株式トレードで短期間に利益を上げる手法は、いくつかあります。
そして、その多くは逆張りと呼ばれる手法です。
本記事では、逆張り手法の中でもシンプルで成功確率の高いといわれる、株価乖離率を使ったトレード手法を紹介します。

目次
なぜ株価乖離率を使った手法がよいのか
逆張り手法を知っている方は、これが株価急落のリバウンドを狙った手法だということをご存じでしょう。
逆張り手法には、他にも多くの判断材料があることも知っていると思います。
例えば、ボリンジャーバンドの3σやRSI、ストキャスティクスなど、非常に多くの逆張り手法があります。
それぞれ特徴があり、得意とするプロのトレーダーも多くいます。
では、なぜ株価乖離率を使うのかというと、株価乖離率を使った逆張り手法は、簡単で練習しやすいという特徴があるためです。
ためやりやすいのです。
株価乖離率手法の欠点
株価乖離率を使った逆張り手法は簡単だといいましたが、もちろん欠点もあります。
欠点1. 心理的に怖い
1つ目が、心理的に怖いということです。
この手法では、株価が急落しているところを買う必要があります。
これは容易に想像できると思いますが、下がる株を買うのは怖いものです。
皆が投げ売りしている株を、買い向かう勇気が必要です。
欠点2. 失敗時の損切りをすぐにせねばならない
2つ目は、失敗したときにすぐに損切りする必要があるということです。
急落している株を買うので、予想が外れてそのまま下落することもあります。
その時には、あらかじめ決めておいた価格で株を売却しないと損失が急激に膨らみます。
これらを覚悟したうえで、この手法に取り組む必要があります。

株価乖離率を使った逆張り手法の具体的なやり方
株価乖離率を使った逆張り手法で、最もポピュラーな設定を紹介します。
まず、乖離率評価に使うのは25日移動平均線です。
これは無料株式サイトのチャートですぐに確認できます。
具体的な手順
Step 1. 株価が急落して25日移動平均線から25%安くなったら株式を購入。
Step 2. 利益確定は5%の利益を目安にする。
これは、地合と銘柄によって変わる部分もありますが、練習なら機械的に5%にしてよいでしょう。
Step 3. 利益がなかなか5%に到達しなければ、5営業日を目安に売却する。
これは、戻りが悪いと再度下落を開始することもあるためです。
繰り返し練習して自分のルールを作っていく
株価乖離率を使った逆張り手法について、その特徴と欠点、そして具体的なやり方を紹介しました。
実際に取り組むと、銘柄選びや地合によって売買のタイミングを調整する必要があることに気づくでしょう。
しかし、この手法は数多くある逆張り手法の中でもわかりやすく、損失も限定しやすいという特徴があります。
根気よく練習して、自分のモノにしてください。(執筆者:卜部 友二)