筆者はマックへ行くとたいていバリューセットを頼みます。
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ハンバーガーにポテトのMサイズ、ドリンクのMサイズの3点セットです。
しかしながら店を出るときに毎度後悔します。
実は最近、ポテトがそんなに好きではありません。
そこには、マクドナルドの戦略、消費者の思い込みなど複雑な要素が絡んでいるのです。
目次
ポテトが苦手な筆者でもバリューセットを頼んでしまう理由
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フライドポテトがそれほど好きではないのに、マックでバリューセットのポテト入りをなぜうっかり頼んでしまうのか。
筆者が考えるに、それは以下の4つの理由です。
注文の列に並んでいる最中はおおまかなメニューの大きなパネル(カウンター後方に貼ってある)を眺めるしかないが、これが大半、主力ハンバーガーのバリューセットである。
(2) メニュー表にたどり着いても、メニューが多く、単品の値段がよくわからない。
セットではなく全て単品にした場合の足し算が瞬時にできない。
(3) モタモタしていたら後ろに並んでいる人に申し訳ないと感じ、焦ってしまう。
(4) 「マックに来たら何となくポテト!」と子どものときから思い込んでいる。
(1) から(3) は店舗設計上の戦略です。
客に注文してほしいバリューセットを目立たせるだけでなく、「買ってしまう」ところまで落とし込まれています。
バリューセットをこれほど押すのは、「客単価を上げること」にマクドナルドが今注力しているからではないかと筆者は考えます。
バリューセットの平均的な価格帯は650円前後です。
これは外食のラーメン1杯の値段に相当しますので、決して安くはないです。
10年程前には全面に押し出されていた「100円マック」も、今はメニュー表の片隅にひっそりと書かれているだけです。
新規集客や、既存顧客に「あと1品追加買い」を促す方法としては有効だったのでしょうが、100円マックだけ買って長居する人がいて、店にとっては悩ましい問題も多かったと聞きます。
客単価を上げるにはやはりバリューセットだと判断したのでしょう。
マクドナルドの売上と利益は、ナゲットの消費期限切れ問題などが起こった2015年を底に順調に回復しています。
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近年の客数や客単価のレポートを見ると、2017年には客数が前年比10%前後の高水準で戻り始め、昨年2018年は客数よりも客単価の伸びが大きくなっています。
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2017年は
・新定番メニュー「グラン」
・プレミアムローストコーヒーのリニューアル
などによる集客の成功
2018年は
・ファミリー層の取り込み強化
などがそれぞれ成功要因とみられます。
サイドメニューはポテトだけではない
(4)については筆者の思い込みによるミスでした。
サイドメニューはポテトだけではなく、4種類から選べるようになっていて、これは2015年から始まったサービスだそうです。
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4種類の中から一番食べたいものを選べば良いのですが、念のため、単品としての定価を比べてみますと、お得の度合いは最大80円の開きが出ました。
バリューセットのサイドメニュー(4種類の中からひとつ選べる)
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※バリューセット内では、どれを選んでも同じ価格になる
オリジナルのバリューセットを作ってみた
無理してポテトを食べるのをやめて、本当に好きなハンバーガーとサイドメニューとドリンクで「マイバリューセット」を作ってみたら、値段はどうなるのでしょうか。
味とコスパを重視して、筆者の好きなメニューを全て単品で注文した場合、合計額は以下のようになりました。
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⇒なんと!
合計300円でオリジナルのバリューセットが完成しました。
バリューセットの平均価格帯650円の半額以下で、好きなものを好きな量だけ食べられました。
クーポンも忘れずに! モタつかないための事前対策も◎
マックのアプリをダウンロードすると、お得なクーポンをたくさんゲットできます。
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1点、格安スマホを使っている方には注意があります。
外出時は超低速通信しかできない筆者はアプリのクーポン提示に手間取り、後ろに並んでいる人を気にして焦ることが多いです。
Wi-Fi環境にあるときに、アプリの使いたいクーポンの「使う」ボタンを押しておきましょう。
「クーポンバスケット」に使いたいクーポンをストックすることができます。
クーポンを使うときはクーポン番号を読み上げるだけで良いので、店員さんとのやり取りもスムーズになります。
マックのアプリよりメニューは少ないのですが、割引額の大きさで言えば「スマートニュース」もおすすめです。
例えば、同じバリューセットでも以下のように割引額が異なっています。
※2019年2月19日現在の内容です。
チキンタレタセット(ポテトM+ドリンクM)定価690円のところ、
スマートニュース → 590円
マックのアプリ → 640円
マックのアプリより50円お得!
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たとえ少額でも自分の好きなものにお金を使いたい
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今回マックのメニューサイトを自宅でじっくりと読んでみて、パネルの誘導に乗らず落ち着いて注文すれば、さほど損をせずとも食べたいものを食べられることが分かりました。
バリューセットはたしかにお得ですが、深く考えず頼んでしまい、筆者のように満足感を得られない方は、ぜひ一度「マイバリューセット」を作って価格を計算してみることをおすすめします。(執筆者:石田 彩子)