4月8日から12日の週は、前週からの流れを受けて、3月の高値近辺でのもみ合いの様相での一週間となりました。
週初めの月曜日に高値で上抜けるものの、陰線形成で、明確な上抜けとなれず、その後、押して、週末に再度 上抜けチャレンジする形を作るものの、また明確には上抜けられずに週末入りとなりました。
先週の値動きから、2万1800円から2万2000円に強い抵抗帯がある値動きと考えられます。
そして、週末算出のSQ値が、2万1870.84円と場中に速報値として出され、その後、大引けでの日経の終値が、2万1870.56円と、わずか28銭、SQ値を割り込んで週末入りとなりました。
この大引けをアノマリーで見ると、
という考えとなるのですが、実際のところは、週明けの動きを見ないと微妙であると考えます。
この週末の動き 「SQ値が上値抵抗線となり、大引けで下回っている」というのは、前々から申してきているBOXと考えると、SQ値もBOXの上限の抵抗帯となったと考えられ、BOXの高値固めが強くなっていると考えることもできます。
結果論として、3月4日に 一旦 高値を付けて押したのち、4度目の上抜けチャレンジです。
今回上抜けるパターンは、私の経験則からは可能性は高いです。
というパターンを何度も見てきていますので、そのことが現実になるのかなとも考え、上抜けにも備えてみています。
しかし、この年末から現在までの値動きが昨年の3月からの反発の動きとすごく類似しており、昨年の3月からの反発の後のBOXは、約5か月続いています。
そうなると、まだまだBOXが続くという事も想定されます。
さらに、週明け以降に考えられる3月末の決算発表に対しての情報が、小出しに出てくる時期に差し掛かりますので、15日からの週の動きに影響が出ると考えます。
そして、この点に関しては、私の経験では計り知れないことですが、「令和」への改元と天皇の即位が、相場にどのように影響を与えるのでしょうか?
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ちなみに、前回の、昭和から平成への改元は、1989年と記憶しております。
この年は爆謄し、年末には日経平均が3万8900円を付け、その後、バブル崩壊が翌年にやってきた…という事が起きています。
見方によっては、天皇即位と改元でご祝儀相場となり、その後、息切れ‥という展開も考えられます。
それが再現されるとなると、今年が、消える前のローソクとも取れるとなりますが、どうなるでしょうか?
さらに、来年の東京オリンピックに向けての動きも気になります。
いろいろ考えはするものの、決定的な事柄は無く、すべては妄想の域を出ることが無いのが実情ではあります。
その上で、実体経済としては、「世界経済は、踊り場か天井圏にいる」状況と考えられます。
「そんな状況で上抜けしていくのか?」疑問はあるものの、テクニカル的には、上抜けを示す動きは、前週の週末よりも、さらに強く感じられる状況にあり、上抜け警戒をしての週末入りをすべき状況です。
米国の動きは反発となり、併せてCME 日経先物も反発となりました。
週明けは、22000円台に乗せて寄り付くことが想定されます。
細かく見ると、上抜け断定と取れる位置での寄り付きが想定されます。
ただ、BOXであれば、オーバーシュートの可能性もぬぐえないので、高抜けには警戒するものの、断定するには、現時点では時期尚早で、対応が必要と考えます。
そして、反発の米国に関しては、主要金融機関の決算発表の内容が好感されての反発となっており、その影響で、為替が円安に向かい、112円台へと突入しました。
このまま明確に112円台に入り込むと、為替も保ち合い離れで、円安方向に向かうと考えられ、株高を誘発となると考えます。
したがって、明確に上放れとなっていくかは、週明け前半で結果が出ると考えますが、現状で上抜けの事実は作られると考えられるので、売り方のポジションに関しては、全力での整理は怖いですが、少なからず上抜けに敬意を払って、処分を多少進めることは必要と考えます。
目次
現状分析
5日線
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前週までの明確な上向きから、週中に一瞬下向きとして、週後半に上向きとしました。この動きは、方向感が定まらない動きと取れると考えます。
位置としては、上から下で 再度 上という流れとなっており、位置取りも、迷っている動きと考えます。
25日線
上向きから一瞬下を向き、その後また上向きとなり、短期的な上向きとなっていると考えます。
この動きは、BOXを示しているものの、週明けの上放れがどうなるか注目で、位置は、上に乖離が継続しております。
75日
上向きを継続しており、位置も上を推移しています。
現状、BOXの下限を75日線が作っているように見受けます。
トレンドライン
全く変わらずで、BOXを意識し、3月4日の高値の横軸が上値抵抗線、3月11日の安値が下値支持線という形状がメインに意識され、上放れの後は、少し上に200日線があり、その上は、12月3日の高値と考えます。
週明け、上放れた後は、この12月3日の高値へと意識をシフトします。
下に関しては、切上がりのラインとして、3月28日の安値に向けて、2月8日からのラインと12月26日からのラインがあり、この2本を抵抗線として意識しますが、BOXであれば、機能しない可能性も過分にあると考えます。
テクニカル指標
一目均衡表
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完全上方シグナルとなりました。
気にしていた遅行線も、先週、日々線に絡んだものの、結果、日々線の上に飛び出し、強い形を形成しました。
ボリンジャーバンド
また 再度 バンドが開く動きを示しており、上へのバンドウオークが開始されるかも、という形状を作っています。
先週は、+2σに触れることなく推移していることから、週明け、+2σを終値で突破して+3σに触りに行くか、注目です。
スローストキャスト
ゴールデンクロス寸前で週末入りとなり、週明け、ほぼゴールデンクロス完成が想定されます。
この位置でのゴールデンクロスは、「=上放れ示唆」で、今後、上への勢いが強くなることを示唆した形状となっています。
総合判断
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やはり、前週からあったテクニカル的な上抜け示唆が、現実のものとなりそうな状況です。
ただ、上にも記載しましたが、「BOXの時の多少のオーバーシュート」という可能性もぬぐい切れないので、玉の操作は、慎重になりつつ、希望的観測は捨てて、リアルな動きに合わせた建玉をお勧めします。
下への意識を強く持ちすぎての損の踏み上げには、特に注意です。
では、連休前の大事な時期に差し掛かる週明け、建玉の割合をどのように推移させていくか、慎重に考えて、うまく回していきましょう。(執筆者:城 晶子)