一番手っ取り早く節約をするなら、「食費を削る」と考える人も多いのではないでしょうか。
しかし、食費を削ろうと間違った品選びをしてしまうと、かえってお高くついてしまうこともあります。
そこで、調理師資格保持者である私が、食費を抑える品選びについて抑えるべき5つのポイントを伝授します。

目次
1. 似た食品を重ねて買わず、使いまわせるものを選ぶ
よくあるのが、冷蔵庫にとろけるチーズとスライスチーズとプロセスチーズが入っている…なんて光景です。
確かに使い道は違うので、仕方なく購入しているのかもしれませんが、ちょっと考えれば使いまわせる食材です。
プロセスチーズを朝食にそのまま出し、オムレツにはダイス状にカットして入れ、トーストには薄くスライスして乗せて焼けば…3つも購入せず、1種類の購入だけで済みます。
似た食材を買わず、どんな料理にも使いまわせる食材を積極的に採用していくと、冷蔵庫内もスッキリして見落としがなくなりますし、購入金額も抑えられて一石二鳥です。
2. 日持ちする食材、冷凍保存のきく食材を選ぶ
安いもやしを購入したものの、使わず野菜室で5日ほどたってしまい酸っぱいにおいがして廃棄してしまった…なんて方は、日持ちがきく食材を選ぶようにしましょう。
もちろん、冷凍保存がきく食材もOKです。
我が家ではしめじ、まいたけなどいろいろな種類のきのこを混ぜて密封容器に入れて保管しています。
そのまま味噌汁に入れるだけできのこ汁に、炒めればキノコのソテーの完成です。
卵と混ぜて炒めてきのこオムレツにしても良いですし、パスタに入れても良いですし…こういったように、長持ちして使いやすい状態にして保管しておくことが大事です。
一方で、長期間の保管に向かない食材は使う日、レシピを決めてから購入するようにすると良いでしょう。
我が家では、豚肉を常時冷凍保存しています。
そして、野菜はゴボウを土付きで保存しています。

豚丼にしても、豚汁にしても、炒め物にしてもきんぴらにしてもいいです。

相性の良い食材同士を常備しておくことで、献立に悩む手間も省けます。
また、長期保管に向いている乾物のなかでは車麩が重宝しています。
煮物に良し、お吸い物などに入れても良し…高たんぱくで、日持ちも最強でどんな食材とも組み合わせられるために我が家の給料日前は大活躍しています。

車麩の卵とじ、丼にして食べてもおいしいです。
3. そのものの単価が安い食材を選ぶ
どんなに使いまわせて長持ちするような食材でも、高級なものだと結果高くなってしまいます。
最近だと、ツナ缶など数年前と比べてかなり値段が上がっています。
便利で長持ち、しかも使いまわせる魅力的な食材だとしても、そのものの単価が高いものは選ばないようにするのがポイントです。
単価については、まとめて買うほうが安くなることもあります。
海苔だと10枚入りで398円でも、30枚入りで798円で売られていることもあります。
この場合はなんと1枚単価で10円以上違うので、30枚入りを迷わず購入し、湿気らないようしっかり密閉容器に入れることが大事です。
食費を抑えようとしたのに…陥りやすい失敗とは

食費を抑えようとしたつもりが、逆に限られた料理にしか使えない食材を選んでしまうことが一番の問題です。
割引がかかっているからといって、その食材をなにに使うかわかっていない場合は賞味期限が迫っているにも関わらず手が付けられず、結果捨ててしまうことにもなります。
また、その食材を生かした料理を作るために他の食材をわざわざ購入していては、結果的に多くのコストがかかってしまいます。
一番望ましいのは、どんなに割引がかかっていても「使いにくいものは買わない」ことです。
使う予定だったもので安くなっているなら、購入しましょう。
いかに使いまわせる食材か、保管に向いているか、そしてなにより単価は安いか…をチェックして、日々の食品の買い物をしてみてください。(執筆者:三浦 希枝)