春になり、お子さんたちが進級されましたね。
おめでとうございます。
1つ学年が上がって、おこづかいアップ交渉中のご家庭もあるのではないでしょうか。
考えてみたら、おこづかいって不思議です。
「何もしないのにお金がもらえる」という状況は、社会に出たらあまりありません。
その反面、学校ではお金との付き合い方、いわゆるマネーリテラシーの授業はありません。
そこで、お子さんのマネーリテラシーがアップする、ご家庭でできる具体的な方法をお伝えします。
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目次
おこづかいは日本だけのシステム、海外の事情は
「おこづかいをもらっているのは、世界ではほぼ日本だけなのです。」
「ドラゴン桜」や「インベスターZ」などの人気漫画の編集者、佐渡島庸平さん(株式会社コルク)が、スタディサプリの「お金と投資」という授業でおっしゃっていた言葉です。
子どもに無条件でお金を渡す国は日本以外にはないとのことです。
確かに海外ドラマを見ていると、ティーンが芝刈りやベビーシッターでおこづかい稼ぎしているシーンがありますね。
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家庭内アルバイト化作戦
無条件でおこづかいをもらうことに慣れてしまうと、「働く意味って何だろう」と労働に対して目的を持てないまま社会に出てしまう可能性があります。
そこで、お手伝いやお子さんの役割をアルバイト化して、その報酬としておこづかいをあげることをおすすめします。
小さなお子さんならお金ではなくポイント制にして、ポイントがたまったら「少し遠くにある大きな公園に行く」といった体験をプレゼントするのもいいですね。
そして使い道には、ぐっとがまんして口出ししないこと。
大人から見たら無駄かもしれませんが、お子さんにはかけがえのないものかもしれません。
また、「無駄遣いだった」と自覚させるのも大切なマネー教育です。
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わが家のアルバイト事情
わが家の子どもとのアルバイト契約を紹介します。
・「洗濯物たたみ」
・「食器洗い」
をそれぞれ1日10円とする。
これをベースに1週間毎日行ったら、ボーナス40円をプラスする。
すなわち、すべてを1週間毎日行うと、10円×3種×7日=210円+ボーナス40円を追加して250円を支払う契約です。
1か月頑張ったら1,000円になり、10歳には結構な額です。
しかし、どれかをさぼるとその週のお手伝い分は0円、ボーナス分もなくなってしまいます。
この方法だと、地道に続ける忍耐力も同時に身に着きます。
その他にも、
します。
自分からお手伝いを探して提案してくれるので、「稼ぐ力」が効果的に身についていると実感しています。
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一歩進んだおこづかいの渡し方
お子さんの年齢が上がってきたら、アルバイト方式から一歩進んだおこづかいの渡し方にチャレンジしてみてください。
それは「外貨建てのおこづかい」です。
簡単に言うと、
・ 子どもの希望するタイミングで円に両替する。
一番分かりやすい通貨は米ドルですが、お子さんになじみのあるものがおすすめです。
この方法だと、レートによっておこづかいの額が変わるので円安・円高というニュースを自分事としてとらえられます。
さらに為替に影響を与える政治経済ニュースにも興味を持ち始めます。
日頃からレート変動に慣れていたら、初めての海外旅行でも戸惑いません。
初めは半分円建て、半分外貨建て、などで試してみてください。
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おこづかいで育てられる子どものマネーリテラシー
毎月なんとなく渡していたおこづかい。
実はお子さんがご家庭で、お金との付き合い方を学べる絶好の教材です。
お子さんが将来、本当に大切なことのために上手にお金を使えるよう、子どものうちからマネーリテラシーを身につけてあげましょう。(執筆者:安藤 鞠)