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【老後資金】iDeCoの長期運用「元本確保型商品」より「投資信託」で攻めるべき理由

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【老後資金】iDeCoの長期運用「元本確保型商品」より「投資信託」で攻めるべき理由

iDeCo(個人型確定拠出年金)では、2018年1月より、20歳以上60歳未満の全ての方が加入できるようになりました。

企業年金に加入している会社員の方でも、会社の規定に問題がなければ個人で加入することもでき、資産運用の自由度が広がっています。

しかし、いざiDeCoを始めてみたいと思っても、何を買えばいいのか悩んでいる方も多のではないでしょうか。

こちらの記事では、iDeCoの特徴に合わせて、ある程度のリターン(運用益)を見込める「株式」に投資する投資信託についてお話しします。

なぜ株式投資型がよいのか、その理由をこれから説明します。

なお、iDeCoには元本確保型の保険や定期預金もありますが、投資信託には元本保証はありません

こちらの記事で紹介する投資方法をはじめ、投資信託には各商品ごとにリスクがあり、利益が保証されるものではありません

投資の判断は自己責任でお願いいたします。

とはいえ、リスクの程度は商品によってさまざまで、限りなくリスクの少ないものを選べます

しっかり理解すればむやみに怖がる必要はありません。

iDeCoの長期運用「投資信託」で攻めるべき理由

低リターンだと手数料分で相殺される

iDeCoはいったん投資を始めると、60歳になるまで資金を引き出せません

例えば、30代前半から投資を開始した場合、運用期間は25年近くになります。

25年間元本確保商品を購入した場合、iDeCoの定期預金商品の金利の平均は年0.01~0.02%と言われています。

これでは、たとえ利息が非課税になったとしても、

掛金が少ない場合などは、iDeCoの口座管理手数料(事務 + 資産管理にかかる手数料が年間合計で約2,000円ほどかかります)で相殺されてしまう

かもしれませんよね。

そうなると、もはやiDeCoで運用するメリットはなくなってしまいます。

投資信託もハイリスクばかりではない

どのような株式に投資するかで多少の差はありますが、株式に投資する投資信託は、債券などに投資する投資信託に比べてややリスクが高い傾向にあります。

例えば、新興国の株式に投資する商品などはハイリスクハイリターンであることが多いです。

しかし、投資信託には「インデックス型」、「バランス型」と呼ばれるタイプがあります

日経平均など大きな指標に沿って運用したり、景気変動のリスクを抑えるためにいろいろな国や会社の株にバランスよく投資したりなど、リスクを抑えながらリターンもある程度期待できるように配慮されたものもあるのです。

さらに、iDeCoのラインアップに選ばれるには審査があります。

その結果、かなり信頼性の高い商品がそろえられているといってもいいでしょう。

運用期間が長いほどリスクを低くできる

運用期間が長いほど低リスク商品を選んだ方が安全だと思われてしまいますが、実際には違います。

本来は運用期間が長ければ長いほど、期間中のリスクを低く抑えられます

これは「ドルコスト平均法」と呼ばれる投資方法です。

iDeCoのように月1回など継続的に金融商品を購入する手法をとる場合、購入する時期の景気変動によってさまざまな基準価格で商品を購入できます

すると、

一時的に景気が悪くなったり反対に良くなったりしても、継続的に少しずつ買い続けることによって結果的に平均化され、損失を最小限に抑えることができる

のです。

長期運用かつ継続的に投資するiDeCoの仕組みは、まさに理にかなっているのです。

運用商品は運用途中で変更できる

運用途中に商品を変更できる

知らない方も多いかもしれませんが、

iDeCoは運用商品を途中で変更したり、複数商品を買っている場合にはそのポートフォリオ(割合)も変更できます。

初めに申し込んだ商品を、そのまま60歳まで運用する必要はありません。

そのため、ある程度リターンを求めて少しリスクのある商品を購入した場合でも、成績が思ったより芳しくない時には、別の商品に変えたり、割合を下げることもできます

さらに、自分が

運用資金を捻出することができなくなった場合でも、退会ではなく「休止」を選ぶこともできます。

その場合でも、それまで拠出してきた分の運用は続けられます

iDeCoは「老後資金作り」の選択肢の1つに最適

ここまでお話しした、iDeCoで株式に投資する投資信託を運用するメリットをまとめると次のとおりです。

・ 利率の低い商品を買うと、手数料負担分で利息が相殺される可能性がある(ある程度のリターンがないと定期預金と変わらなくなってしまう)。

・ 元本確保型ではなくても、商品によってはリスクが抑えられている。

・ 運用期間が長い、かつ継続的に投資することで損失が抑えられる(ドルコスト平均法)。

・ 成績が芳しくない、あるいは攻めた商品であっても運用途中で商品を変更したり、割合を変えることが可能。

投資は自己責任です。

また、こちらで紹介した方法が全てではありません。

しかし、iDeCoを始める1番の目的は「老後を安心に過ごすための資金作り」です。

いわゆる「老後,2,000万円不足問題」もありましたが、国が老後資金を作る自助努力を後押ししているということです。

もはや定期預金の利息や元本保証の商品以外の選択肢も考えなければならない時代になってきています。

令和最初の決心として、ほんの少し「攻めた」運用商品をiDeCoで購入してみるのはいかがでしょうか。(執筆者:尋本 景子)

《尋本 景子》
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尋本 景子

二児の母で金融系ライター。銀行・証券会社・信託銀行と、長年金融業界に勤めていた経験から、おもに子育てに関するお金の話を情報発信します。趣味はパン作りと通帳記帳!子供が生まれてからは節約と資産運用に目覚め、毎日の生活の中で無理せず楽しく取り組んでいます。 <保有資格>FP2級、証券外務員1種、ワイン検定ブロンズ 寄稿者にメッセージを送る

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