「無印良品」というブランドにほれ込んでいる人は、多少高くても無印良品の商品を買います。
しかし、それほど無印良品に思い入れがない人は
「ユニクロの方が安い」
と言ったりするでしょう。
たしかに、商品の中には「あえて無印良品で買わなくても、他社のほうが安い」というものもたくさんあります。
「餅屋は餅屋」という言葉の通り、家電は日立やパナソニックのような家電に特化して商品開発をしてきた会社の商品を買った方がいい気もします。
今回は、それぞれの商品1つ1つに着目し、無印良品よりもその商品を専門的に扱っている他社の「似たような商品」と無印良品の商品を比較しました。
そして「あえて無印良品で買った方が得する夏物ベスト3」を筆者の独断でまとめました。
目次
第3位 「のびのびボディネット」
お風呂で背中を洗うとき、手が届かずにもどかしい思いをすることはないでしょうか。
そんなときに便利なものがポリエチレン製のネットをボール状にまとめ、両端に引っ張る紐をつけたグッズです。
生活雑貨を扱う会社「マーナ」から「背中も洗えるシャボンボール」という名前で発売され、ヒット商品になりました。
値段も手ごろで494円(税込)です。
先輩商品より安くて使い勝手は同じ
しかし最近、新商品として無印良品でも「のびのびボディネット」という名前でほとんど同じ商品が350円(税込)で発売されました。
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違いは色です。
マーナの商品はカラフル、一方、無印良品は真っ白です。
体を洗うものなので、色は真っ白でも全く問題ありません。
色の違いだけで約140円も安くなるならば「あえて無印良品」で買った方が得ではないでしょうか。
「のびのびボディネット」は、子どもでも楽しみながら使える子育てお助けアイテムです。
ただ、ネットの中心が紐でまとめられているため、強い力が加わるとネットがほどけてしまいます。
使い方によっては短命に終わってしまう商品ですが、350円なら「しょうがない」と思えます。
第2位 「綿ワッフルケット」
無印良品には寝具もベッドも売っています。
しかし筆者は、寝具は無印良品よりも西川、ベッドはフランスベッドと思っていました。
今でも寝具のほとんどは「西川のセールで購入」が一番得だと思っています。
しかしたったひとつ、西川よりも安くて質がいいと思うお買い得な寝具が無印良品にあるのです。
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それが「綿ワッフルケット」です(シングル4990円(税込))。
無印良品では、夏になるとさまざまなケットを扱います。
タオルケットはもちろん、ガーゼケットや片面ガーゼケットなど、ユニークな商品も登場します。
しかし、タオルケットは無印良品の商品よりもタオルメーカーや有名メーカーの商品のほうが目は細かくてハリがあり、値段もセールになれば安くなります。
無印良品のガーゼケットは、お手頃価格ですがあまりの薄さに扱いが難しいです。
一方、無印良品の「綿ワッフルケット」は意外と他社に似た商品がありません。
綿100%のクオリティなのにお値段手ごろ
ワッフル地は、表面のデコボコが大きいため肌にかけても点で接し、体にまとわりつかずに快適です。
また、軽くて薄いだけでなく、一見「布団」に見えないためソファーに置いてもオシャレです。
なにより値段が手ごろです。
一般的に百貨店で売っているケットは、3,000円から1万円が相場でしょう。
無印良品の「綿ワッフルケット」は定価が4,990円ですが、セールになると3,493円になります。
オンラインショップではセールになるとすぐに売り切れてしまう商品ですが、店舗に行くと残っていることがよくあります。
綿の高騰が続き、有名寝具メーカーのケットは綿とポリエステルが混合された商品が増えています。
最近減りつつある「綿100%」の商品を「なぜこの値段で売ることができるのか」は不明ですが、
だからこそ、ワッフルケットは「あえて無印良品で買う」とお得なのかもしれません。
第1位 「Tシャツ各種」
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衣類は「無印良品で買うならユニクロの方が安い」という人を多く見かけます。
たしかにユニクロではTシャツが500円程度で売られていることもあり、日常着としてのTシャツならば安い方がいい気もします。
しかし筆者は、ユニクロと無印良品ではTシャツに対する考えが全く違うと思うのです。
ユニクロのTシャツは、さまざまなデザインがあり有名アーティストとコラボした商品もあります。
一方、無印良品のTシャツはシンプルで色数も少なめです。
つまり、ユニクロはTシャツをファッションアイテムの一つとして考え、無印良品は衣類として考えているのではないでしょうか。
一着の服として、その心地よさを堪能
無印良品のTシャツはオーガニックコットンが使われ、幅も広めでアームホールもゆとりがあり「着心地」が重視されています。
一方、ユニクロのTシャツは細身で「スタイルや流行」が重視されているデザインが多いのではないでしょうか。
ユニクロのTシャツは、若い人向けのカジュアルな印象の商品が多いです。
一方、無印良品のTシャツは、Tシャツでありながらも着心地の良い「服の一つ」になるように作られ、応用範囲や似合う年齢層が広い気がします。
「ユニクロは私には若いかも」、「服屋に行くとTシャツでも高くつく」と思っている人は「あえて無印良品で買う」ほうが、ユニクロよりも年相応のものを、服屋よりも安く買えるのではないでしょうか。(執筆者:式部 順子)