猫の平均寿命は昔に比べるとかなり長くなっているので、猫を飼うために必要な費用も増えています。
我が家の猫は今年で15歳になります。
人間の年齢に換算すると75歳超の後期高齢者です。
この猫を飼うための費用、意外とかかります。

目次
思ったよりもかかる費用に覚悟が必要
これから猫を飼おうと考えている方は、猫にいくらぐらいお金がかかるかを試算すると思います。
ペットにあまりお金をかけられないからと、キャットフード代や病院代を最低限のところで試算してしまうと、思わぬ出費で家計が圧迫されてしまう可能性があるので注意が必要です。
今すぐ飼いたい一心で猫にかかる費用を安めに見積もってしまうのではなく、
をおすすめします。
我が家の場合、子どもの学費やスマホ代など、15年前にはかかっていなかった費用が家計に重くのしかかっています。
今のところ最大の誤算はキャットフード代
我が家にはじめて猫を迎えた15年前は、比較的安い部類のキャットフードからスタートしました。
ご長寿猫ちゃんの飼い主さんにキャットフードのことを聞くと、フードのランクに関係なく長生きする子は長生きしているようなので、安めのフードで20年以上生きる前提で予算を立てていました。
しかし、15年経過した現在は、いろいろあって高いフードをあげています。
トイレにかかる費用と予防注射は当初の試算どおりで、予防注射以外の病院代はこの15年で1万円もかかっていない状況です。
試供品をきっかけに猫がストライキを起こす
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食欲不振で病院で診察してもらったときに、嗜好性が高いから食べるかもしれないということで、プレミアムフードの試供品をいただきました。
なんでもいいからとにかく食べてほしかったのですぐにあげてみたところ、食欲不振だったことがウソのような食いつきで、
と袋の中に顔を突っ込んでくる始末です。
1度プレミアムフードを味わってしまったら、いつものフードをまったく食べてくれなくなってしまいました。
後からわかったことですが、
とのことで、具合が悪いわけではなかったようです。
仕方がないので、試供品と同じプレミアムフードを買ってきてしばらく食べさせることになりました。
プレミアムフードの効果で思わぬ展開に
プレミアムフードはそれなりに高いので、
と思っていました。
ところが、プレミアムフードを食べるようになってしばらくすると、毛並みが良くなり動きも活発になりました。
こうなると、今度は飼い主のほうがもとのフードに戻したくない気持ちになってしまいました。
結局は当初の安いフードとプレミアムフードの中間ぐらいのランクのフードに変えて、猫も納得した様子なのでそこで落ち着きました。

高齢になると食事の質が気になる
人間が健康維持のための食事内容を気にするように、老猫の食事内容にも気を配りたくなります。
一般的に猫は腎臓が弱く、高齢になるとその他の病気のリスクも高まります。
視覚・聴覚・嗅覚が弱りだし、遊ぶ時間が減って寝ている時間が増え、食も少しずつ細くなっていきます。
この段階で飼い主ができることといえばフードの質を変えることぐらいなので、結局ちょっとずついいフードになってしまい、今ではプレミアムフードをネットで安くまとめ買いしている状況です。
猫を迎えた当初は1.5kgで数百円だったのが、15年経過した現在は400gで数百円となり、当初の試算の何倍ものお金がかかっています。
幸い大きな病気もなくここまできていて、病院代といえば予防注射代ぐらいでほとんどかかっていません。
しかし、いいフードを食べているから健康で長生きするとは限らないので、これからどうなるかはまったくの未知数です。
「~だろう」ではなく「かもしれない」で試算する
ペットにかかるお金を試算する場合には、「元気で長生きするだろう」、「一生安いフードのままで大丈夫だろう」ではなく、「何かのきっかけで当初の何倍ものお金がかかるようになるかもしれない」と思って試算してみてください。(執筆者:木山 由貴)