目次
人生100年時代の到来
「80歳位までは生きたいなぁ…」
「えっ、人の寿命なんて分からないでしょう」
ひとりひとりの寿命は神のみぞ知るところですが、日本人全体の「平均寿命」は、男性が約80歳、女性は87歳です。
「平均寿命」とは0歳児が平均で何歳まで生きるかを表したもので、ある一定年齢の人があと何年生きられるかを見るのが「平均余命」です。
30歳男性の平均余命は51.73年ですので、ここからみた寿命は約82歳です。
30歳女性の平均余命は57.70年で、寿命約88歳です。
日本人の「平均余命」はまだ伸びる傾向にあり、女性の4人に1人は95歳まで、男性は90歳まで生きる時代となり、2040年には全世帯の1/4が75歳以上になると予測されています。
「人生90年時代」どころか「100歳まで生きる」ことを視野に入れなければならないようです。
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私はあっという間に還暦を迎え、昨年からは年金を満額(基礎年金 + 厚生年金)もらい始めました。
私の平均余命は90歳となるようです。
その頃は毎日何をしているのか、どこで暮らしているのか、傍に誰かいるのか、楽しいことはあるのかなどと考えてしまいます。
年金をもらい始めて分かったことは、年金だけで生活するには相当工夫がいるということです。
勿論、60代と70代、80代、90代ではお金のかかりも違って来るでしょうが、それでも霞を食べて生きる訳にはいかないので、お金は一生必要です。
老後の生活 月々にいくらかかるのか
筆者の年金受給額と支出額
豊かな老後とまではいかないまでも、せめて周りの人に心配をかけず頼ることなく生きるにはいったいどのくらいのお金があればよいのでしょうか。
年金定期便によると、私の年金額は月額で13万7,002円です。
ただし、これは実際手にする金額ではなく、そこから介護保険料が7,570円と個人住民税3,800円が引かれ、手取りの年金額は12万5,632円です。
額面年金受給額:13万7,002円/月
介護保険料:– 7,570円/月
個人住民税:– 3,800円/月
手取り年金受給額:12万5,632円/月
私はまだ働いているので健康保険料は給与から源泉徴収されていますが、いずれ年金の12万5,632円から払うようになります。
固定費は税金と健康保険・介護保険料だけではありません。
住まいがマンションですので
・ 固定資産税:– 12万円/年程
も固定費として出ていきます。
食べていく以外でもこれだけの決まったお金が必要で、年金の中から実際に使えるお金は半分くらいの計算になります。
今は、夫婦で合算した世帯年金額なのでなんとかやっていけますが、遺族年金になると当然のこと年金は1人分です。
ある日どこかの時点で今、年金をもらっている私も含め年金額のカットも十分に考えられます。
「人生100年なんて大変なこと、お金足りるかなぁ」
「今からでもできることはしておかないと…」
私の今からでもできることとして、夫婦でそれぞれ70歳まで働き、厚生年金の加入期間を延ばすのが目標です。
資産運用は「お金の預け分け」で増やす
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もう1つのできることは、お金を働かせることです。
四字熟語ではありませんが「資産運用」です。
ここは、ファイナンシャルプランナーですので、一日の長があると自負しています。
「資産運用」と書くと途端に難しく思えますが、要は手にしたお金の預け分けです。
このお金の預け分けによっては10年後20年後の資産が大きく違ってきます。
今は「資産運用」をするのに、とてもよい環境整備がされています。
・「確定拠出年金」
・「NISA(ニーサ)少額投資非課税制度」
は、私が若い頃にはありませんでした。
この2つの制度だけでも十分うらやましく思えるのです。
その上ちょっと目を凝らせば、「資産運用」に関する上質な情報はすぐにみつかります。
定年退職した後の時間は思ったより長いですよ。
自分が働いて稼ぐことができなくなったときに、お金を働かせる「資産運用」なくしてリタイア後の生活を支えるのは難しいと考えます。
少しでも年金の不足を補うことを望むのであれば、「資産運用」にチャレンジして下さい。
「資産運用」はお金の預け分けですので、決して難しいことでも、特別な勉強や知識は必要ありません。
「つみたてNISA」の口座を開き、
そこにある投資信託に積み立てをするだけ
です。
最初から大きなお金なんて必要ありません。
やり方やお金の預け分けについては、何処の金融機関に口座を開いても丁寧に書いてあります。
資産運用をすすめる理由
運用をおすすめする一番の理由は「資産運用」は、ただ単にお金を増やすことだけが目的ではないからです。
運用経験を積むことで、手にしたお金をどう管理するかが分かってきます。
自分なりの運用スタイルがみつかり、5年では半信半疑なことも10年20年と運用経験を積むことで、やがては老後のお金の不安がいつの間になくなっていることに気がつきます。
その経験則こそが貴重なので、少しでも早く始めてほしいと願っております。(執筆者:平賀 初恵)