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突然の「旅のキャンセル」に保険が登場しました
昨年の暮れに認可を取得した「旅のキャンセル保険」がこの度、チャブ損保から発売になりました。
この保険は、企画旅行(旅行する人が交通手段や宿を選んでセットする保険)や、航空券、鉄道・バスのチケット、ホテル、レンタカーなどをキャンセルするときに対応できる保険です。
旅行をする人が、この保険をオンライン(インターネット)で買う形で、突発的な理由で旅をキャンセルことになった場合に、支払った費用の全額を補償してもらえるのであんしんです。

一般的なキャンセル保険よりも条件が緩い
現在、オンライン旅行で急成長している株式会社エボラブルアジアが代理店として登録しています。
今後、アドベンチャー社やエアプラス社などの10社と…今後さらにどんどん増えていく予定だそうです。
この保険の特徴は、キャンセル費用の全額を実費で払ってもらえること、旅行保険の特約ではなく、単品で契約ができるところです。
通常は、海外旅行保険などに「特約」としてついていて、出発日までに中止の連絡をして、代理店や保険会社経由、しかも営業時間内であることなども考慮して、契約の取り消し手続きをしなければならず、億劫な手続きと制約がありました。
実際に旅行がキャンセルになる理由とこの旅のキャンセル保険が支払い対象としている事由をまとめると、
医師の指示による旅行中止
居住する建物の火災
飼い犬飼い猫の死亡・危篤
旅行先での自然災害による避難指示
旅行先での地震噴火津波
戦争
テロ行為
パスポートの盗難
などが対象となるなど補償が広範囲であるとともに、
交通機関の運休・欠航・遅延に関しても遅延時間を1時間以上
と規定しており、一般的なキャンセル保険よりも条件が緩いことがわかります。

旅行費用が無駄にならない仕組みができ上がっている
実際に、自身の死亡や配偶者親族の死亡や危篤の際に、旅行のキャンセルとともに保険の取り消し手続きを出発日の前日までにきちんと行う冷静さを持つことは、保険の業務に携わらない一般の顧客からすると、難しいことですね。
旅行費用のキャンセルは40日前から全額は戻らないなど規定があり、このような急な出来事に全額の対応ができることはほとんどありません。
この保険は、旅行手続きをし終わった際に、キャンセル費用のご案内が出てくる仕組みを取っており、システマチックに保険や旅行費用が無駄にならない仕組みができ上がっています。
気になる保険料は、例えば
10万円の企画旅行の場合は、2,000円
1万円のレンタカーの場合は200円
と全体の2~7%程度となっており、お財布にも優しいものになっています。
もしもの時の備えになります
今後保険を扱える代理店も増え、みなさんの旅行の手続き後にこの案内が出てくることも増えてくると思います。
楽しみにしていた旅行がキャンセルになった寂しさとともにお財布まで寒くならないように、「ご案内」が出たときに、選ぶ意思を整えておくと安心ですね。(執筆者:鮫島 ひかる)