誰しも「できるだけお金は使いたくない」と思うものですが、ただ値段の安さだけに惹かれて買い物をすると、すぐに壊れたり使い勝手が悪かったりして、結局損をすることがあります。
そこで、お金をケチると失敗しやすいものの代表格である「ソファー」と「フライパン」の上手な選び方を調べてみました。
目次
ソファー
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筆者は某激安家具チェーンが大好きで、時間を作っては時々お店へ遊びにいきます。
そこで出会い、ひとめぼれしたのが、L字型に置けるソファーです。
値段が安いので(4人がけで約3万円)もちろん合皮ですが、触った感じが本物の革のように柔らかく、フローリングになじむクリーム色にも強く惹かれてしまったのです。
いそいそと注文し、1週間後に届いた商品を喜んで使っていたのですが、なんと使い始めて1年もたたないうちにへたり、鉄骨のようなものがモコッと出てきてしまいました。
座ると痛いし、尖っていて危ないので、子どももいることだし…と泣く泣く処分しました。
安く良いものを買ったつもりが、結局1年で買い替えという結果になりました。
長持ちするソファーの上手な選び方
ソファーに使われているバネやクッションには、主に次の3種類があります。
2. ウェービングベルト:座った時の弾力を出すのに役立つ。縦横に張られていることが多い
3. S字バネ:波のような形のバネで、体重をしなやかに受け止める
このうち、最も耐久性が高いのがコイルスプリングです。
ホームページで調べてみると、筆者が買って失敗したソファーはS字バネのものでした。
大人だけの家庭で使うには問題ないのでしょうが、子どもがいるとどうしても使い方が荒くなるので、やや耐久性の劣るS字バネでは耐えられなかったのでしょう。
ちなみに、コイルスプリングには1本ずつ袋に入った「ポケットコイルスプリング」というものもあるのですが、こちらは値段が高い分耐久性抜群です。
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フライパン
フライパンに関する悩みといえば、「重い」ということの他に「フッ素樹脂加工がすぐに剥がれる」というものがあります。
安いものなら数百円で売っていますが、最初はよくてもすぐに食材がくっつくようになるんですよね…。
筆者も、今まで幾度となくそうしたフライパンを買い替えてきました。
その時は「安く済んだ」と満足するのですが、よく考えると値段が高くても耐久性のよいものを長く使ったほうがお得です。
くっつかないフライパンの上手な選び方
くっつかない加工のしてあるフライパンには、主に次のような種類があります。
2. セラミック加工:陶器でおなじみのセラミックを表面に塗ったもので。油がなじみやすいので、少量の油をひけばくっつきにくい
3. マーブルコート:フッ素樹脂に大理石の粉末を混ぜたもので、テフロン加工に比べて表面が剥がれにくい
4. チタンコート:フッ素樹脂にチタンを混ぜたもので、剥がれにくく、酸や塩分への耐久性も高い
5. ダイヤモンドコート:フッ素樹脂にダイヤモンドの粉末を混ぜたもで、ダイヤモンドは非常に硬いので耐久性も高い
この中で最も耐久性が低いのはテフロン加工、逆に最も耐久性が高いのはチタンコートです。
また、コーティングは層が厚ければ厚いほど耐久性も高くなるので、予算に余裕があれば「6層チタンコート」がおすすめです。
だいたい3,000~8,000円程しますが、数百円のフライパンを何度も買い替えるお金や手間を考えると、コスパは決して悪くありません。
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くっつかないフライパンを長持ちさせるコツ
どんなにくっつきにくいフライパンも、使い方を誤ると寿命が短くなります。
長持ちさせるコツは、
・十分に冷めてから洗うこと
です。
急激な温度変化はコーティングを剥がれやすくするので、弱火~中火で使用し、しっかり冷ましてから柔らかいスポンジで優しく洗うようにしましょう。
汚れがこびりついていても、たわしなどでゴシゴシこするのは厳禁です。
選び方に注意するだけで「使いやすさ」と「もち」に差が出る
普段当たり前のように使っているものでも、選び方にこだわるだけで使いやすさには大きな差が出ます。
良いものは当然高いので買う時に躊躇してしまいますが、長く愛用できるなら結局はお得です。
筆者は料理をするたびにこびりつくフライパンに困っていたので、さっそくチタンコートのフライパンを買いに行きたいと思います。(執筆者:畠山 まりこ)