朝晩と冷え込むようになり、結露が気になる季節がやってきました。
カビの原因となる結露をそのままにしておくと、思わぬ無駄な出費が発生することも考えられます。
今回は、結露が原因で考えられる無駄な出費と結露対策のためにできることについて、詳しく解説します。

目次
結露が原因で考えられるムダな出費
結露対策をせずに放置すると、壁紙の表面だけでなく壁紙の奥(石膏ボードや断熱材)までカビが侵食することがあります。
壁紙やサッシレールの軽いカビであれば自分で掃除することもできますが、自分で対処しきれないほどカビが生えてしまったら、お掃除のプロに相談せざるを得ません。
ハウスクリーニング業者に壁紙の清掃を依頼する場合の費用相場は、1平方メートル当たり500~1,000円程度です。
5平方メートルの場合、ハウスクリーニングで済む場合は2,500~5,000円程度、壁紙の張替えが必要な場合は4万円程度かかります。
また、天井が高いなどの理由があれば、さらに高くなることもあるでしょう。

賃貸物件の場合、結露をそのままにしてカビが発生すると、原状回復の際に壁紙張替えにかかる費用を請求されることもあります。
張替えが必要な面のみ負担するのが一般的ですが、内訳をよく確認しないと部屋すべての張替え代金を請求されることもあるため注意しましょう。(参考元:ファインドプロ)
結露対策グッズの効果とコスパ
できるだけお金をかけずに結露対策をするのであれば、100均グッズや身近なアイテムを活用してみましょう。
ここでは、100円前後でできる結露対策とコスパについて紹介します。
結露取りワイパー
結露対策にワイパー(スクイジー)を使っている人も多いのではないでしょうか。
筆者もIKEAで購入しワイパーを使っていたのですが、ポタポタと下に水滴が落ちてくるのがプチストレスでした。
しかし、100円ショップで購入した結露取りワイパーは、取り付けたペットボトルに結露がためるため、水滴のポタポタがなく快適です。
使わないときはペットボトルを外せば収納にも場所を取りません。
結露吸水テープ
窓の下に貼り付ける「結露吸水テープ」は、かわいらしいデザインからおしゃれタイプまで100円ショップで購入できます。
サッシのレールに水滴がたまるのを防いでくれるため、雑巾などでふき取らなくて済むのが魅力です。
とはいえ、結露がつかなくなるわけではないため、筆者は結露取りワイパーと一緒に使っています。
吸水した水分は蒸発する仕組みですが、結露が多い窓では吸水しきれなかったりカビの原因となったりすることも考えられるため、必要に応じて貼り替えるようにしましょう。
「30㎝ × 7.5㎝サイズ3枚入り」や「1m × 5cmの極厚タイプ」など、窓の大きさに合わせてサイズが選べます。
新聞紙
見た目が気にならないという場合は、新聞紙を窓に貼り付けるのも1つの手です。
結露を吸った新聞紙で窓を拭けば掃除もできて一石二鳥、さらに自宅に新聞紙が余っているようならお得に結露対策ができます。
結露予防のためにできること

結露を予防するためには、以下の3つを意識しましょう。
・ こまめな換気を心がける
・ 水蒸気を出さない暖房器具を使う
どうしても寒くなってくると室温を高くしがちですが、環境省が推奨している室温は20℃です。
着るもので寒さ対策をすれば、結露の予防につながるだけでなく電気代の節約にもつながります。
また、こまめに換気をして結露の原因となる水蒸気を外に逃がしましょう。
24時間換気システムの電気代が気になってスイッチを切っている家庭もありますが、結露が気になる時期は無駄な出費を防ぐためにも活用がおすすめです。
石油ストーブやガスファンヒーターは部屋を素早く温めてくれますが、水蒸気を発生するため結露が起こりやすくなります。
結露が気になる部屋は、エアコンやオイルヒーターを使用するなど、暖房器具の使い分けも結露対策に効果的です。
こまめなメンテナンスで無駄な費用を回避しよう
結露に悩まされる時期は、面倒でもこまめにメンテナンスを続けることで無駄な出費を防ぐことにつながります。
お金をかけずに結露対策をするためには、結露が起こりにくい室内環境を整えることと、コスパ抜群アイテムの活用がポイントです。(執筆者:成田 ミキ)