目次
再就職や転職にも保育士資格は使える
保育士は「仕事が大変な割に給与が安い」と言われ続けていました。
しかし最近は「#保育士さんありがとう」が話題となり、給与や待遇の問題以上に保育士のやりがいや魅力が前面に取り上げられています。
実は、保育士資格は養成校や専門課程を卒業しなくても取得する方法があります。
そして保育士資格は、取得費用と取得後の活用からみても、とても「コスパのいい資格」です。
子育てがひと段落し「再び働きたい」と思う女性は多いのではないでしょうか。
そんなとき目に留まる求人が保育補助です。
保育補助の仕事は、子育ての経験がそのまま実務経験となり、資格も不要なことが多いため、チャレンジしやすい仕事でしょう。
しかし、考えることはみんな同じです。
無資格の保育補助の求人は、夜間や早朝以外はとても人気が高く、あっという間に募集は終了します。
ドキドキして応募の電話をしても「現在は有資格者のみの募集です」と言われてしまうのです。
そんなとき、
と思うでしょう。
実は、保育士資格は専門課程を卒業しなくても、受験資格があれば「試験合格」によって取得することができます。
再び社会に出たい40代50代だけでなく、シニア世代の再就職にも保育士資格は「使える資格」です。

最安値1万2,950円税込(2019年5月現在):受験資格があるなら独学チャレンジ
資格試験の一番の壁は費用です。
せっかく数十万円の授業料を払って取得しても、使えない資格では意味がありません。
その点、保育士資格は取得後の道がとても多く、働き方や働く場所を選ぶことができるでしょう。
保育士資格の取得方法の中で「最安値」は全国保育士養成協議会による保育士試験(年2回)を受験することでしょう。
ただし「受験資格」が決められています。
チャレンジする場合は、事前に全国保育士養成協議会のホームページで、ご自分の受験資格の有無を確認してください。
地域によっては、地域限定保育士試験もあります。
地域限定保育士試験は、合格後3年間は地域限定の保育士資格です。
しかし3年以降は全国の保育士資格に自動的に変更されます。

保育士試験の合格率は、年によって差がありますが約20%です。
試験は1次試験(学科)と2次試験(実技)があり、学科試験は2日間にわけて行います。
けして簡単な試験ではありませんが、税理士試験と同じように科目合格制です。
一度にすべての科目に合格しなくても、コツコツと合格科目を積み重ねられます。
ただ、合格科目の免除には3年間の期限があります。
合格年を含めて3年過ぎると、免除期間が終わり再び受験する必要があるので気をつけましょう。
学科試験は9科目あり、このうち「教育原理」と「社会的養護」の2科目は同一の試験で2科目とも合格点に到達しなければなりません。
通称「ニコイチ」と呼ばれ、この2科目に苦戦している人が多いようです。
それでも、1度で合格できれば、
ことができます。
保育士資格は、国会資格のため一度取得すれば一生モノです。
保育士として誇りをもって働きたいと思う人にとっては、けして高くない1万2,950円ではないでしょうか。
10万円以内:通信教育なら種類も豊富! 人気の取得方法

保育士試験に独学でチャレンジする方法が最安値です。
しかし、保育士試験は市販のテキストを一生懸命に勉強すれば合格できるというわけではありません。
最近は、問題文が複雑化したり、時事問題とからめた問題が出題されたりする傾向があります。
保育士試験に何度もチャレンジすれば、1万2,950円が積み重なってしまう可能性もあるでしょう。
独学に自信がない人は、通信教育があります。
保育士試験の通信教育の相場は5万円程度です。
学校によっては、1科目から受講可能なので保育士試験を最初にチャレンジして、落ちてしまった科目だけを受講する方法もあります。
試験への不安から市販のテキストや問題集を手当たり次第に買ってしまう人は、最初からフルセットの通信教育を選んだ方が得かもしれません。
通信教育の費用には、受験料は含まれていません。
受験の申し込みは個人で行うため、別途受験料1万2,950円が必要です。
200万円以上:専門学校に2年間通って着実に取得する方法

保育士資格は、保育の専門課程を卒業することで取得できます。
しかし、費用は一気に200万円以上に跳ね上がります。
保育士試験や通信教育で保育士資格を取得した人は、就職して初めて保育の現場を体験します。
そのため、最初は保育士としての日常業務がこなせず、悩んでしまう人も多いです。
一方、専門課程を卒業した人は2年間実務と学科を学びます。
200万円の中には、資格取得だけではなく実務の訓練費用も含まれているといえるでしょう。
保育士資格に挑戦してみよう
家事と子育てに追われる毎日で、自分の夢を追いかける余裕もお金もない人はたくさんいます。
ママ友とのランチにお金をかけることも楽しいですが、一時の楽しさでお金は消えてしまいます。
保育士資格取得にはお金がかかりますが、このお金は将来の自分への投資です。
保育士は、責任が大きい仕事ですが、やりがいをもって続けられる仕事です。
自分にあった方法と予算をみつけて、夢への一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。(執筆者:式部 順子)