家計管理、これはなかなか強敵です。
節約しようと家計簿をつけても、「計算が合わず、時間がかかったりして面倒になり続かない」とたやすくありません。
ましてや世はキャッシュレス時代、支払い期日が先送りになると一層ややこしくなります。
さらにキャッシュカードやクレジットカード、契約書、ローンの支払い明細など現代生活では、お金にまつわるものは意外と多く、きちんと管理しておかないと思わぬ損をこうむりかねません。
家計簿などお金にまつわる諸々をもっと簡単に管理できる方法はないのか、キャッシュレス派の筆者が、セリアの100均グッズに助けを借りてチャレンジしてみました。

目次
これまでの我が家の家計管理と、不満点
家計簿は、グーグルのスプレッドシートで1か月の支払いと、クレジットカードの2か月分の明細を記録していました。
自動で計算してくれるため、手間取ることなく、使いすぎることはありませんでした。
しかし、パソコンやスマホは必須です。
複数の家計費を画面だけで管理していると、細かいムダがみつけにくく、節約効果が実感しにくいように感じていました。
そこで注目したのが、袋分けです。
家計費の項目ごとに予算を袋に分けて、そこから支払っていくという、昔からあるアナログな方法です。
セリアの6リングバインダーを使ってみた

6リングバインダーには、リフィルが10種類ほどあります。

お金やカード、書類まで一か所に自分なりにまとめられます。

家計簿をはじめとする家計管理は、成功している人をまねても自分に合うとは限りません。
買い足していけるバインダーと6種類のリフィルは、我が家流にバージョンアップしていけます。
今回の予算は700円(税抜)で、100均であれば家計簿が7冊買えてしまうのですが、この家計簿は壊れない限り、何年でも使えるという利点があります。
まずは家計簿、予算設定からいざ実践!
給与支払い日を家計のスタート日とし、はじめに収入から、1か月分の固定費と貯蓄分を銀行口座に振り分け、変動費のみ現金で手元に残します。
次は変動費の予算設定ですが、細かく分けると仕分けることがまず面倒になります。
そのため項目は、食費・生活雑貨とその他とたった2つです。
可視化できる袋分け家計簿 … ジッパーケースリフィル

予算ごとに、ジッパーケースに現金を入れます。
つまりこれが「袋分け」です。
このリフィルはジッパーつきなので、お金の保管や出し入れが簡単です。

しかも中身が見通せるため、残額と次回以降の買い物予定日の予算をメモに記入し貼っておくと、使いすぎへの歯止め効果にも役立ちます。
キャッシュレス決済後は、ジッパーケース銀行に入金

支払いはこれまで通り、クレジットカードやスマホ決済などポイント還元が多いものを選びます。
自宅に帰ったら、別のジッパーケースを仮の銀行に見立てて、お金を入れ替え入金します。
その際、決済口座ごとにまとめておけば、複数の銀行を管理する手間も半減するでしょう。
たとえ四捨五入してのざっくり入金でも、レシートを一緒に保管しておくことで、まとめて確認することができます。
あとは都合の良い日に、本当の銀行に入金するだけです。
特別費の積立 … ボタン式収納リフィル、両面収納リフィル
その他、家計管理には各種リフィルが活躍します。
例えば、税金や年会費、車検など毎月はいらないけれどまとまった金額が必要になる特別費は、貯蓄とは別に貯めていかないと、大きな痛手になりかねません。

ボタン式収納リフィル、両面収納リフィルは、それぞれ1枚につき2か所収納場所があるので、「目的にごとに」や「請求書や見積もりなどと一緒に保管」して積み立てていくことができます。

予備費 … フタ式3段リフィル
家計は、ある程度の予備費を見込んでおくと気持ちに余裕が生まれます。
使いたい気持ちにブレーキがかかるよう、フタ付きのものがおすすめです。

ローンの明細や契約書、カードの見直し … 三つ折りリフィル、カード収納リフィル
思いのほかよかったのが、このリフィルです。

ローンは、支払いをラクにしてくれる有難いものですが、言うまでもなく利息を支払っており、一括払いできれば低金利の現代では預金するより大きなメリットが得られることも少なくありません。
身近にあれば支払いを忘れることもなく、返済を意識づけることができます。

また多すぎるクレジットカードは、無駄を呼び込みかねません。
見直すためにも、定数が入るリフィル収納はおすすめです。
20日ほど試してみて
透明なリフィルから視覚的に家計を見る効果は、想像以上に気持ちをラクにさせました。
いくら使ったかや残金だけでなく、予備費や特別費の積み立てなどお金にまつわるものが手近にひとまとめにしてあることで、ストレスが半減したように感じます。
また、使える残金が明確になることで、予定外に買い物したいときには、キャッシュレスで得たポイントをうまく利用できるようになり、この調子でいくとどうやら予算が残りそうです。
しかしながら、記録として残す家計簿は、次の予算設定をより無理なく設定するためにやはり必要です。
これまでのスプレッドシートの家計簿をさらに使いやすく改良しながら、家計をバージョンアップさせていきたいと思います。(執筆者:吉田 りょう)