投資をするうえで損切りは絶対に避けられません。プロでも百戦百勝なんて不可能ですからね。
それなのに、自分の間違いを受け入れられず、損切りできない方は非常に多いです。
そこで今回は間違った投資を受け入れられない人のために、損切りができるようになるための思考法を紹介します。
目次
プロでも負ける現実
世界中の天才たちが集まって、訳の分からない複雑な数字を組み合わせて何千億ものお金を動かす…。それでも負けるのが投資の世界です。
まずは個人投資家が一度の過ちも犯さずに、数々のトレードで勝ち続けて資産を築くなんて不可能だと認識してください。
もし、そんなありもしないサクセスストーリーを望んでいたり、頭で理解していても心が受け付けないのなら、それは傲慢と言わざるを得ません。

損切りは必要経費
そもそも、損切りから逃れようとすること自体が間違っています。どう付き合うかが肝心です。
まずは損切りは投資で稼ぐための必要経費だと認識してください。それが上手に損切りと付き合うための大切な思考法です。
・経費・・負けトレードの総損失と取引手数料
上記売上から経費を差し引いたものが、投資における税引き前利益だと、頭だけでなく身体に叩き込んでください。
経費(損切り)を踏み倒すのではなく安く抑えるのがコツ
損切りしたくないと考えている人は、下記のような人たちと同類です。
・取引先の買掛金を踏み倒したい町工場の社長
・社員にただ働きさせたいブラック企業

投資で利益を出したいと考えているのに、損切りしたくない…。これがどれだけ馬鹿げているか冷静に考えれば理解できるはずです。
商売をするのなら、経費をゼロにすることはできません。絶対に必要なものです。
だからこそ、上手に付き合う=安く抑える必要があります。それが利益の最大化に直結するからです。
投資においての損切りは経費であり、ゼロにすることはできません。大切なことは、どれだけ安く抑える=早く損切りすることです。
自分の過ちを認めずに損切りを遅らせることは、無駄な経費を増やす自殺行為と同じことですよ。
投資はシンプルなビジネス

利益構造上は、投資はシンプルなビジネスです。総利益(売上)から、総損失と取引手数料(経費)を差し引いた結果(税引き前利益)を、どれだけ大きくするかのビジネスですからね。
多くの人は総利益の最大化ばかりに焦点を当てがちです。しかし、本当に重要なことはどれだけ経費を抑えられるかにかかっています。
今回紹介したように、損切りを経費と認識することができれば、ストレスなく間違いを認めて損切りできるようになれるでしょう。(執筆者:三田 亮)