この記事の最新更新日:2020年7月25日
郵便局のレターパックは、オークションの商品や確定申告の書類など、「相手に確実に届けたい」ときに頼りになります。
普通郵便に比べ確実で速く、宅配便に比べて手軽で格安です。
今回はレターパックの種類や注意点などを徹底解説します。
目次
青と赤2種類のレターパック
レターパックには2種類あります。
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レターパックライト(青)370円
・ 厚さ3cmまで
・ ポストまでお届け
レターパックプラス(赤)520円
・ 厚さ制限なし
・ 確実に手渡しをして受領印もしくは署名をもらってくれます
・ 電話をしたら家まで集荷に来てくれます
赤のレターパックは厚さ制限がないので、ポストに入らないことがあります。
その場合は郵便局へ行かずとも、電話で集荷を依頼することが可能です。
最寄りの郵便局が受付窓口とのことで、困ったときはお電話してみてください。
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メリット
1. 事前に買ってストックできる
レターパックは郵便局や一部のコンビニエンスストアで事前購入できます。
切手のようにストックしておくと、必要な時にすぐに使えて便利です。
2. 出したい時にポストに投函
書留やゆうゆうメルカリ便のように、わざわざ郵便局に出向く必要がありません。
送料はレターパック本体に含まれているので、条件の範囲内であれば追加の料金や切手は不要です。
3. 追跡サービスが利用可能
荷物がきちんと運ばれているか、ネットでチェック可能です。
配達完了メール通知サービスを登録しておくと、配達が完了した時に、メールを受け取ることが可能です。
無事に届いたかな、とソワソワしなくてすみます。
デメリット
1.損害賠償はなし
こわれものや貴重品を送るのは避けましょう。
レターパックライト(青)は、ポストから盗まれてしまう危険性もあります。
より確実に届けたい場合は、レターパックプラス(赤い方)を選びましょう。
2. 水濡れ注意
水ぬれに弱い面もあり、雨の日の破損事故をよく耳にします。
中身をビニールで包むか、書類はクリアファイルで保護すると安心です。
3. 現金などの貴重品や危険物は送れない
現金は従来通り現金書留を利用しましょう。
「レターパックで現金送れ」は詐欺です。
危険物とは「爆発・発火。引火性のあるもの」「有毒物・病原菌」などが含まれます。
「アルコール類及びこれを60パーセント以上含有する香粧品、酒類その他の製品」は危険物に当たりますのでご注意ください。
参照:郵便局
4. 日時指定不可
レターパックプラスは手元まで届けてくれますが、日時指定ができないのが難点です。
再配達時に時間を指定するか、「留守時は宅配ボックス可」と書けば、宅配ボックスへの配達も可能とのことです。
5. 常温のみ クール・チルド非対応
普通郵便と同じように配達されますので、クールやチルド(冷蔵・冷凍)には非対応です。
特に真夏は、暑さで変質が心配な商品の発送は避けたほうがよいでしょう。
注意点
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1. 品名は必ず記載
安全性の確保のため、飛行機で送れないものがあります。
例:リチウムイオン電池を含むスマートフォンやモバイルバッテリーなど
記載しないと飛行機で送れるものかどうか判別できず、陸路での輸送となってしまうため、お届けスピードが遅くなる原因となります。
早く届けるためには、品名は具体的に記載しましょう。
2. 「ご依頼主様保管用シール」を投函前にはがす
追跡サービス時に必要な番号が書かれています。
この番号が不明だと追跡できません。
はがすのを忘れないように気をつけましょう。
粘着力が強いので、家具やパソコンに貼るとはがすのが大変です。
3. 「配達証シール」がはがれたものは使えない。(レターパックプラスのみ)
ここは受領印を押す場所です。
はがれていたら使えませんので、「ご依頼主様保管用シール」と間違えてはがさないよう、ご注意ください。
4. 使用は1回のみの使い切り
レターパックは送料を含んだ使い切りの商品です。
たとえ封筒がきれいでも、代金と同じ金額の切手を貼っても2回目は使えません。
また、宛先不明などで戻ってきた場合も使えませんのでご注意ください。
書き損じた場合は、上から宛名シール等を貼れば問題なく使用できます。
気になる場合は窓口で交換も可能です(手数料が42円かかります)。
参照:郵便局
お得に買う方法
レターパックは、郵便局や一部のコンビニエンスストアなどでも購入できます。
郵便局(一部の局を除く)ではクレジットカードや電子マネーで支払いが可能です。
参照:郵便局
コンビニは手軽ですが全てのコンビニで扱っているとは限らず、現金や自社の電子マネーでしか購入できません(ローソンは現金のみ)。
緊急時以外はおすすめできません。
最もおすすめなのがチケット(金券)ショップ
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チケットショップなら、額面の10~20円ほど安く買えます。
1つあたりの差額はたったの10円ですが、まとめて10個買ったら100円も安くなります。
じわじわと料金改定の波がおしよせ、2019年10月1日にも10円値上がりしました。
お手元にある旧価格の古いレターパックでも、現在の料金との差額分の切手を貼れば、引き続き利用できますのでご安心ください。
チケットショップで事前のまとめ買いが手軽でお得、断然おすすめです。
レターパックは便利でお得
大量の書類や写真、おみやげのめずらしいお菓子など、宅配便を使うほどでもないけれど定形外郵便では不安なときに、レターパックは大変便利です。
確定申告など役所関係の重要な書類を送るときは手放せません。
値上がりしても差額分の切手を貼れば引き続き利用できます。
コスパ優先の青いレターパックライトと、厚み制限なく手渡しで届けてくれる赤いレターパックプラス、筆者も常にストックしています。
何か送るときは「レターパックが使えるかも」と一度チェックしてみてください。
ゆうパックや宅配便に比べて、確実に数百円はお得になります。(執筆者:安藤 鞠)