「在宅で仕事をする」という働き方も増えてきています。
会社へ出勤せず、自宅で仕事ができるということは、通勤時間もかかりませんし、小さい子どもがいても働きやすいことから、とても魅力的な働き方のように思います。
筆者も在宅ライターを始めたのも、「育児、家事と両立したい」がきっかけでした。
しかし、実際に働き始めてみると、メリットだけでなく思いもよらないデメリットもたくさんあることに気づきました。
ここでは、未就学児の世話をしながら在宅で仕事をしている筆者が感じた、メリットとデメリットをご紹介いたします。
目次
在宅ワークのメリット

1. 通勤時間がない
在宅で働くことに魅力を感じているのは、通勤時間がないことです。
通勤時間が片道30分だとしても、往復で1時間かかります。
在宅ワークなら、この1時間で夕飯の用意をしたり、洗濯をしたりと、やれることがたくさんあります。
働くママにとって、時間を有効に使うことができるメリットは大きいです。
2. 人間関係の悩みがない
職種にもよりますが、在宅ワークの場合、基本的にはずっと1人で作業します。
そのため、人間関係の悩みやいざこざがまったくなく、ストレスもたまりません。
3. 休みを自分で決められる
在宅ワークは勤務時間を自分で決められます。
そのため、1日がっつり働いて、次の日は休めます。
幼稚園や学校の行事、通院など、家族の用事に合わせて仕事のスケジュールが立てられるのはとても助かります。
4. 子どもの急な体調不良でも、すぐに休める
子どもは、急に体調が悪くなります。
会社に勤めていると、そのたびに「会社を休まなければいけない」というストレスや申し訳なさを感じることもありますが、在宅ワークなら誰にも迷惑をかけずに休めます。
私はハプニングがあっても納期を守れるよう、いただいてすぐにとりかかり、早めに仕上げておくことを心がけています。
5. 子どもの成長を見守れる
在宅ワークなら、「子どもの成長も見たいけれど、仕事もしたい…」という欲張りな希望も叶います!
そのため、筆者は子どもを保育園には預けず、幼稚園に入るまで自宅育児を行ってきました。
体力的に大変なこともありますが、わが子の「はじめて」の瞬間を見守りながら仕事ができるのはとてもぜいたくな時間だと感じています。
6. 家事や雑用も並行して行える
在宅ワークは融通がかなり利くので、郵便物や宅配便の受け取り、クリーニング、買い物など、家事や雑用も仕事の合間に済ませられます。
決まった勤務時間がないので、スーパーのタイムセールにも行けます。
在宅ワークのデメリット

1. 子ども、自分ともに精神的な負担がかかる
在宅ワークと育児の両立でもっとも大変なのは、想像以上にイライラすることです。
仕事をしようと思っても、
「こっち来て!」
「ママってば!」
と、子どもの【かまってスイッチ】は止まりません。
納期が明日に迫っている時や、仕事の受注が多い時期は、「ちょっと待って!」と子ども相手をできないことも…。
そんなときは、自分だけでなく子どもに精神的に負担をかけてしまっているなぁと心が痛くなることもあります。
2. なかなか仕事のスイッチに切り替わらない
生活空間で仕事をするため、なかなか仕事のスイッチが入らない時があります。
仕事モードと家事モードに切り替えるのが難しいのは、在宅ワークの大きなデメリットです。
3. 仕事が細切れになる
子どもの相手はもちろん、料理や洗濯、掃除などを仕事と並行して行うため、仕事が細切れになります。
すると、「どこまでやったんだっけ?」と忘れてしまうこともしばしば。
仕事だけに集中できる時間がとれないことも、子育てと両立する難しさだと実感しました。
4. 自分の時間がとれない
現在筆者は、昼間は育児、家事、そして子どもが寝静まった後の夜間22時から仕事をしています。
昼間は子どもの遊びにとことん付き合うことで楽しく過ごせているのですが、夜寝た後にすぐさま仕事を開始するので、休まる時間がまったくありません。
5. 寝不足になる
育児と仕事を両立するとなると、どうしても夜のあいた時間を仕事にあてなければなりません。
筆者は22時から、納期が迫っていると明け方まで仕事をする日もあります。
もちろん年中寝不足です。
睡眠時間が減ってしまうのは必至なので、それなりに体力も消耗します。
仕事と育児を両立させるためのコツ

仕事と育児を両立は、いろいろと工夫をしないと成り立たないときもあります。
・ 家事はとにかく時短
・ 仕事と家事の時間をしっかり分ける
・ 保育園や一時預かりを利用する
・ パパや家族にも協力してもらう
家事にかかる時間がとにかく最小限に心がけることで負担が減ります。
・ 料理は炊飯器を活用
・ スイッチひとつでできるおかずを取り入れる
・ トイレはスタンプジェルを使う
・ 買い物は週に1回まとめてする
など、手間と時間を削減しましょう。
また、仕事時間の確保が難しくなってきたら、パパやおじいちゃんおばあちゃんに子どもの面倒を見てもらい、協力してもらうことも大切です。
筆者は実家が遠方のため、ときどき一時預かりを活用しています。
また、仕事と子育ての時間をしっかり分けて、「昼間は一切仕事をせず、スマホからメッセージのやりとりだけにする」など、メリハリをつけることで、自分も子どもも負担なく仕事を続けられます。
仕事も育児も無理は禁物
メリットのほか、デメリットもある在宅ワークと育児の両立ですが、「子どもの成長をも守りながら仕事ができる」ということや、融通の利きやすさはこれ以上にないと感じています。
しかし、「無理をしない」ことが大切です。
無理をせず、自分のキャパを超えないように仕事を調整することで、育児も仕事も楽しみながら日々過ごせます。
在宅ワークを迷っている方の参考になれば幸いです。(執筆者:三木 千奈)