近年、在宅で仕事をする女性や、趣味や資格を活かして起業する主婦が増えています。
そこで今回は、主婦が起業を目指す際に知っておきたいことや成功するコツについて詳しく解説します。
目次
女性起業家に向いているのはこんな人
事業を成功させて女性実業家として活躍するためには、経営に必要なキャッシュフローの管理や法律を理解しておく必要があります。
数字に強く経営スキルがある女性、もしくは必要な知識やスキルを得ようと前向きにチャレンジできる人は女性起業家に向いているといえるでしょう。
一方で、向いていないのは「でも」「だって」と言い訳したり決断を先延ばしにするクセがある人です。
主婦が起業で成功しやすいジャンル

主婦が起業するなら、「子育て・女性・家事」などのジャンルに趣味や資格を結び付けてビジネス展開するのがおすすめです。
幼児と一緒に通える料理教室や、家事がしやすいルームウェアやネイル用品のネット販売など、女性や主婦ならではの視点でお客様のニーズを満たせるビジネスチャンスを見つけましょう。
起業を成功させるためにやっておきたい4つのこと
個人事業主になるということは責任やリスクがついて回ります。
起業で失敗しないために、あらかじめやっておくとよいことを4つにまとめました。
1. 起業した先輩の話を聞く
起業成功者の話を聞くことは、今後起業する際に大いに役に立ちます。
事業を軌道に乗せるためのコツや体験談を聞くことで、リスクを軽減したり、ビジネスを効率良く進めるコツが学べるでしょう。
とはいえ、利益を生まない人にわざわざ時間を割いてくれるとは限りません。
相手に何かしらのメリットがあると感じてもらえるように、ビジネスの内容や今後の展望をしっかりアピールすることがポイントです。
2. 事業資金の確保
起業をするなら資金調達についてしっかり考えておきましょう。
当然のことながら、起業当初は出ていくお金のほうが多くなります。
経営が軌道に乗る前にお金が底を尽きることがないように、十分な資金を準備しておくことが大切です。
事業資金がかからない事業もありますが、36.3%の人は起業費用として100万円未満の資金を要したというデータがあります。

3. コミュニケーションの場を作る
メルマガやSNSによる情報発信ができる環境を整えておくことで、集客はもちろんお客様へのアフターフォローもしやすくなります。
また、起業家同士のコミュニティも重要です。
主婦が起業する場合、育児休暇や産休制度がないためライフスタイルの変化がネックになることも珍しくありません。
いざというときに頼れる存在やアドバイスをしてくれる仲間とのつながりがあると安心です。
4. 経営の知識を身につける
個人事業主として成功するためには、最低限の経営知識が必要です。
キャッシュフローや諸手続きについて、書籍やインターネットで情報を集めて理解を深めておきましょう。
起業や手続きについてわからないことがあれば、商工会議所や法律事務所を頼るのも1つの手です。
経営スキルを身につけるためには、「わからない」をそのままにせず、自分で調べたり相談したりしながら問題点をクリアしていく必要があります。
自治体が行う資金支援と経営サポート

事業資金を自己資金で調達したという人が圧倒的に多いものの、必要な資金が多くなるほど自分で準備するのはむずかしくなります。
資金確保に悩んでいる人は、創業補助金や助成金など国や自治体が行う支援策にも注目しましょう。
さらに、経営スキルやネットワークスキルを学べる経営サポートに力を入れている自治体もたくさんあります。
東京都が行う「APT Women」や埼玉県の「COCOオフィス」も女性起業支援の一環です。
スキルや経験を活かして事業を始めよう
主婦のノウハウはビジネスに大いに役立ちます。
普段家計を回している主婦なら、キャッシュフローのスキルがすでに身についているかもしれません。
女性や主婦ならではの視点で成功したビジネスも数え切れないほどあります。
やりたいことや目標がある女性は、成功のコツをイメージしながら女性起業家への第一歩を踏み出してみましょう。(執筆者:成田 ミキ)
参考:「起業と起業意識に関する調査」日本政策金融公庫(pdf)