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棚の奥にありませんか?

「爆発しそうで怖い」
なんていう意見もよく耳にしますが、実は圧力鍋はとても優秀なアイテムです。
もう1度、棚の奥から出して冬の定番「アツアツ~、しみしみ~」な料理を作ってみませんか。
圧力鍋の魅力
圧力鍋の魅力は、まさに時短です。
圧力鍋はお鍋の中を高圧にすることで、煮えにくい野菜や大きなお肉の塊も短時間でしっかり火を通せます。
メニューにもよりますが、火にかける時間は10分弱のものがほとんどです。
その後は放っておくだけで、食材にしっかり火が通って味が染みるので、じっくりことこと煮込んだようなおいしい仕上がりになります。
食材を切って鍋に入れて少し火をかけ、止めたら放っておくだけなので、その間に他の家事を済ませたり、もう一品作ったりして、時間を有効に使えます。
時短でおいしい圧力鍋レシピ
圧力鍋の魅力がわかったところで、圧力鍋を使った簡単時短レシピのご紹介です。
調理時間は鍋の大きさや種類によっても異なりますので、各ご家庭で調整してください。
ごはん
ごはんを炊くときに炊飯器で炊くと、早炊きモードにしても30分以上かかりますが、圧力鍋を使うと加熱時間は10分以下で済みます。
手順
1. お米を研いで、お鍋にお米1合に対して水200mlを入れて火にかける
時間に余裕がある時には、30分程度浸水しておくと、よりおいしい炊き上がりになります。
2. 沸騰するまでは強火にして、加圧されたら弱火にして5分間弱火で加熱する
3. 火をとめたら圧が抜けるまで放置
4. 圧が抜けたら上下が入れ替わるように混ぜて完成
普段よりも短時間で炊けて、ふっくらおいしいごはんになります。
レシピ1:豚の角煮

コトコト煮込むことで柔らかくて味のしみた角煮ができると思っているかたに朗報です。
圧力鍋を使うことで、時短でおいしい豚の角煮が作れます。
手順
1. 豚バラブロックを好きなサイズにカットしたら、フライパンで焼き目を付ける
このとき油を少し入れて焼いたほうが、豚肉の脂を出すやすくなります。
2. お肉がかぶるぐらいのお湯で油を湯がく
3. 10~20分程度煮たら、お肉だけを圧力鍋に入れる
4. 調味料と長ネギの青部分を入れたら圧力鍋を強火にかけて、蒸気が出てきたら弱火にして20~25分間煮る
5. 圧が抜けたらフタを開けて中の様子をチェック
6. 煮汁を煮詰めて完成
コトコトにて角煮を作ると数時間はかかるものですが、圧力鍋を使うと調理時間1時間ほどで作れます。
一緒に大根やゆで卵を入れる(工程(4) で投入)と、しみしみ大根と卵が堪能できます。
特に大根はしっかり中まで味が染みているので、普通に煮込んだ時よりも短時間でおいしく仕上がります。
レシピ2:カボチャ煮

ほくほくでおいしいカボチャ煮も、コトコト煮込まないとしっかり味がしみこまないものです。
しっかり煮込もうと思っても、煮込んでいるときに混ぜてしまったりすると型崩れをしてしまい、ごろっとしたカボチャ煮にならないこともあります。
そんなちょっと難しいカボチャ煮も、圧力鍋を使うと簡単に作れます。
朝のうちに煮込んでおいて、あとは放置しておくことでさらにしっかり味がしみこみます。
朝食の支度ついでに仕込んでおけば、仕事から帰ってきてすぐにおいしいカボチャ煮を食べられます。
手順
1. カボチャをちょうどよい大きさに切る
2. カボチャと調味料を入れて圧力がかかったら弱火で3分煮込む
3. 圧が抜けたら完成
レシピ3:おでん

寒くなってくると食べたくなるおでんは、しっかり煮込んでいないと味がしみこまないので、忙しい人には作りにくいメニューの1つでしょう。
さらにコトコトに火かけることでガス代もかかってしまうので、手間のかかる料理です。
そんなおでんも圧力鍋があれば煮込み時間は10分程度です。
大根も下茹でしなくてもしっかり味が染みるので、とっても簡単です。
手順
1. 大根にしっかり味をしみこませたいので1下に大根を敷き詰めて、その上にこんにゃく、ちくわ、さつま揚げなどを入れて低圧で1分程度加圧する
2. ある程度火が通ったら、ゆで卵を入れて煮込む
3. 最後にちくわぶやがんもどき、はんぺんなどの柔らかいものを入れて10分程度煮込めば完成
柔らかい練り物は加圧してしまうと溶けてしまうので、最後に入れるのがポイントです。
レシピ4:チキンのトマト煮

ごはんにもパンにもマッチして、野菜も同時にしっかりとれるのでおすすめなのがチキンのトマト煮です。
トマト嫌いの息子も、このメニューだとしっかり食べてくれるので、野菜嫌いの子どもにもおすすめです。
手順
1. 鶏肉を色が変わるくらいまで炒める
2. 鶏肉を炒めた中に、玉ねぎやにんじんなどお好みの野菜やキノコなどを入れ軽く炒める
3. 水とトマトと調味料を入れる(フレッシュトマトを使っても良いですが、トマト缶だと簡単です)
4. ピンが上がるまで加圧する
5. 圧が抜けたら、味を調えて完成
お鍋で煮込むと30分はかかってしまうトマト煮も、圧力鍋で作れば5分ぐらいの加圧で済みます。
さらに水の量を減らして作ることができるので、野菜やチキンのうまみをしっかり閉じ込めることができます。
残ったら煮詰めてパスタソースとしてリメイクすれば、最後までしっかり食べられます。
圧力鍋も進化中、最新圧力鍋
少し前までの圧力鍋は、分かりにくいものも多く、トラブルも起こりやすいので怖いイメージがある人も多いでしょう。
しかし、最新の圧力鍋は安全性が高くなっただけでなく、使い方がとても分かりやすいのが特徴です。
文字やイラストで説明をしていたり、レシピ本がついてきたりするので、圧力鍋初心者でも簡単に使えます。
最新の圧力鍋は圧力値を簡単に設定できたり、保温性も熱伝導率にも優れている多層式のタイプが登場したり、ニーズに合わせたスタイルを選べます。
人気の多層式タイプは、保温性も熱伝導率も優れているので、たくさんのメニューに対応できます。
お手入れも簡単で傷みにくいので、長くきれいに使うことができるでしょう。
ただ、購入の金額は昔ながらのタイプの圧力鍋よりも少し高額になる傾向があります。
ティファールのサイトでは自分にあった圧力鍋を診断してくれます。

デイリー使いで時短節約
取り扱いの難しいイメージのある圧力鍋も、仕組みを理解して使いこなせれば、デイリー使いのキッチンアイテムとして活用できます。
圧力鍋を取り入れることで、今まで時間煮込んでいたメニューも10分以下の加熱で完成します。
加熱時間が少なくなることでガスや電気代の節約につながります。
短時間でしっかり味がしみこむので時短料理にもぴったりで、本格的な料理を作れるので、圧力鍋に挑戦してみてください。(執筆者:花嶋 紅遥)