緑と赤の看板が印象に残る業務スーパーは、業務用の食品が激安いで購入できることで知られています。
ですが、そのお得すぎる価格がゆえについ怪しんでしまい、なかなか購入に至らないという人もいるでしょう。
そこで、ここでは、業務スーパーが低価格を実現できる7つの理由をまとめました。
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1. 海外製造品は自社で直輸入
2. 日本トップの工場保有数
3. 一度に大量の仕入れ
4. 商品パッケージがシンプル
5. 陳列は箱のまま簡略化
6. 1つの製品ラインで複数の商品を製造
7. 「1年中激安価格」で宣伝しなくてもお客様が集まってくる
目次
1. 海外製造品は自社で直輸入
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業務スーパーには、たくさんの海外製造商品を取り扱っています。
直接現地で取引をして大量に仕入れることで、中間マージンをカットし、破格で提供することが可能となっています。
しかし、中には製造元が海外だと、品質や安全性に不安を感じる方もいるかと思います。
が、業務スーパーで販売している海外製造品の中には、本場から直輸入しているものも少なくありません。
例えば、カットトマト缶は本場イタリアから、フライドポテトは本場ベルギーから取り寄せています。
すべての商品が本場から仕入れているわけではないので、そのあたりは見極めも必要になりますが、本場から直輸入の製品は国産のものより、味・質ともに良いものが多いので、購入するメリットも大です。
2. 日本トップの工場保有数
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あまり知られていませんが、業務スーパーは工場保有数が日本トップを誇っています。
日本全国各地に20以上の自社工場を持ち、イチからすべて自社で行うことでコストを最小限に抑えています。
ちなみに、海外にも世界各地に350以上の協力工場があり、業務スーパーにしかない取引先を確保することで低価格を実現しています。
3.一度に大量の仕入れ
業務スーパーでは、一度に大量の仕入れを行います。
つまり、「薄利多売」で利益を出しています。
業務スーパーの店舗数は、2019年1月現在、日本全国に800店舗以上展開しています。
4. 商品パッケージがシンプル
業務スーパーの商品を見ると、どれもパッケージが共通してシンプルという特徴があります。他店の商品よりも、見た目はどこか寂しいです。
ですが、実はこれも低価格を実現するための方法です。
包装紙を簡略化することで無駄なコストを削減し、その分商品の価格を抑えています。
5. 陳列は箱のまま簡略化
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段ボールを重ね、開封したまま陳列されているのが印象的ですが、こうすることで箱から棚に移す手間を省けます。
このように陳列を簡略化することで人件費も最小限で済みますし、棚を購入するコストもかかりません。
6. 1つの製造ラインでたくさんの商品を製造
一般的には、商品ごとに製造ラインがあることが多いです。
また、1つの製造ラインで同系統の商品をつくることはあっても、まったく異なる商品を製造するのはあまり聞きません。
ですが、業務スーパーでは1つの製造ラインでジャンルの異なる別の商品を作り、設備コストを抑えています。
驚いたのは、牛乳の製造ラインで紙パックスイーツがつくられているということ。
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水ようかんやプリン、コーヒーゼリーなど、牛乳とはまったく違う商品にもかかわらず、同じ製造ラインを使うという発想はすごいですよね。
また、豆腐の製造ラインでは、業務スーパー人気商品である「リッチショコラケーキ」や「リッチチーズケーキ」も製造されています。
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参照画像元:業務スーパー
7. 「1年中激安価格」が低価格実現のカギだった
業務スーパーの商品は、毎日激安価格で販売されています。
特売をせず、「エブリデイロープライス」とすることで、広告費などの無駄な経費を削減しているんです。
安価であっても1年中ずっと同じ値段で販売することで、「激安のお店」として認知され、宣伝しなくてもお客様が集まってくるメリットもあります。
激安価格の裏にはたくさんの企業努力と工夫あり
驚くほど激安の値段でいろいろな商品を販売している業務スーパー。
一般的なスーパーと比べて圧倒的に安い価格で購入できることから、
「品質は?」
「味は?」
などど、不安に思う方もいるでしょう。
ですが、この激安価格の裏にはたくさんの企業努力と工夫があります。
業務スーパーは食費節約に大きく貢献してくれるので、どんどん活用してお得に買い物をしましょう。(執筆者:三木 千奈)