ライフスタイルが変わるときには、必ず保険の見直しをしましょう。
結婚、出産、そしてマイホーム取得、退職、子どもの独立など人生には大きな節目があります。
今回は、マイホーム取得にかかる住宅ローン借入時の生命保険見直しについて解説していきます。
目次
住宅ローン借入時は生命保険見直しのチャンス

「いつ、生命保険に加入しましたか。」
もしものことがあった際に役に立つのが生命保険ですが、もしものことは「ない」に限ります。
しかし、無駄な保険料は極力抑えたいものです。
就職の時、結婚を機に、第1子が生まれた時、人生にはさまざまなライフイベントがありますが、そのなかでも大きなイベントは「マイホーム購入」でしょう。
ライフイベントにあわせて必要保障額は大きく変わります。
しかし、おおよそ自分の人生設計を見直すことなどあまりないものですから、これは自分ではなかなか確かめにくいものです。
最近では、ショッピングモールなどにも保険代理店の相談コーナーなどがあります。
いちど自分の加入している生命保険が
・ これからのライフイベントにふさわしいものか
を確かめてみるのもよいとおもいます。
加入をしつこく勧めてくるところには注意してください。
団体信用生命保険で必要保障額の見直しを

それまで賃貸住宅に住んでいたならば、家賃が月10万円の場合、年間120万円、10年なら1,200万円の住宅関連費用が必要でした。
それが住宅ローンを組んだ場合には、家賃支払いが住宅ローン返済に置き換わります。
それに、住宅ローン利用時にはフラット35の場合、任意ですが多くの場合「団体信用生命保険」に加入することになるため、世帯主である大黒柱の借主に万一のことがあれば、保険料が支払われ住宅ローンは返済不要になります。
多くの銀行が団体生命保険料を負担してくれていますが、中には保険料を金利に上乗せしているところもあります。
ムダになるので、減らした方がよいでしょう。
と思いますが、必要最低限の保険料に減らし、浮いたお金を今の生活費に充てたり将来の備えにしたほうが有効だと思います。
浮いた保険料で何をするか

実際に削減できた保険料をどうしますか。
「年金2,000万円問題」などと世間では騒がれていますが、やはり将来の備えにしておくことをおすすめします。
マイホームを取得した後でも、年月がたつと大きな出費が必要になるタイミングはあります。
戸建ての場合
・ 修繕やトイレ、浴室などの水回りは10~15年で大きな修繕
が必要になってきます。
マンションの場合
が必要になることがあります。
その時に備えて資金は確保しておきたいものです。
です。
これを「つみたてNISA」のような非課税積立制度(年間40万円・20年間まで)を活用すれば、将来必要になるかもしれないお金をコツコツと貯められるわけです。
いまの生活に、いま加入中の保険でよいのかを確認する
いちばん大事なのは、今の生活に、いま加入している保険でよいのかどうかを確かめることです。
こればかりは面倒がらずにやりましょう。
いざというときに備えるのが生命保険ですが、必要以上の保険は無用です。
自分のライフスタイルの変化にあわせた生命保険の見直しを忘れないようにしてください。(執筆者:番場 正志)