無印良品が価格を見直しました。
店舗に行くと「1,290円 → 990円」のように値下げ前と値下げ後の金額が表示されています。
今回の値下げでは、1,290円から990円に値下げされた商品がたくさんあります。
消費者にとって、「1,000円を超えるか否か」は購入を決断する大きな判断材料であり、税込みで990円という価格は消費者の心をつかむでしょう。
今回は、価格を見直したことで、特に値下げ率が高かった商品をベスト3にしてお得度を診断します。
目次
お買い得度は「値下げ率」で判断する
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1,290円から990円の値下げは値下げ率に置き換えると23%ですが、実は、20%引きで購入できるチャンスは意外と頻繁にあります。
例えば、マルイの中に入っている無印良品であれば、
になります。
今回の価格見直しでは、高額商品は数千円値下げされているものも多く「1,000円も安くなったからお買い得」と思ってしまうかもしれません。
しかし、お買い得度は「値下げ率」で判断することがポイントで
のではないでしょうか。
今回の値下げの特徴
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商品ごとに値下げ率をよくみてみると、今回は高額商品ほど値下げ率が高いというわけではないようです。
無印良品は、「素材の選択・工程の見直し・包装の簡略化」を原則としています。
今回もその言葉通り「素材や工程の見直し」によって価格を見直したようで、商品の「素材」によって値下げ率に特徴があることに気がつきました。
では、本題の「特に値下げ率が高かった商品をベスト3にしてお得度を診断」に参りましょう。
【第3位】値下げ率20~30%:綿衣料各種とポリプロピレン製品
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無印良品の看板商品といえばオーガニックコットンをはじめとした綿製品ではないでしょうか。
今回の見直しでは、綿製品の値下げ率は10~20%になっています。
インナー類は20%前後の値下げ率ですが、綿の比率が多い「足なり直角えらべる靴下3足」は綿の高騰もあってか約11%の値下げ率にとどまっています。
一方、ポリプロピレン製品は20~30%の値下げ率です。
特に、まとめ買いする人が多い
といえるでしょう。
【第2位】値下げ率30~40%:木製キッチン・調理用品
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どこのメーカーでも木を材料としている商品は値上げしている傾向にあります。
しかし、無印良品では、木製の一部商品が大きく値下がりしました。
無印良品では、木製の商品を家具と雑貨の2種類扱っています。
木材の種類を問わず木製の家具の値下げ率は10~20%がほとんどで、それ程お得感がありません。
しかし、木製のキッチン・調理用品の中には、以前は高くて手が出なかったもので大きく値下がりしているものがあります。
1番大きく値下がりした商品は、「ひのき調理板・薄型・小」です。
しかし、ひとつだけ注意点があります。
それは、同じひのきの調理板でも「大サイズ」は値下げ率が23%だということです。
今回の価格見直しでは、同じ素材であってもサイズが変わると値下げ率が違うことに注意が必要でしょう。
以前は800円近くて手が出なかった「すす竹杓文字」と「調理へら」も、それぞれ値下げ率が36%引き290円(税込み)と38%引き490円(税込み)と大きく値下げしています。
【第1位】値下げ率40~50%:ステンレスキッチン用品
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今回の価格見直しで、最も値下げされた素材はステンレスです。
無印良品ではステンレス製品をたくさん扱っていますが、中でもキッチン用品は大幅に値下げをしました。
いくつあってもいいステンレスボールは、
・Sサイズ:38%
・Lサイズ:34%
の値下げです。
そのほかには、
・ステンレス計量カップ:38%
といずれも40%にせまる値下げ率です。
特に、「ステンレスコーヒースプーン」の値下げ率は52%と群を抜いています。
値下げ前の価格は250円(税込み)でしたが、120円(税込み)に見直しされました。
100円ショップのカトラリーとほぼ同じ値段です。
無印良品のカトラリーはこだわりがあり、細部が職人の手で仕上げられています。
1本120円でここまで完成度が高いカトラリーはめったにないのではないでしょうか。
【番外編】値下げ率43%:デジタル温湿度計
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無印良品の時計類は、表示がシンプルで非常に見やすく作られています。
しかし、値段が5,000円以上するものがほとんどで、なかなか手が出ない商品のひとつでした。
ところが今回、一部の時計類も10~30%の値下げ率で価格変更されています。
中でも
されたのです。
値下げ率は、43%です。
これから寒くなり、乾燥が気になる季節です。
デジタル温湿度計は、なくても生活に困るものではないため、購入の優先順位は後回しにされるものかもしれません。
しかし、1,990円ならば「体調管理にひとつ買ってみようかな」と思う人も多いのではないでしょうか。
増税前よりお得に買う
以前から気になっていた、また、いつかは買おうと思っていた商品の値下げ率とにらめっこしつつ、無印良品週間や無印が入っている商業施設自体の割引期間にも注目して増税前よりお得に購入してください。(執筆者:式部 順子)