どんなに保管状態に気をつけていても、ビデオテープに経年劣化はつきものです。
伸びたり破れたり、ときにはカビまで生えてしまいます。
結婚式、子供の成長記録、旅行、大事な思い出が台無しにならないうちに、アナログデータはデジタルデータに移行させておきましょう。

目次
ビデオデッキがあるならラッキー

2016年7月、船井電機がVHS対応ビデオデッキの生産を終了しました。
これをもって、国内のVHS対応ビデオデッキの歴史に終止符が打たれました。
それ以来、ビデオデッキの価格は高騰し続けています。
国内メーカーのVHS対応ビデオデッキは、最低でも1台3万円以上します。
ベータ対応になれば、中古のオークションで見つけるのすらむずかしいのが現状です。
こわれたデッキを買い替えたくても、昔のようにセール時期まで待てば特価になるということはありません。
自宅や実家に、今も現役のビデオデッキがあるならラッキー!
すみやかにDVDへデータ移行しておきましょう。
データ移行してくれる業者もあります
聞いたことのない海外メーカーや中古品のビデオデッキは、一種の賭けです。
とはいえ、新品は高いし、そもそも見つからないかもしれません。
今後も長く使うなら別ですが、データ移行だけが目的の場合、専門サービスの活用をおすすめします。
2. 少し高くても安心感のある大手企業を窓口にした業者
3. 大手企業の直接サービス
に分けられますが、アナログデータを郵送もしくは持参して、後日見積もりを出してもらうといった流れは同じです。
あくまでも相場ですが、120分録画したビデオテープ1本を、DVD1枚に記録したとして、ネット専門業者は400円から1,000円前後。
大手企業経由や企業直営なら、1,500円以上にはなるでしょう。
本数が多いと割引になったり、郵送料金が無料になったりします。
また、カビ取りクリーニングなどのオプション料金が別途発生することもあります。
あまりにも経年劣化がひどいと、「再生不可能」として返却されます。
1. ネット業者
videoダビング.com
DVDダビングのPAM
2. 大手企業経由
何でもダビング(パレットプラザ・ヤマダ電機・ツクモ電機などが窓口)
日本ジャンボー(イオンの思い出サービス)
3. 企業直営
カメラのキタムラ(イオン店舗に多いがイオンのサービスではない)
富士フィルム(宅配のみ)
フラッシュメモリをおすすめしない理由

同じデジタルデータへの移行なら、
と思う人もいるかもしれません。
もちろんデータ移行は可能なのですが、USBメモリやSDカードといった「フラッシュメモリ」という記録メディアの寿命は、せいぜい持っても4年程度です。
したがって、今回は長期保存に向くDVDのみを対象としてお伝えしました。(執筆者:白戸 春)