無印良品のお菓子は味がいいけれど、主婦の立場からいえば「割高」なものが多いかもしれません。

しかし最近は、無印良品のお菓子のパッケージに「不揃い」や「切れ端」のように、いわゆる「難あり」を意味する言葉が書かれています。
一般的に「難あり商品」は、見た目が悪いだけで味は変わらず、値段が安くなっています。
無印良品で「難あり商品」が出れば、お買い得間違いなしでしょう。
今回は「無印良品の難ありシリーズ」を筆者の独断でお得度診断します。
目次
お得度50%:「スティック切れ端干しいも」はお得な理由があいまい

無印良品には「スティック切れ端干しいも」があります。
「干しいも」は、スーパーでも意外と高いです。
しかも量も多く、食べきらないうちに芋が固くなってしまいます。
それが、食べやすく細長い形になって190円ならばお得度は高い気がします。
しかし、無印良品の「スティック切れ端干しいも」は、原料に中国産の芋が使われています。
やはりコストは、日本国内の芋よりも、中国産の芋を使った方が安くなります。
安い理由が「切れ端を使ったから」ではなく「中国産の芋だから」なのではないかと思ってしまいます。
お得度70%:「不揃いチョコがけいちご」のお得ポイントは買いやすさ

無印良品のお菓子には、スーパーではあまりみかけないお菓子があります。
ドライイチゴにチョコレートがかかった「不揃いチョコがけいちご」もその1つです。
ドライイチゴにチョコレートがかかったお菓子といえば六花亭の商品を思い浮かべます。
六花亭の「ストロベリーホワイトチョコ」は、見た目が無印良品の「不揃いチョコがけいちご」とほとんど同じで80g 400円です。

無印良品の「不揃いチョコがけいちご」は50g 290円なので、あまり値段に差がありません。
ただ、六花亭のお菓子はいつでもどこでも買えるわけではないように感じます。
北海道物産展で購入したり、おみやげでもらったりすることが多いのではないでしょうか。
六花亭の商品は、六花亭のオンラインショッピングから購入することもできますが、時期によってはクール便になるため、高い配送料がかかります。
そう考えれば、無印良品の「不揃いチョコがけいちご」は「気軽に買える」というメリットがあるのかもしれません。
お得度98%:「不揃いバウム」は質も量も文句なし

最近、無印良品にいくと一番目立つところに「不揃いバウム」がたくさん並んでいます。
コンビニやスーパーでも、細長くカットされたバウムクーヘンが売っていますが、どれも細くて「ひとつでは満足できない大きさ」なのです。
無印良品の「不揃いバウム」は、たくさんの種類があります。
そのほとんどは香月堂という会社が作っています。
香月堂は、バウムクーヘンや焼菓子の製造をしています。
焼菓子に特化してきただけあって、味は文句なしです。

しかも無印良品では1点150円、2点買えば2点で250円で買うことができます。
量もスーパーで売っているものよりも一回り大きくて、1つ食べれば満足できるでしょう。
お得度100%:「不揃いケーキ」、「不揃いスコーン」は買い!

「不揃いシリーズ」には、バウムクーヘンだけでなく、ケーキやスコーンもあります。
バウムクーヘンは、ほとんどは香月堂が作っていますが、ケーキやスコーンは違う会社が作っています。
中でもアヤベ洋菓子店が作っている「不揃いレモンとポピーシードのスコーン」は、筆者はあれば買います。
この商品は「あれば」というほど、最近は在庫切れの店舗が多いのです。
スコーンといえば、ボソボソして飲み込みにくいイメージですが、無印良品のスコーンはサクッとしていながらも適度なしっとり感が残っています。
そして、レモンのさわやかな香りとポピーシードのプチッとした食感がたまりません。
「不揃いスコーン」も「不揃いバウム」と同様に、1点ならば150円、2点ならば250円です。
「不揃いレモンとポピーシードのスコーン」は、在庫があれば1点250円でも買いたいお菓子です。
「不揃いアップルとシナモンのケーキ」は、香月堂と同系列の会社「ル・フレンド」が作っています。

袋入りのケーキは、アップルと書いてあっても「どこにりんごが入っていた? 」と思うくらいの量しか入っていないのですが、無印良品の「不揃いアップルとシナモンのケーキ」は、しっかりとりんごを感じられます。
高齢者の中には、ボソボソとした食感のケーキが苦手な方もたくさんいます。
しかし「不揃いアップルとシナモンのケーキ」は、しっとりとしたりんごがたくさん入っているため飲み込みやすく、高齢の方にも気に入っていただけるケーキなのではないでしょうか。
無印良品のお菓子はパッケージが統一されているため、すべて同じ「無印良品のお菓子」と感じるかもしれません。
しかし、パッケージ裏の製造している会社をみてみると、商品ごとに作っている会社が違います。
それぞれの会社が「一番自信を持っている商品」を無印良品のパッケージに入れて、無印良品の店舗に並べています。
言いかえれば、無印良品のお菓子売り場は「お菓子のセレクトショップ」なのではないでしょうか。
「無印良品のお菓子は高い」という人もたくさんいますが「全国からおいしいお菓子を探してくる手間」を考えれば、けして「高い」とはいえないのかもしれません。(執筆者:式部 順子)