フリマアプリのメルカリは、スマホさえあれば利用でき、月間利用者数が1,000万人を超えています。
気軽に使える反面、さまざまなトラブルも聞くようになってきました。
そこで、実際にメルカリを愛用している筆者が、トラブルを回避するための出品方法と買い物のコツを紹介します。

目次
トラブルの原因は大きく分けて2つしかない

メルカリはネットだけで完結するフリーマーケットです。
何も知らなくてもメルカリ側から「次はこれをしてください」と教えてくれるので、出品も購入も取引自体は難しくありません。
そこで起きるトラブルの原因は大きく分けて2種類が考えられます。
1. 対人トラブル
出品者にも購入者にもトラブルの原因はあります。
具体的な例を見てみましょう。
出品者に対して
出品者に対するクレームとして、
「突然キャンセルを求められた」
「送料込みの条件で購入したのに着払いで届いた」
といった声があります。
出品者側の対応が記載通りでないことが原因のトラブルです。
購入者に対して
購入者側へのクレームは、
「購入後に発送を急かされる」
「受け取り評価をしてくれない」
というものが多いようです。
2. 商品に起因するトラブル
購入者は、出品者が撮影した写真と説明文で商品の状態を確認します。
その予想がはずれた時にクレームが生まれトラブルとなります。
「掲載画像と色が違いすぎる」
「ブランド品と記載してあったのに偽物だった」
「思っていたサイズ感じゃなかった」
仮に出品者に落ち度がなくても、購入者側が「イメージと違う」と感じて低い評価をつけ、文句のようなコメントを残せばその出品者はメリカリ内での信頼が下がってしまいます。
メルカリに限らず、ネット販売は手元に届くまで実物が確認できないという事情から商品説明ページが重要です。
「対人」トラブル回避のための事前対策3つ

事前にしっかりと準備と対策をすることで、対人トラブルは回避できます。
対策1:プロフィール欄の活用
プロフィール欄が空白でも取引はできるのですが、トラブルを避けるためには、
・取引に関わる条件
・希望したいこと
など細かく記載しておきましょう。
取引回数が多く、評価も高いユーザーのプロフィールを何件か参考に読むとイメージが沸いてくるはずです。
購入専門だとしても「こんにちは」などのあいさつ文とともに
と一言書いてあれば空白よりも好感を持たれます。
画像はメルカリにおける顔のようなものですので、とりあえずでもよいのでイラストなどに変えておきましょう。
画像とプロフィール欄はいつでも変更できます。
取引の評価も確認できます。
対策2:トラブルを起こしそうな相手と取引をしない
ネット上の売買でトラブルを起こす人というのはどんな人だと思いますか。
購入側、出品側、それぞれでこんな人には要注意という例をあげてみます。
こんな購入者には要注意
販売側のプロフィール欄と商品画面に「値下げ不可」と記載しているにもかかわらず、いきなり
とコメントしてくる人がいます。
いきなりの値下げ交渉は誰でも「ムッ」とするものです。
しかもこの場合、コメントをよく読んでいないということがわかります。
こんな出品者には要注意
購入者側からすれば、
・ピントが合っていない
・詳しい説明がない出品者
といった商品の状態を正しく伝える気がない人から購入したいと思いますか。
相手の都合を考えず、自分の主張ばかりの人は思い込みでトラブルを起こす可能性があります。
商品画像の枚数や撮り方、書き込まれる文章に人柄は出るものです。
対策3:発送に関する情報はガイドでしっかり確認しておく
メルカリを上手に活用する情報は山ほどありますが、そのすべてを網羅しなくても取引を楽しむことはできます。
しかし、最初にこれだけは確認していて欲しいのが発送に関することです。
匿名配送とは何か、適用されるサイズはどうか、などアプリ内の「ガイド」から確認できます。
重さやサイズで発送料金は変わってくるので、しっかりチェックしておかないと商品よりも送料の方が高くつくということもあるのです。
出品者が送料負担となっていることが多いのですが、もちろん購入者負担に設定することも可能です。
出品、購入、どちらの立場でも発送条件はしっかり確認しておきましょう。
商品でトラブルを起こさない方法とは

ここからは、商品に関わるトラブルを回避するためにすべきことをお話しします。
(1) 商品の説明はできる限り細かく記載
実物そのものの色合いを写真で出すには撮影の技術がいります。
しかし、素人に毎回完璧な写真は撮れません。
なるべく実物に近くなるように努力したうえで、どうしても色合いを再現できなければ「実物はもう少し明るい紫です」等のコメントを正直に書きましょう。
なるべくたくさんの商品画像を掲載し、状態やサイズを細かく記載しておくことです。
商品名、メーカー、ブランド名などわかることはすべて書くのが基本です。
(2) 不良品を出品・購入、配送ミス後の対応
誰しもミスはあるものです。
感情的にならずに話し合いましょう。
不良品を出品・購入してしまった場合
万が一、難を見落として不良品を送ってしまった、受け取ってしまったとしてもそれからの対応が大切です。
評価を行う前に、取引のメッセージでやり取りができます。
メッセージのやり取りで、キャンセル手続きや返品はどう行うかなどを決められます。
配送ミスを回避する
保証のない定形外郵便だと追跡ができず、配送ミスがあった場合に行方不明になる可能性があります。
物によっては送料が安いので利用する方も多いようですが、出品側は必ず発送方法が定形外であることを明記しておきましょう。
購入するときは「定形外は保証がない」ということを頭に入れて置きましょう。
顔が見えないからこそ文字のコミュニケーションを大切にする
黙っていても取引はできますが、「購入させていただきました! 短い間ですがよろしくお願いします」とコメントがくれば、丁寧に包んで早く発送しようという気になりませんか。
私たちはよく知らない相手にこそクレームを言いたくなります。
あいさつや気遣いをしてくれる相手に文句は言いづらいものです。
ネット上の取引は文字でしかコミュニケーションを取れません。
「これくらい書かなくても平気だろう」の油断が、「知らされていなかった!」とトラブルを生む原因になってしまいます。
何か起きたときに、トラブルがクレームとなるか、無事に解決して「対応が良かった」と高評価になるかは、対人関係次第なのです。
しかし、いろいろな人が利用していますので、まずはトラブルを起こさないように知識と準備が必要です。
取引中もご近所の方と話している気持ちで丁寧さを心掛けましょう。
そうすれば自宅にいながら、不用品がお金になり、必要なものを手頃な値段で買えるのフリマ生活はとても快適になります。(執筆者:田中 よしえ)