! 定番商品多数のハイレベルジャンル
絆創膏は、ドラッグストアでも安い商品が多く、ライバルが多いジャンルです。
以前の100円ショップの絆創膏には、通気性が悪く皮膚が白くふやける商品や、必要以上に粘着力がある商品がありました。
しかし最近は100円ショップの絆創膏も進化しています。
ダイソーには「DAISO」というブランドの元で、さまざまな製造元がつくっている絆創膏が並んでいます。
ダイソーの商品の多くは、製造しているメーカー名や会社名が書かれていないものが多く、ホームページには「製造元はお答えできません」と掲載されています。
しかし、絆創膏には製造元がパッケージに書かれています。
書かれている製造元が、商品ごとに違うことからも、競争意識を高めて、コストを抑えるダイソーの戦略が感じられます。
冬は肌が乾燥し、指がパックリ割れてしまいます。
水仕事が多い主婦は、絆創膏を変えてもすぐに剥がれてしまうため、できるだけコスパのいい絆創膏が欲しいのです。
ダイソーの絆創膏に「防水透明バン40枚入り」という日本製の絆創膏があります。

この絆創膏は、水仕事をしてもお風呂にはいっても剥がれたり落ちたりすることがありません。
それでいて、剥がすときにはちぎれることなく、きれいにはがせます。
テープ部分が透明のため、指先に貼っていても痛々しさが感じられません。
「救急!!キズテープ」は、80枚入りというコスパのよさにもかかわらず、一枚一枚に小さな穴をあける手間をかけ、通気性を確保しています。

絆創膏の定番商品といえば、バンドエイドでしょう。

大手には「大手だから」という安心感があることは確かです。
「防水透明バン」を製造しているキョーリキ株式会社は、熊本にある1970年創業の従業員35名の会社です。
日本国内で長い間製造されてきた絆創膏には、メイドインジャパンの魅力と安心感があります。
ダイソーの絆創膏は、異なる製造元が入り乱れたジャンルですが、それゆえハイレベルの商品を発掘することができるのかもしれません。
密閉容器の定番はアレ! 根強いファンが多い定番商品とはここが違った
プラスチック製の密閉容器は、ダイソーの定番商品です。
しかし、プラスチック製の密閉容器の定番といえば「タッパーウェア」ではないでしょうか。
タッパーウェアは、密閉容器のことをいう言葉ではなく、登録商標なのです。
タッパーウェア社の製品は、お弁当箱サイズのもので約2,000円です。
ダイソーの密閉容器はサイズに関係なく100円で日本製のものがたくさんあります。
タッパーウェアの製品は、根強いファンが多く、ふたが壊れたらふたを購入して数十年使い続ける人もいます。
実は、筆者もタッパーウェアのファンであり、数十年使い続けています。
筆者が10年以上愛用しているタッパーウェアと、ダイソーの密閉容器の違いを探してみました。

容器本体は、タッパーウェアの方が厚みはあり、押しても変形することはありませんでした。
ダイソーの商品は指で押すと変形するやわらかさです。
ふたの開閉は、圧倒的にタッパーウェアの方が扱いやすいでしょう。
ふたの溝に凹凸があり、力を入れなくても本体にかみ合うように作られています。
ダイソーの商品は、ふたの溝が細く、本体とかみ合わせるまでに時間がかかりました。
次に、中に水を入れて逆さまにし、水漏れのテストをしましたが、どちらも水は漏れませんでした。
これだけの商品が、なぜ100円で作れるのか不思議です。
筆者は、タッパーウェア製品のファンのため、自宅にある密閉容器はすべてタッパーウェア製品です。
そのため、姉に料理を渡すときには「入れ物は返してね。タッパーウェアだから」と必ず一言添えていました。
しかし、これからはダイソーの密閉容器も常備して「入れ物もあげる」と一言添えようかと思います。(執筆者:式部 順子)