夏はただでさえ気温が高いのに、調理をするキッチンはまさに灼熱地獄そのものです。
そうめんをゆでるたった数分であっても、つらいと感じている方も多いでしょう。
そんな真夏の時期は、炊飯器に調理をお任せしちゃいましょう。
今回は、炊飯器調理のコツや注意点と、手軽でおいしい炊飯器レシピをご紹介いたします。

目次
1. 食材や水分はメモリの上限を超えないように
炊飯器で調理する際は、通常お米を炊くときに使うメモリの上限を超えないように注意しましょう。
メモリを超えてしまうと、蒸気口から吹きこぼれてしまうことがあるのです。
筆者は炊飯器調理を始めたばかりのころ、でおでんをつくった際、欲張ってギリギリまで入れて、床までびしゃびしゃになってしまった痛い経験があります…。
メモリ上限は必ず守り、食材を無理に詰め込まないようにしましょう。
2. 酢の使用は避ける
酢を使うと、炊飯器そのものを傷めてしまう場合があります。
炊飯窯もコーティングを剥がしてしまうこともあるので、酢の使用は避けましょう。
3. 食材の大きさを工夫する
炊飯器はメーカーや種類によって、火の通り方が違います。
そのため、大きめにカットして日が通らなかったり、小さくしすぎて煮崩れしてしまったりすることもあります。
筆者はマイコン炊飯器を使用していますが、IHと比べて火力が弱めなので、小さめにカットする、食材を詰め込みすぎないなど工夫しています。
4. ニオイがきつい献立は避ける
炊飯器をご飯用、調理用と分けている方は問題ありませんが、1台の炊飯器を使っている方は、ニオイが残りやすい献立は避けた方が無難です。
カレーなどは、しっかり洗ってもフタやゴムパッキンにニオイが染みついて取れない場合があります。
ごはんを炊いたときにニオイが映ってしまうことも考えられますので、ニオイが強いものも調理には向きません。
材料を切っていれるだけ! 手軽でおいしい炊飯器レシピ2選
ラタトゥイユ

夏野菜がたっぷり採れるラタトゥイユは、まさに暑い夏にぴったりの献立です。
そのまま食べてもおいしいですが、パスタと絡めたりグラタンやカレーにアレンジもできます。
パンに乗せてチーズを書ければ、ピザトースト風にもなります。
調理のポイント

ラタトゥイユは煮込み料理なので、とくにコツはいりません。
食材と調味料をすべて入れてスイッチをおすだけででき上がります。
筆者はトマト缶を使用していますが、カットされたタイプの方がおすすめです。
塊になっているトマト缶の場合は、潰して食材としっかり混ぜてから炊飯しましょう。
肉じゃが

子どもも大人も大好きな肉じゃがは、家庭でも定番の和食献立ですよね。
煮もの系のおかずは調理に時間がかかりますが、炊飯器はならスイッチひとつででき上がるので、汗ひとつかかずに済みます。
味もコンロと作ったのとまったく変わらず、筆者の夫や娘たちは炊飯器で作ったということに全く気付いていません。
お肉や野菜も柔らかく火が通り、味もしっかり浸みていますよ。
調理のポイント

肉じゃがが煮崩れしやすいので、じゃがいもはメークインがおすすめです。
また、火が通るのが遅いにんじんは1番下にしましょう。
調味料は混ぜ合わせて置き、食材を入れる前に半分、入れ終わった後に残りの半分を上からかけると味が行き渡ります。
でき上がったら、冷凍のえだまめやいんげんをプラスすると、彩りが良くなり、栄養もUPするのでおすすめです。
「炊飯器調理の達人」になりましょう
炊飯器調理は、火加減の調節も不要で、スイッチを押すだけでできる便利な方法です。
「ほったらかし調理」をしている間に、洗濯や掃除などの家事が済ませられるほか、自分の時間が確保できるメリットもあります。
暑い日が続く夏の間はもちろん、日ごろから活用して、炊飯器調理の達人になりましょう。(執筆者:三木 千奈)