いよいよ10月から消費税が10%に値上げされます。
増税前のセールという広告を見ると日用品ならまとめ買いしてもよい気になってきます。
しかし、まとめ買いで一体いくらお得になるのでしょうか。
日用品を9月中にまとめ買いした場合とそうでない場合の金額の差を計算してみました。
お買い物に行く前に、節約効果を確認しておきましょう。
目次
食べ物は8%で日用品は10%と覚えよう
消費税が10%になるといっても普段の買い物のすべてに適用されるわけではありません。
例えば、生活に必要とされる持ち帰りの食料品は8%のままです。

つまり、10月以降も税率が変わらないスーパーの食材は、慌ててまとめ買いをする必要はないといえます。
しかし、料理酒やみりんは嗜好品のアルコールと同じ扱いになるので、10月以降は消費税10%が適用されます。
食事と同時に生活に欠かせない日用品ですが、こちらは消費税10%の対象です。
と覚えましょう。
日用品費は月平均5,000円前後が多い
家庭の生活に必要なものとして考えると日用品費は月額で平均5,000円前後が多いようです。
紙おむつが必要な場合は1万円前後になるのではないでしょうか。

赤ちゃんの粉ミルクや離乳食は食品扱いですので10月以降も8%です。
2か月分と3か月分それぞれまとめ買いした場合の差額
日用品費を毎月5,000円と1万円(おむつあり)の家庭で翌月分からのまとめ買いを行った場合、まとめ買いしなかった場合といくら差額が出るのか計算してみました。
粉ミルクや離乳食は、今回の日用品費には含めずに計算しています。

日用品費が5,000円の家庭の場合、年末までの3か月分を9月にまとめ買いした際の節約金額はわずか300円です。
1万円の家庭でも600円の差額にしかなりません。
この結果を見ると、3か月分の日用品費を今月慌ててまとめ買いするメリットはあまり感じられません。
慌てて駆け込み消費をしない
10%という数字は、8%だったこれまでの消費税と桁が変わります。
8%の今、買っておかないと損をするのではという不安をこの「駆け込みセール」や「増税前のまとめ買い」という文句についあおられてしまいます。
慌てて駆け込み消費をして手元のお金が寂しくなるより、これから続く10%にどう対応していくか長期的な節約を考えましょう。(執筆者:田中 よしえ)