3月18日から22日の今週は、前週の日柄調整的な動きを継続する流れとなり、週末に上放れの雰囲気を出すも陰線形成で抜けきれず、方向感を出せないまま週末入りとなりました。
前週からの動きで下げそうで下げない、上げそうで上げないという流れとなるも、25日線の向きは上向きを維持しており、トレンドは崩れることなく上昇を維持していると見れる形状です。
12月26日の底入れ反発から、概ね3か月の経過となっており、このトレンドが再度3か月続くか?
ここでトレンドが変わるか?の見極めの時期に来ているものの、このじれったい動きにより判断がしきれず、苦しい展開となっていますが、判断がしきれない時が普通のことであり、分かりやすいという時期のほうが皆無というのが現実といえると思います。
その中でも今の動きは特に悩ましく苦しい展開です。
時期的には、権利取りに向けての買いが出やすい時期にもかかわらず、上げずに経過しております。
前々週の景気指標の後退で売り込まれるかなと思わせて、売り込まれるに至らずという状況で、結果売り買いは交差し、出来高が、増幅しているものの、上記の買い材料と売り材料の反応が均衡しているというのが現状なんだろうと考えます。
そうなると、権利取りの買いが一巡した後の展開がどうなるのか? 見極めポイントになると考えつつも、直近の高値3月4日に付けた2万1860円を超えてくると、チャート形状は強気になると想定され、システム的な買いが出動して上値追いが始まることで、景気指標という悪材料が打ち消されることもあり得ると考えます。
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現状NYダウは2018年はじめと10月とで天井の形を作り、今回高抜け出来ずに下げるとなるとトリプル天井がきれいな形で形成されます。
逆に10月の高値を更新してくるとトリプルトップ崩れで、月足が日柄調整的な横にスライドしての上放れという展開となります。
世界景気の減速から考えると、ダウの上放れも考えづらいのが現実ですが、その現実を覆す可能性があるのが、相場なので決め打ちせずに流れに合わせていきたいと思います。
その上で日本マーケットは、週足で下向きの26週線を終値で上抜けて今週は引けています。
10月の初旬以来となります。これが来週も継続して2週続くのか? 注目です。
さらに月足でも、上向きの24か月線がここ最近上値抵抗線となっていましたが、この週末は上に飛び出しています。
ただ、下向きの9か月線が上値抵抗線となっているという見方もできるので悩ましいところです。
そして、今週木曜日から金曜日にかけての満月も気になるところです。
月に満ち欠けでの相場の変換も過去に多く見てきました。
今週を2番天井として週明けから反落のシナリオもありかなと考えます。
米国の動きから、週明けは大きく反落して寄り付くことが想定されます。
現在 この下落がどのような理由か明確には見えてこないですが、世界景気減速によるという見出しがあることから、やはりFOMC発言に対して時間差での影響と考えます。
この動きにより25日線を窓空けで割り込み、3月11日に押した後の反発後の3月12日以降のもみ合った値幅部分を一気に割り込むことが想定されます。
その流れで3月11日の安値を割り込むと、下へのトレンドが出ますが、現状の週明けの寄り付き位置だけで下へのトレンド開始という断定はしきれないと考えます。
目次
現状分析
5日線
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一週間を通して上向きを維持しており、位置も上を維持したまま推移しました。
週後半はひげが触れる動きで5日線をサポートして切り上げをしている雰囲気です。
短期的には切上がりのトレンドを示していると考えます。
25日線
変わらず上向きを維持したままの一週間となっています。
位置も微妙に上に乖離した位置をキープするような値動きをしており、見ようによっては下降フラックを形成しているように見受けます。
高値更新すると翌日 押すという展開からそのような見立てもできると思いました。
75日線
前週と変わらず下向きのまま推移しており位置は上を乖離した状況が継続しております。
トレンドライン
三角保ち合い(2万1560円辺りの横軸と3月11日安値からの切上がりのラインで形成)を3月18日、20日、22日に上にはみ出すものの離れきれずという動きを示したことで、上記記載の下降フラックという見立てとなっています。
下の抵抗線としては、3月11日の安値に対して2月8日を起点 12月26日を起点にしたラインが下値支持線になると考えます。
手前には25日線、さらに下には3月11日の安値の横軸でこの横軸を割り込むと本格的なトレンド崩れとなると考えます。
上に関しては12月3日、3月4日の高値の横軸と考えます。
そしてこの横軸と先ほど記載の切上がりのラインで出来る三角保ち合いに対しての動きも注目で、週明けここを勢いよく割り込むか? 注目です。
テクニカル指標
一目均衡表
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現状、基準線、転換線、雲の上で遅行線が雲、日々線の上におり上方シグナルとなっています。
週明けの週で雲のねじれとなりますが、ここをどのように迎えるか注目で相場の転換で迎えるか? ここで雲割れとなるか? と考えます。
ボリンジャーバンド
収束から横向きになりつつあるような動きとなっており、+1σが上値抵抗線を一週間維持しました。
+1σと-1σのどちらから抜け出すか? に注目で、週明けに-1σを割り込む可能性が濃厚となることで、トレンドが出ることに期待が膨らみます。
妄想となりますが、その押す流れの延長で-2σを割り込んでバンドが広がる動きで下へのバンドウオークの開始というシナリオも考えています。
そうなると結果3月11日の安値も割り込んでダブルトップのネックライン割れという展開と続きますが、どうなるでしょうか?
スローストキャスト
2本のラインが買われすぎまでしっかり上がってのデットクロスとなったことで、3月4日からの調整は明確にいったん終焉を示しました。
この後2本のラインが下まで下りきるか? に注目し、どこまで降りたか? 確認後、次はどこまで上がるか? の見極めとなります。
総合判断
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週末段階では、トレンドを示しきれずに膠着と考えます。
この後の展開で、3月4日の高値を超えるか? 3月11日の安値を割るか? でトレンドが出ると考えます。
さらには上記の上値目途下値目途でのBOXという可能性もあると考えます。
週明け月曜日、大きく下げて寄り付きます。
考えようによっては、22日金曜日の寄り付きと同じような値動きです。窓空けしてくる動きに慌てず、冷静に対応しましょう。
結果、大引けで陽線となるのか? 陰線となるのか? 出来高はどうか? などなどで判断です。
単純に上がった下がったという事だけに振り回されないように、この週末にしっかりシナリオを立てて、週明けに慌てない自分つくりをしていきましょう。
もう一度繰り返します。慌てないで週明けの寄り付きに対する動きに関して、この後、下落の理由も明確になってくるはずです。
その理由と合わせて長引くものなのか? 短期的な根拠なのか? しっかり見て行動し、極端な動きをしないで徐々に気持ちを切り替え乗せていく事で、急激な動きに振り回されないようにしましょう。(執筆者:城 晶子)