先週は、前週の反発の流れから、上へ窓あけして、25日移動平均線をまたぎ、一気に上値追いの雰囲気を出すも、下向きの25日移動平均線という事もあり、上げきれず週明けに到達した21000円を挟んで2万950円から2万1250円近辺の約300円幅での推移となりました。
先週の値動きは、4月24日の高値から6月4日までの下げに対しての38.2%の反発2万80円近辺での推移で、50%までは届かず、反発力は弱く停滞する動きとなった一週間でした。
ただ、先週いっぱい1日を除いて、25日線の上を終値で推移し、しぶとく上への雰囲気は残しています。
結果、上への勢いもなく下への弱さもなく、方向感のない動きから週明け方向感が出るか注目ですが、この週末算出のSQ値2万1060.56円に対して、週末の現物日経平均は引けでは上回るも、先物は下回るという不可解な動きで週末入りとなり、イブニングセッションから土曜日(6月15日早朝)に関してはSQ値を下回っており、現状の形式では週明け押しそうな雰囲気を出しています。
週明け25日線をまたいで下で寄り付く可能性もあり、陰線を形成するようなこととなれば、17日からの週は、弱含みもとなる可能性が高くなりますが、どうなるでしょうか?
先週の高値を付けた6月12日の水曜日は、実で安値を付けた6月3日から8営業日となり、今回も基本数値を意識する値動きとなっており、想定の範囲内となりました。
もちろんこのまま下げるかは微妙ですが、現状の値動きでは規則性を示しています。
そして為替を見ると、先週108円台を推移し、円高傾向から抜け出すことなく一週間を推移しました。
先週末発表の雇用統計の悪化を受けての利下げ観測の影響が出ていることが想定される中、簡単に円安に向かえないと考えられる現状となっています。
そうなるとやはり日経平均が切り上げることは難しく、停滞が想定されます。
ただ、さらなる下値追いになるほどの悪材料もなく、現状ではもみ合いが想定されると考えます。

目次
米中の貿易摩擦による関税が問題視され調整入り
その後 明確な解決の糸口が無い中で、米国の利下げ観測からくる反発となっているものの、この利下げ観測でトレンドを変えるパンチ力はないと考えられることから、やはりまだ現状は下げが継続すると私は考えています。
ただ、下への勢いを付けるかというと、そこも疑問があるので、もみ合いながら切り下げというシナリオが妥当と考えます。
そんな中、微妙ではあるものの、ボリンジャーバンドの-1σが波打つような動きを示しました。
これによりBOXとなるのか?
さらに75日線の波打ち さらには100日線もそれなりの期間を使っての波打ち、このことから広いレンジでのBOXも示唆されたと考えます。
となるとそのレンジは、6月4日の安値約2万300円と4月24日の高値約2万2300円という2000円ほどのレンジでの推移も視野に入れて、シナリオをたてたほうが良いかなと考えます。
そんな中、日経先物は2万980円で終えており、金曜日の安値近辺で週明け月曜が始まる公算です。
もし、この週末に更なる悪材料が流れ、さらに下げ幅を広げて週明けが始まると、下に窓を空ける可能性も出てきます。
そうなると、先週一週間の動きを離れ小島としたアイランドリバーサルが形成という事も考えられます。
もちろん現時点ではあくまで妄想です。
逆に上に反発というシナリオを考えると、先週 偽物ではあるものの、5日線と25日線のゴールデンクロスを実現させています。
そんなところから週明け、少し押したのちに反発となり、6月12日と5月20日の高値を上抜けるとトリプルボトム形成という事も考えられます。(1番底が、5月14日で一番深い2番底が6月4日で、3番底が週明け形成)
そんな動きも想定し、上へのシナリオ、下へのシナリオを考え、結果がどちらに振れても慌てないで済む準備を進めることが必要であると考えます。
現状分析
5日線
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先週一週間 上向きを維持したまま週末入りし、位置としては上に乖離をして週明けとなり、週後半に乖離を詰めて触れ、典型的な動きをして週末となりました。
この触れた状態から再度 上に乖離するのか? 下へ方向を変えて乖離するのか? はたまた5日線に触れたまま方向感を示せず推移するのか?(レアなケース)週明け見極めです。
25日線
下向きを継続したままの一週間となりましたが、下向きの角度は緩やかになっており、方向を変えるのに時間のかからない角度まで来ているなという感じです。
位置は先週、上に飛び出し 概ね上を推移する形で下向きに逆行する位置取りをし、トレンド変換するのか?興味深い位置関係を示しています。
75日線
先週、波打った雰囲気から、先週下向きとなったように見受けられ、位置は下への乖離を維持したまま先週推移しました。
ただ、乖離もだいぶ詰まってきているので、いつ触りに行ってもおかしくなく状況としては、上抜けもあり得るところにいると考えます。
トレンドライン
前々から意識する横軸2万800円から900円近辺のもみ合いの下減と、5月のSQ値近辺の2万1450円近辺の横軸のラインが意識されていると考え、このラインのどちらから離れるかが最大の注目ポイントと考えます。
あとは、大きな流れの三角保ち合いで、昨年10月の高値と今年の4月の高値を結んだラインと、昨年12月末の安値と6月4日の安値を結んだラインで形成される保ち合いも注目すべきと考えます。
テクニカル指標
一目均衡表
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まちまちな状況で雲の下を推移するも、基準線、転換線は上抜けてきており、上げに転じようかと思わせる形状となっています。
遅行線は雲の中を推移し、このまま雲の中を維持できるか週明け注目となります。
さらに週明けの週中で、雲のねじれが発生することから、動きがどのようになるか注目です。
ボリンジャーバンド
バンドの収斂が継続するも、ここから横向き 波うちするラインが出てくれば、BOX示唆となるか注目しつつ収斂から再度 拡大となり、+2σないし-2σを突破しトレンドを作るかに注目です。
スローストキャスト
上まで上げてデットクロスとなり綺麗に2本のラインが下に降りてます。
この2本のラインが下まで降りるかに注目で、途中でゴールデンクロスとなれば上値追い示唆となりますが、
どうなるでしょうか?
総合判断
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前週の底入れ反転から上げに転じる所までは行けずにもみ合いとなり、方向感を決めかねているという値動きとなっていると考えます。
現状からはレンジの幅は不透明ですがBOX入りの可能性を感じます。
週明けから6月後半を意識し始めます。
6月末で締める第一四半期の決算発表の行方に、投資家の目が向かい始めると想定され、この為替がどのように影響していくか? 注目しつつ見極めになると考えられます。
私の中では、25日線の向きからまだ下への意識の方が少し高めで考えつつも、上抜けにも備えるという心理状態です。
気持ちをどちらかに寄せすぎずに、臨機応変に動けるようにいたしましょう。
良い週末をお越しください。(執筆者:城 晶子)