人生100年時代と言われる昨今、いくら100歳生きると言えども、「病床の100歳」では家族も自分自身も大変です。
介護状態や認知症などの状況であっても、同様に生きること自体が大変になってきます。
大切なのは「健康年齢」なのだと認識されている方も多いでしょう。
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日本人の死因原因のトップはやはり「がん」

がん保険に入っているから大丈夫という問題でもないと感じられている方も多いのではないでしょうか。
できるだけの早期発見が、「完治」へ導ける方法ということも認識されてきています。
年1回の健康診断で大丈夫なのか…という不安もあります。
というケースもよく耳にします。
この状況を打開する策の一助として、ある検査が脚光を浴びています。
唾液での検査(サリバテック社)に出資した保険会社
こちらの「唾液検査」はテレビの特番でも見られた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
唾液の採取だけなので、痛い検査でもなく放射線を浴びることもない体にも優しい検査です。
今般、日本生命社とSONPOホールディングス社(どちらも保険会社)が、サリバテック社の株式を取得することでの業務提携を行った報道がなされました。
唾液で「がん罹患リスク」を測定し、将来の体のリスク結果を知ることで少しでも生活習慣の改善を促したり、検診をこまめにすることなどを視野に入れ、同社の顧客層に「将来の安全と安心をお届けするサービス」を行うことに決めたそうです。
唾液による検査とは
メタボローム解析に関する技術や高度なデータ解析のアルゴリズム開発技術を基礎として、唾液中の代謝物質を解析して、がん罹患リスクを判定するSalivaCheckerの開発と提供に成功したのがサリバテック社です。
唾液を使用して、がんにり患しているリスクを調べる検査は、唾液中の代謝物質の濃度を高精度に分析、がんの異常値を示す物質の濃度をAIなどを使用して現在のがんリスクを判定してくれます。
1度に肺がん、膵がん、大腸がん、乳がん、口腔がんの5つのリスクがわかります。

保険会社との提携による強み
このような最新テクノロジーを用いた検査機関との提携は、まさに「人の命」を守るミッションを背負う保険会社が積極的に取り入れ、サービスの中に組み込んでもらえると、われわれ保険の消費者として心強いです。
最近ではAIを活用した「保険のおすすめ」も進めている企業もありますが、人間が考える優しい取り組みとAIを活用した最新の分析により、より「人」は守られていくのではないでしょうか。
医療機関でも検査可能
こちらの検査は医療機関での検査も可能ですので、興味のある方はぜひトライしてみるのも将来の「健康寿命」を伸ばすうえでよいことだと思います。
何よりも将来病院に支払うお金を考えると、現時点での検査や将来のリスクを考えてお金の運用や保険契約を考えていくことは大切なマネー管理だと思います。
筆者は先日、同様の検査ですが、ジェネシスヘルスケア社の検査キットがバーゲン価格だったのでそれを受けてみました。
自分の将来にどんなリスクがあるのか、本当のアレルギーは何のか、自分に合う化粧品は何なのか…違う観点も面白く受けてみた次第です。
皆さんの生活と将来とお財布に、少しでもお役に立てれば幸いです。(執筆者:鮫島 ひかる)