節約してコツコツお金をためるよりも「パートに出て稼いだ方が手っ取り早い」と思うことがあります。
しかし、せっかく働くならばお金だけでなく「プラスα」があって、自分に合っているパートの方がいいでしょう。
少し前までは、お弁当屋のパートなら売れ残り、飲食店ならまかないが「プラスα」の典型でした。
しかし最近は、売れ残りや無料のまかないのように実物の「プラスα」がつく職場は減りつつあります。
今回は、実物ではないけれど「プラスα」があるパートを3つ紹介しましょう。
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目次
無心になれる「スーパーの裏方でお総菜作り」
大手スーパーでは、各店舗でお総菜を作っています。
お総菜づくりのパートは、大きく分けて「食材をカットする人」と「盛り付けする人」の2種類にわかれます。
おすすめは「食材をカットする人」です。

なぜならば、どちらも立ち仕事で時給にも差がないのですが、カットする仕事は無心になれるからです。
毎日を忙しく過ごす主婦は「無心になれる時間」がありません。
無心になるためにヨガを習いに行く人もいますが、習いに行けばお金がかかります。
お金をもらいながら無心になり、軽い運動にもなる「お総菜作りのパート」は一石二鳥です。
同じお総菜作りでも「盛り付けする人」は職場の雰囲気が変わります。
「盛り付けする人」には外国人のパートも多く、明るい雰囲気の職場が多いようです。
この職場におすすめな方
無心になるよりも明るい雰囲気の中で働きたい人は「盛り付けする人」があっているかもしれません。
大手スーパーのお総菜作りの時給は1,000円前後です。
勤務時間の種類は多く、8時間勤務や5時間勤務があります。
年末などの繁忙期は短期パートの募集もあり、友人と一緒にお小遣いを稼ぐ主婦も多いようです。
お金をもらってエクササイズ「ピッキング」
ピッキングとは、鍵を開けて入る空き巣のことではありません。
ピッキングの職場は倉庫です。
倉庫の中に置いてある大量の商品の中から、特定の商品をピックアップすることがピッキングの仕事です。
筆者は、単発で2日間だけピッキングの仕事経験があります。
当日は、倉庫がある駅の改札口に早朝集合し、そこから全員でシャトルバスに乗って倉庫に向かいます。
倉庫に到着したら、簡単な説明を受けて仕事開始です。
勤務時間は9時から18時で日給1万円でした(交通費込)。
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ピッキングの仕事内容は、一覧表通りに商品をピックアップして箱につめることです。
仕上がった箱をリーダーに渡し、検品してもらいます。
検品するリーダーは10代後半でしたが、年上の人と働くことに慣れている様子でした。
検品を合格したら新たな一覧表を受け取り、再びピックアップをします。
この流れを一日中繰り返すだけです。
この職場におすすめな方
頭を使う仕事はありませんが、一日中倉庫内を歩き回るため、相当な運動量になります。
わざわざスポーツジムに行ってウォーキングマシーンに乗らなくても、ピッキングはお金をもらってウォーキングができるパートです。
ピッキングのパートは、老若男女がいました。
中年の男性もいれば、大学生風の女の子もいますが、仕事が始まれば個々の作業になるため人間関係の悩みは一切ありません。
40代50代の主婦層が一番多く、ママ友同士で働きにきている人もいました。
ピッキングのパート求人は季節を問わずあります。
しかも面接なしで前日にスマホから応募できる求人も多いです。
子育てや介護中は、数日後の予定をたてることもままなりません。
「明日なら働ける」と思ったときに応募ができるピッキングは、どんな人にも稼げるチャンスを与えてくれるパートです。
向上心が沸き上がる「試験監督」
英検やTOEIC、塾や大学の試験には試験監督がいます。
実は、試験監督は関係者ではなく、パートがやっていることが多いのです。
試験によっては、試験監督を束ねる責任者だけが関係者で、会場案内やタイムキーパー、用紙の配付はほとんど単発のパートがやります。
筆者は、試験監督のパートも経験しています。
条件はスーツ着用で集合時間厳守、日給7,500円(交通費込)でした。
正直、スーツのクリーニング代やお昼代を差し引きすると、割のいいパートではありません。
しかし、試験監督はお金に代えがたいものを得ることができます。

塾や大学の試験では、若い学生が受験者です。
しかし、一般の資格試験には中高年や高齢者も多くやってきます。
子育てや日々の生活に追われてしまうと「向上心」という言葉をすっかり忘れてしまいますが、年齢に関係なく一生懸命に試験に取り組んでいる人を目の当たりにすると「私も頑張らなきゃ」と思うものです。
この職場におすすめな方
試験監督のパートは人気があります。
また、多くの試験日は日曜日のため、主婦以外にも副業としている人も多いです。
試験監督は、未経験で突然応募してもなかなか採用にはなりません。
試験監督のパートをする場合は、試験監督求人が多い派遣会社に登録し、連絡があれば積極的にチャレンジしましょう。
試験監督は、経験数が多ければ多いほど声をかけてもらえるパートです。
試験監督のパートは、立ち続ける会場と座っていい会場の2種類があります。
立ち続ける場合は、会場を歩きながら見回りをするため足音がならない靴を選びましょう。
毎日コツコツ節約していると、節約がストレスになることがあります。
そんなときには「お金を使わない節約」ではなく「お金を稼いで節約したつもり」になってみるといい気分転換になるのではないでしょうか。(執筆者:式部 順子)