医療保険は、入ったまま放置するのではなく定期的に見直す必要があります。
では、医療保険を見直すべきタイミングとは、いつなのでしょうか。
また、具体的に何を見直せばいいのでしょうか。
ここでは、医療保険見直しのタイミングとそのポイントについて解説します。

目次
見直しのタイミング1:加入している保険の更新時
医療保険は病気やケガのリスクに備えます。
入院や手術に伴う医療費負担をカバーする大切な存在ですが、加入してから1度も見直しをしたことがない、という人は少なくありません。
医療保険はライフステージや経済事情の変化、医療事情や社会保障制度の変化に合わせて、定期的に見直しを行うことが大切です。
医療保険を見直すタイミングとしてまず挙げられるのが、加入している保険の更新時です。
定期型の医療保険に加入している方の場合、5年ごと、10年ごと、というように定期的に契約の更新が行われます。
この種の商品は自動更新になっているものも多くありますので、あらかじめ更新時期を確認しておくことをおすすめします。
終身型への切替えも検討してみよう
定期型の医療保険は、保険期間ごとに保険料を算出するため、更新の度に保険料が高くなります。
そのため病気やケガのリスクが少ない20代・30代前半頃までは安い保険料で手厚い保障を受けられるのですが、それ以降も同じ保障を受けようとすると、高額な保険料を支払わなければなりません。
そこでご提案したいのが、終身型の医療保険への切替えです。
終身型の医療保険は保障が生涯にわたって続くうえ、保険料も加入時のまま変わりません。
そのため加齢に伴う保険料が上がることもなく、将来の資金計画も立てやすくなるのです。
見直しのタイミング2:保険料を安く抑えたいとき

家計の一定割合を占める、毎月の保険料は負担になります。
保険料が高い、保険料をもう少し安く抑えたい、と感じたときも、医療保険を見直すタイミングです。
医療保険は続けられなければ意味がありませんので、保険料が高いと感じた場合は、無理なくかけ続けられる保険料に調整する必要があります。
掛捨て型への切替えや保障内容の見直しにより保険料を抑える
医療保険の保険料を安く抑えたい場合、まずは掛捨て型の保険への切替えをおすすめします。
解約返戻金があるタイプの保険は確かに魅力的なのですが、掛捨て型の商品に比べて保険料が高く設定されているのです。
医療保険は掛捨て型に、資産形成は貯蓄や長期投資で、というように「保障」と「資産形成」を分けて考えるのも一つの選択肢ではないでしょうか。
医療保険の保険料を安く抑えるにはまた、保障内容の見直しも効果的です。
ケガに関する特約など損害保険と保障が重複しているものはないか、不要な特約がついていないか、といった点について一度確認してみましょう。
医療保険を見直すときに注意すべきポイント
医療保険を見直す注意すべきなのが、「焦っていま加入している保険を解約してはならない」という点です。
医療保険に加入する際には健康状態に関する告知をしなければならず、生命保険会社はその告知内容をもとに、契約引受の可否を判断します。
そのため健康状態によっては生命保険に加入できなかったり、加入できたとしても特定疾患や特定部位の疾病について不担保とする条件を付されたり、といった可能性があるのです。
医療保険の切替えを行う際は契約の成立を確認した後で、現在加入している医療保険の解約手続きを行うようにしましょう。(執筆者:曽我部 三代)