紙ベースの文書から引用するときや、手書きのメモをデータ化したいとき、とくに変換しにくい住所や面倒なURLなど、文字入力をするのはとても手間がかかります。
GoogleDriveやOneNoteで画像の文字をテキスト化する方法はありますが、もっと手軽にできる方法があります。
それは、LINEで文字起こしをすることができる「文字起こしばりぐっどくん」です。
無料で利用でき、LINEで友達登録をするだけですぐに使えるというすぐれものです。

目次
長崎の企業が生んだAI技術
「文字起こしばりぐっどくん」は、長崎県西海市の株式会社西海クリエイティブカンパニーの宮里賢史さんが開発しました。
2019年7月に無料公開されるとすぐに、その便利さが話題になり大ヒットしています。
役所に手書きで提出された申請書のPC入力や、棚卸しリストのエクセル入力など。
たとえタイピングスピードが速くても、膨大な紙ベースの素材を文字に起こすという作業は時間がかかります。
そんな問題を、文字起こしAIの「文字起こしばりぐっどくん」が高速でお手伝いしてくれます。
人口減少に伴う人手不足の課題が深刻な地方の企業だからこそ、このようなAI技術を利用したアプリを開発するアイデアが生まれたのです。
LINEという身近なツールで使えるので、仕事効率化はもちろん、日常生活でも役に立ちます。
「文字起こしばりぐっどくん」の使い方
まずは、「文字起こしばりぐっどくん」と友達になりましょう。

1. LINEのトーク画面で、文字の入った画像を送ります。

2. 1~3秒でテキスト化して返信してくれます。
テキスト化された文字はメモアプリやメールにコピペして利用することができるので便利です。

日本文も英文も一気にテキスト化
日本語だけではく、英文も秒速で読み取ってテキスト化してくれます。
URLも認識して、リンクもつけてくれます。
手書きの文字も瞬時にテキスト化してくれるので、たとえば町内会などで文書作成を頼まれる手書きの下書きも、地道にタイピングしなくてもいいんです。

手書きの英語のノートで試してみると、文字が薄かったりへただったりするところや、罫線のせいなのか行が上下するところはあります。
それでも、これだけ読み取れていれば微修正するだけでよいのでラクです。
「文字起こしばりぐっどくん」はこんなシーンで便利
名刺管理アプリや家計簿アプリのレシート読み取りなど、文字を読み取るという機能自体はこれまでも利用機会がありました。
しかし、「文字起こしばりぐっどくん」のいいところは、ふだん使い慣れたLINEでトークするだけというシンプルな使い方なので、今すぐだれでもやってみようと思えることです。

文字が読めない、入力できない
街の看板や雑誌などで読めない字があったり、お店の情報などをネット検索しようにも文字入力ができないというときにも頼りになります。
書類の保存
子どもがいると学校から大量のお知らせプリントをもってきます。
写真に撮って管理している人も多いと思いますが、必要な部分だけを抽出してテキスト化したメモのほうが扱いやすいこともあるでしょう。
「文字起こし ばりぐっどくん」ならサクサクと管理できます。
思えばPTAで書類作成をするとき、なぜか原稿データがなくて最初から打ち直すという作業に時間を費やすこともありましたが、そういうシーンでも使えるだろうと思います。
わたしのパート先では、大量な伝票内の数百字の文章を入力するという作業が定期的にありますが、人件費を使わずにこういうAIに任せたら時短もできると思います。
翻訳はLINEの機能を使おう
ご紹介したように、「文字起こしばりぐっどくん」はLINEのトークでテキスト化して返してくれますが、翻訳する機能はありません。
しかし実は、LINEにはもともと文字認識機能(OCR)があり、翻訳機能もあります。
英文で書かれた商品説明など、日本語に翻訳してほしい画像を簡単に翻訳することができます。
1. トーク画面(どのトークルームでも可)に画像をアップします。

2. 右上の[T]をタップします。
![右上の[T]をタップ](/imgs/zoom1/48877.jpg)
3. 右上のタブを英語で選択し、白く認識された文字ゾーンの翻訳したい部分を指でなぞって緑色にして、下部の地球のマークをタップし「JA」タブを選択。

4. 翻訳完了。
一部読み取りまちがいにより変な文章になってはいますが、ないよりいいです。
もちろん、このLINEのOCR機能で翻訳せずテキスト化できますが、手順が多いので単純なテキスト化をするなら「文字起こしばりぐっどくん」がおすすめです。
無料で使える機能は使わないと損!
LINEをふだん使っている人は多いと思いますが、ついつい有料のスタンプを買ってしまったりとお金を使ってばかりではいけません。
LINE電話・LINEクーポンをはじめ、今回ご紹介した便利な「文字起こしばりぐっどくん」など、無料かつ有益なサービスは使わなきゃ損です。
ぜひ活用してください。(執筆者:野原 あき)