4月第一週目は、前週の底値模索のような底割れ懸念のような動きから一転、急反発し3月4日の戻り高値を上抜けるのか? 上抜けられないのか? のはざまの動きで、結局上抜けきれずに週末入りとなりました。
現状では、結果的に3月11日、25日、28日近辺の安値と3月4日、22日(ここは今週上抜けた)辺りの高値でいったり来たりのBOXになりつつある状況です。
もちろん週明けにそのまま上抜けという可能性もある前提です。
BOXという事に関しては、前週からボリンジャーの動きがBOXを示しており、今週に入って25日線が波うちを起こしてBOX示唆しました。
結果、現在では前回高値3月4日で上値が重くなり、前週は前回安値3月11日近辺で底堅い動きになっています。
この辺りを考慮するとこの週末に取るべき行動は一旦「売る動作」(新規の売り建てと買い建ての利確)をすべきだったと考えますが、当然上抜けたときにどうするという先のシナリオを見据えての行動です。
実際この値幅に入ってから期間で考えると2月中半にはこのもみ合いの価格帯に突入しており、4月に入ったことで3か月目に突入していることから、周期的にいつBOX離れを起こしてもおかしくないと考えます。
私的には、まえまえから下をメインシナリオにしてきますが、雰囲気的には上を見ているようにも見受けられます。
そして米国の動きから、週明けは小幅に上げて寄り付く公算が高いです。
その動きにより再度、上抜けチャレンジしてくると想定されます。
寄り付いてから大きな陽線が出来るようだと上放れとなる可能性が、大きくなり、陰線となったときは、BOX継続の可能性が高くなるという見極めポイントになります。
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ファンダメンタル的には、下を意識する現状ですが、テクニカル的には上を示唆する指標がいくつか出てきています。
非常に判断が難しい局面ですが、建玉はヤマを張って動くのでなく、起きた事実に合わせて操作するものです。
一日一日の動きに心を作られることなく「どうなったらどうする」と準備して決めて動くという事につきます。
現状は、3月4日の上値をしっかり上放れするかの見極めをして「買いの動作」をするかの見極めです。
現状を広い視野で見たときに為替は、円安へのトレンドが3か月継続(途中円高への調整局面もあり)しており、1ドル112円を頭としたカップ WITH ハンドルのハンドル部分を形成しているように見受けます。
本格的に112円台に突入すると114円までの円安は容易に進行しそうな雰囲気です。
こうなると円安進行株高というシナリオの可能性があることを意識せざる得ない状況と考えます。
そして日経の週足では、ここ最近、上値と意識してきた下向きの26週線を上に突破し乖離しています。
こうなると26週線の向きの変化は必要ですが、上に向かいやすい状況は準備できたと考えます。
月足に関しては、上向きの24か月線が上値抵抗線となっていましたが、今月に入って上抜けており、もう一つ上にある抵抗線として9か月線があるのですが、週明けここの上抜けチャレンジをしてきます。
現状で、上抜けの可能性ありで上抜けたわけではないですが、十分に可能性があるので上抜けたときの玉の操作の想定は準備必要と考えます。
そのテクニカルの上抜けの可能性を後押しするのが、米国のファンダメンタルで雇用統計が予測に対して上振れで非農業部門の就業者数が前月比19.6万人増で景気良さを示しました。
そのことで、米国経済は不安後退という流れからダウの上昇を巻き起こし日本に飛び火していると考えます。
さらには、米中問題も習近平主席が、米中交渉の早期解決を希望していることが明らかとなったことで、そのあたりもダウの反発と中国経済の復活を予期する動きを巻き起こしていると考えます。
ただ、この米中問題はそんな簡単には解決しないというのが私の予想ですので、期待の間は、下げ渋ったり上げたりしますが、いざ交渉に入ると失望になると考えています。
さらに、日本 米国ともに景気後退のニュースが一時的に鎮静化しているものの、根本の改善には至ってないことを考えると一時的な上昇はあっても、大きく跳ねるような上げを作るには材料不足と考えます。
目次
現状分析
5日線
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一週間を通して上向きを維持しており、位置も一週間を通して上に乖離した状況を継続していることから、短期的な上げの力は強いと考えます。
25日線
前週に上げから下げに転じさらに上げに転じ直すという波うちをしました。
位置としては、今週 一気に上に飛び出し上に乖離したまま一週間を経過しました。
そして前週にデットクロスとなりましたが、今週再度ゴールデンクロスとなり方向感を示しきれない状況と考えます。
75日線
今週下向きから上向きと向きを変えてきました。位置はサポとラインとしての機能を示して、株価は上を推移しています。
現状75日線
下値支持線で200日線が上値抵抗線となり、その他の移動平均線はその2本の移動平均線の内側に存在しております。
移動平均線が狭いレンジ内に収斂している状況が作られていて、エネルギーが集約していると考えられ、今後の動きが大きい振れ幅を作る可能性を示唆した形状を作っています。
トレンドライン
BOXを意識し、3月4日の高値の横軸が上値抵抗線 3月11日の安値が、下値支持線という形状がメインに意識され、上放れの後は、少し上に200日線があり、その上は12月3日の高値と考えます。
下に関しては、切上がりのラインとして、3月28日の安値に向けて2月8日からのラインと12月26日からのラインがあります。
この2本が抵抗線として意識しますが、BOXであればこの2本は機能しない可能性も過分にあると考えます。
テクニカル指標
一目均衡表
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上方シグナル発生に戻ってきたと見受けます。
遅行線が日々線をよけるような上昇をしていることで、このまま上放れ継続する注目です。
更に日柄で見たときに、3月25日の押しから金曜日が10営業日となっており、押すのであれば月曜からと考えられるのではと思います。
ここで押さないと、さらなる上値追いが継続で、上放れという展開をつくります。
ボリンジャーバンド
バンドが横向きから開き始めているように見受けられますが、概ね横向きでBOX示唆と考えます。
波うちを初めて3週目にはいる週明けにBOX離れとなるか? 注目です。
現状は上に広がる+2σが上値抵抗線となっており、このまま開きを大きくしながら+2σ突破で+3σに触るか意識する所まで上げたら上へのバンドオークが始まると考えます。
スローストキャスト
中間で横にスライドしたのち上向きとしたことで強さをイメージつけました。
その後、上でもたつくような動きが見受けられるので、ストキャスト的には上放れを示唆しているように見受けます。
総合判断
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現状BOXを示した動きが多いものの、テクニカル指標を含めたテクニカル判断では、上放れの可能性が高く見受けられる状況と考えます。
わかりにくい動きが続いていますが、毎日毎日の動きに細かく気を配り、欲の心に支配されず、玉の操作に徹していきましょう。
振り返ってみたら随時方向を示す動きは出ています。
その示されているシグナルをリアルタイムで見落とさないよう、集中力をもって見極めていきたいと思います。
週明け雇用統計の影響とSQ前の動きと相場に動きが出やすい時期です。集中して見極めてまいりましょう。(執筆者:城 晶子)