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【今週の日経平均を考える】戻りの強さがどれくらいかの見極め

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【今週の日経平均を考える】戻りの強さがどれくらいかの見極め

先週は、前週後半からの戻しを一転、再度底値模索の一週間となるも、底割れはする事なく、土俵際のごとく踏ん張って、おおよそ2万300円で根固めするような動きで一週間を終えました。

前回の底割れの時も、先週の木曜日も下髭で、2万300円を割り込むシーンはあるものの、実体では2万320円台をしっかり維持しており、6月3日8月6日15日16日すべて2万320円台で踏ん張っています。

さらには、今月の底割れの雰囲気が出る日はすべて陽線を立てており、今のところは、これより下には行きたくないという意思表示が見られる値動きとなっています。

ただ、地合いはまだまだ悪く、良い材料は出ても長く上げ基調にしてくれるものとはならず、下げ止めるだけとなっています。

そんな中、週明けから夏休みもそろそろ終わりとなるファンドマネージャーも出てくることで、出来高も戻りを期待したいところですが、どうなるでしょうか?

私の見解としては、底かたい雰囲気はあるものの、まだまだ下はある前提でいます。

一時的な反発はしても切り上げには至らず、安値更新していくという流れを想定しています。

そしてこの週末を挟むところが一目の雲のねじれとなり、相場をどのように動かしてくるのか注目です。

今週の相場はどうなるのか?

お盆期間中、値動き荒く動いていましたが、皆様は慌てず対処は出来ましたでしょうか?

いつも申している通り、目途を立ててその目途を通過しない限りは慌てることなくというのが私のセオリーで、先週の動きは激しいものの安値更新も高値更新もすることなく、どちらかというと三角保ち合いの中を推移するというような動きでしたので、やることはないというのが先週の動きと考えます。

しいて言うなら玉の整理で買い玉を安く、売り玉を高く入れなおす行為ぐらいかと思われます。

現状、週末を迎えた段階では底堅く踏ん張るものの、上値追いをするには材料不足という膠着感で、金曜日の大引けを迎えています。

そして、米国の引け状況から週明けは窓空けして始まる公算です。

想定通りのCMEや日経先物の値で始まるなら、明けの明星となる可能性と、5日線をまたいでくるという事、さらには、ボリンジャーバンドの-1σタッチと上げはじめとなるのか? 戻り高値となるのか? 非常に判断が難しいこととなりそうです。

ちょうど、週明けから9月末の45日前ルールの日取りとなり、売り物も一段落することで反発は期待できるタイミングになりますが、例年のパターンであればここで底入れというよりは、1番底でもう一度2番底になるのか? 底割れしてさらなる深い底を9月に作るのか? となるのですが今年のパターンはどうなるのか興味深いところです。

上記にも記載した通り現状を取り巻く環境は、世界的に経済不安が高まっており、トランプの発言一つに相場が振り回されています。

トランプの発言の根源を考えると、簡単に世界経済の好転は見込めないとは考えるものの、一時的な反発を意図的に織り込みながらの下げを形成していることから、投資家はとても振り回されているのが、現状ではないかと考えます。

しかし、方向感としては経済の悪化が中心にあり 国内に関しては10月の増税をふまえると切り上げを起こすことは非常にハードルが高いと考えるのが妥当であるとは思います。

しかし、急激な反転を起こすような政策が出てこないとも言えないので、決め打ちは出来ないものの現在見えている景色からは、上げても限定的と考えるというのが私の本筋のシナリオです。

その上で現状での上値目途としては、目先8月9日の高値の2万800円前後で、ここを抜けるとネックライン超えという見方もできるので上への加速の材料になりそうです。

その上が前回もみ合いの下減の2万1000円処と考えており、2万300円と2万1000円でのもみ合いという考えももっています。

一番反発が弱いパターンとしては、週明けの寄り付きが8月9日と14日の高値を結んだライン上で寄り付くと想定され、このラインに叩かれてミニ三角保ち合いという事も想定されますが、どうなるでしょうか?

現状分析

5日線

現状分析

前週までの押しで、下向きで始まるも、水曜日の反発で一瞬向きを上としましたが、週後半の押しで再度下向きとして週末となりました。


位置としては下で始まり、またいで一旦上に飛び出すも再度またいで下に抜けて下のまま週末となりました。

週明け再度またいで上に飛び出すこととなりそうなので、陽線となるか?陰線となるかに注目です。

25日線

は、前週と変わらず下向きを維持したまま、位置も下に乖離した状況を継続するも、乖離を8月6日以上に広げることなく日柄調整とも取れる値動きに見受けます。

見方によってはグランビルの「売りの3」を形成しているとも取れる値動きです。

75日線

変わらず下向きで下を維持しています。

移動平均線の並びとしては、上から100日200日75日25日5日となりすべて下向きですので、非常にトレンドとしては弱いとなっています。

トレンドライン

8月の間を通して2月8日、6月3日安値の横軸が下値支持線として機能しています。

ここを割り込むと12月の安値の横軸1万9000円下が意識されます。

上値としては、上記の通り2万1000円が重要なラインとして意識しつつ、細かい抵抗線や目途は上記の通りです。

斜めの切り上げ、切り下げのラインに関しては、現状では抵抗線となるようには見受けられないと考えます。

そんな中、月足のサポートラインとしてアベノミクスの始まり2012年末の安値から2016年の安値を結んだラインがアベノミクスの象徴となる上昇を示すサポートラインと考えますが、現状、今月が終わってないので確定ではないものの割り込んでいることはとても気になるポイントとして挙げておきます。

テクニカル指標

一目均衡表

テクニカル指標

下方シグナルとなっています。


雲の下、基準線、転換線の下、遅行線も雲、日々線の下となっています。

気になるポイントとして上記にも記載していますが、この週末に雲のねじれが来ているので、週明け反発か更なる下落の加速か?となるかもと考えられます。

遅行線に関しては、火曜日前後がミニ天底一致となるので反発するかもという形状です。

ボリンジャーバンド

バンドが拡大を続けながら-1σと-3σの間を推移する下へのバンドウオーク継続中です。

-1σを終値で上抜けるまでこの下げ基調は継続と考え今後、バンドが下向きになることも想定されます。

ただ、今回のバンドの拡大下限を見ると下げの力が強いかもと思わせる形状です。

スローストキャスト

2本のラインが上げきらないでデットクロスしたことで弱いという事が示されています。

この後2本のラインが素直に下りていくか? 注目で、下りて行けば更なる底割れも示唆されますが、横に向いたり、下げ切らないでゴールデンクロスとなるなら、方向感に迷いが出たとなりますので週明けの動きに注目です。

総合判断

総合判断

方向感としては弱いと考えつつも、一旦反発の可能性をふまえる状況と考えます。


戻りの強さがどれぐらいになるかの見極めが利益の幅を変える状況と考えます。

私的には上記に書いたとおり大きくは戻らないと考えつつも、気持ちを偏らせない意識をしていきたいと思います。

良い週末をお過ごしください。(執筆者:城 晶子)

《城 晶子》
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執筆者:AFP、FP2級 城 晶子 城 晶子

きらトレ・きらストレッチ代表/トレーダーズアカデミー講師/個人投資家 現役の個人投資家。証券会社勤務の経験を経て、株式投資に目覚める。スキルアップのため、トレーダーズアカデミーに入学し【上げ相場でも・下げ相場でも利益を取る】技術を習得。見てわかるきらめきチャートを考案し、きらトレ代表として自身の長年培った知識と経験を生かした手法を伝授。どんな相場でも利益の出せる手法を学べる講義に定評がある。夕刊フジ株1グランプリ月間チャンピオンの経歴を持つ。 <保有資格>:ファイナンシャルプランナー2級 AFP 終活ライフケアプランナー 寄稿者にメッセージを送る

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