今年、38度を超える猛暑の中、エアコンが壊れました。
連日の稼働が影響したのか、設定温度16度で風量MAXにしても生ぬるい風が出るだけです。
エアコンは購入して3年なので、メーカー保証も切れ、暑さに耐えられないので、マンションに貼られていた広告の電気屋に修理を頼むことにしました。

目次
ビラを見て修理を依頼
電話依頼して1時間半後、若い男性の修理工が来ました。
すぐに問題のエアコンの本体を見た後、室外機を探します。
ベランダを伝い、壁にある室外機をしばらくいじった後、問題個所を特定するまでスムーズに進みます。
修理工は室外機を調べた後、1つの部品を取り出し、「部品の交換には500元(約7,500円)かかる」と言われました。
私は修理費用が100元(約1,500円)程度、高くて200元と思っていたので、予想以上に高額です。
なにやら「この部品は特殊だから、高額だ」と言っています。
私は、慌てて賃貸マンションのオーナーに電話し、費用の負担をお願いしました。
すると「あなたが負担してください」と言われました。
以前住んでいたマンションでは、あらかじめ設置されている家電の修理はオーナーが負担してくれました。
でも、今回のオーナーは違います。
私が全額費用の負担は高すぎると訴えると、オーナーが修理工と直接話すことになりました。
賃貸物件についている家電や家財のトラブル
中国では、家電・家財がすべて整った賃貸物件があります。
その場合、すべての補修や修理費用はオーナー次第です。
気前のいいオーナーは、借り手がすべてを負担することはありません。
ただ、今回のようにすべての修理費用を借り手に求めるオーナーもいます。
電気屋とオーナーが直接交渉
修理工とオーナーが電話をしているのを聞いていると、オーナーが費用の内訳を聞いているようです。
修理工は「この部品は特殊なので高額だ」と説明していました。
さらに、「この部品はどんどん劣化する。もし今修理しないなら次回の修理費用は1,000元以上かかる」とたたみかけています。
2,000元も出せば新しいエアコンが売っています。
さらに「この部品交換は600元かかるけど、そんなに言うならお値引きしますよ」と聞き捨てならない言葉が聞こえてきました。
私には「500元」と言っていたのに、目の前で「600元」と値段を釣り上げています。
値引き交渉
聞きながら腹が立ってきたので、電話を切った修理工に「賃貸なのに私が全額払うなんて! 引っ越すからもういい、修理しません」と話しました。
私は修理工そっちのけで、もう1度マンションのオーナーにも交渉してみます。
さらに、友達の中国人にもメールで連絡して、状況を説明し仲裁をお願いしました。
こちらの強気な態度に、修理工が慌てて上司に電話をかけ、値引き交渉をし始めます。
どうやらこのままでは修理をしないかもしれないと思ったようです。
電話を切った後「400元(約6,000円)にする」と言ってきました。
私はすかさずオーナーに「修理費用は400元だと言っている」と伝えます。
それまで、こちらの全額負担を要求してきたオーナーでしたが、粘り強く交渉したところ「不便な思いをさせて悪かった。来月の家賃を100元値引きしますよ」と折れてくれました。
友達はオーナーと知り合いなので、費用について借り手の負担が高すぎると話してくれたのが効いたようです。

「交渉」の結果
400元(約6,000円)で修理を頼むことにしました。
マンションオーナーが100元(約1,500円)、私が300元(約4,500円)費用を負担します。
これで無事にエアコンは部屋を冷やせるようになりました。
最終的に修理工が言っていた600元(約7,500円)の修理費用から、200元(約3,000円)も安くなったのですが、もし交渉していなかったらと思うと…複雑な気持ちです。
今回のように海外で生活すると、足元をみて高い値段を言われることがあります。
損をしないポイント
1. すぐに言い値で買ったり、費用をすぐに支払わず、1度強気で断わる
2. 現地の人に仲裁を頼む
この2つが有効です。
特に中国人はこうした交渉に慣れているので、お願いするとこちらの有利に話が進む可能性が高いです。
これは海外で買い物する時、値引き交渉をするときにも役立つかもしれません。(執筆者:桜井 まき)