実用性と品質のよさでは折り紙つきのダイソー製品ですが、おしゃれ小物も例外ではありません。
特に注目すべきは和布小物です。
見た目がおしゃれなのはもちろん、品質、使用感ともに100円とは思えない良品です。
今回は洋裁歴28年筆者が、縫製やデザイン、実用性について、作り手目線で3種類の和小物(袋物)を解説します。
します。

目次
1. 巾着 金魚大
花柄とちりめん風の化繊布で作られた巾着袋です。
見た目は花柄と金魚のデザインがおしゃれかわいい印象で、大人の女性が持ってもまったく違和感がありません。
筆者が最も最も注目したのは縫製のよさです。
表側は無地と花柄の切り替えになっており、両サイドには無地の布で背びれが挟み込まれています。
また、上下には黒のパッチワーク(目)やミシン刺繍(目の縁取りや口など)もほどこされています。

さらに驚いたのは裏地つきであることです。
それも縫製が非常にしっかりしています。
ご覧のように平織の赤無地布が裏地になっており、非常にきれいな縫製です。
これなら持ち歩いても安っぽく見えません。
大きさは縦17cm、横15cmで、化粧品入れや貴重品入れとしてちょうどいいサイズです。

筆者は現在化粧品と携帯用ブラシを入れていますが、小さいお財布などの貴重品入れにもなります。
こちらは汚れたら水洗いできます。
しかしこの手の生地は色落ちしやすいため、他のものと一緒に洗うことはおすすめできません。
2. がまぐちミニコインケース
ダイソーには数種類の小銭入れがありますが、筆者が着目したのは「がまぐちミニコインケース」です。
縦6cm、横幅最大7cmで底にはマチがあり、非常にコンパクトなサイズです。
無地と花柄の切り替えになっていておしゃれです。

内部を見るとやはり裏布がついており、内部は意外とたくさん入る印象です。
縫製もかなりしっかりしています。
お金を入れてみると、10枚以上の小銭が余裕で入る大きさで、小さく折りたためばお札も入ります。

これだけ容量があるのにポケットに入れても邪魔にならないのはすごいです。
女性だけでなく男性が持ってもおかしくないでしょう。
3. ちりめん丸ポーチ
直径11~12cmの楕円型ポーチです。
上部にはファスナーがついています。
もちろん裏布もついています。
素人ではなかなかきれいに縫えない部分ですが、非常にきれいに縫製されて驚きました。

しかしもっと驚いたのは、2枚の布の間に薄いクッションが挟まれていることです。
鏡などのワレモノを保護する程度のクッション性があります。
たとえばこんな感じで、割れやすいコンパクトケースや口紅を入れると安全です。

また、小銭入れとして使う場合はお札がよれるのを防げます。
他にもさまざまな用途に使えそうなので、ご自分に合った方法で使ってみてはいかがでしょうか。
ダイソーの和布小物は100円とは思えないクオリティの高さ
今回ご紹介した和布小物は、100円とは思えないほどハイクオリティな商品です。
一度でも袋物を縫った人ならわかると思いますが、これだけのレベルの作品を縫うのは非常に手間暇がかかります。
それ以前に、材料費だけでも100円ではすみません。
作り手の側からすれば、正直これを100円で売るのはまったく割に合わないでしょう。
材料費も回収できないレベルです。
実際には最低でも500円ぐらいの価値はあると思います。
しかし消費者からすれば、そんなハイクオリティ商品を108円で買えるのは安いです。
これらの和布製品は非常にお買い得です。
もし自分の好みやセンスに合ったものがあれば、使ってみることをおすすめします。(執筆者:大岩 楓)