生命保険は、家族構成や経済状況、医療事情の変化などに応じて、定期的に見直しをする必要があります。
では、生命保険を見直すべきタイミングとは、具体的にいつなのでしょうか。
この記事では、生命保険の見直しにベストなタイミングについてご紹介します。
目次
【1】 加入している保険の満期

更新型の生命保険に加入している場合、一定期間ごとに更新の手続きが必要になります。
そして、このタイプの生命保険の多くは、更新時の年齢に比例して保険料が高くなります。
商品によっては、契約者からの申し出がない限り自動更新になるものもありますので、まずは加入している生命保険の契約更新日を確認しましょう。
見直しのポイント
具体的な見直しポイントですが、まずは更新後の保険料を、できれば、今回だけでなくその次の更新後の保険料についてもチェックします。
これにより、現在加入している保険を継続した場合に保険料がどう変化していくのか、しっかり把握できるからです。
保険料の上り幅が大きい場合は、保障内容も含め1度見直しをしてみるといいでしょう。
保険料が徐々に上がってくる30代後半からは、保険料が上がらず生涯にわたり保障を受けられる、終身型保険への切替えを検討するのも選択肢の1つです。
【2】 結婚
結婚をすると、家族構成や経済状況が大きく変化します。
するとそれに伴い、必要な保障も変化します。
非共働き世帯の場合は、一家の大黒柱が働けなくなった場合や死亡した場合の保障について検討しなければなりません。
また、共働き世帯であっても夫婦どちらか一方が家計の大半を担っている場合は、非共働き世帯と同様、万一のことがあった場合への備えについて考えておく必要があります。
見直しのポイント
具体的には、以下のようなポイントについて夫婦で話し合ってみるといいでしょう。
・ 働けなくなった場合に必要な保障額
・ 自分や配偶者が死亡した場合に必要な保障額
【3】 子供の誕生

子供の誕生も、保険の見直しをすべきタイミングのひとつです。
子供が生まれたら、配偶者の生活を守るための保障に加え、両親に万一のことがあった場合に、子供の養育費や教育費を確保するための保障についても検討する必要があるからです。
見直しのポイント
具体的には、以下のようなポイントについて考えてみましょう。
・ 現在加入している保険がある場合、その保障額で足りるのか
・ 加入中の生命保険の保険期間(保障期間)は、子供が独立するまでの期間をカバーできているか
近年は、比較的安い保険料で手厚い保障を得られる「収入保障保険」もありますので、こういった保険をうまく活用し、子供が独立するまでの保障を確保するのも1つの選択肢でしょう。
【4】 子供の独立
子供が独立したら、大きな額の死亡保障は必要なくなります。
また、退職後は世帯収入が減少するため、老後の生活を圧迫しないよう、保険料についても見直しをする必要があります。
見直しのポイント
老後は病気やケガのリスクが高くなりますので、まずは医療保障の見直しをしてはいかがでしょうか。
既に加入している人も、保障内容が、入院日数が短期化している現代の医療事情に合ったものかどうか、確認しておきましょう。
現在加入している医療保険が定期型である場合は高齢になってからも保障を受けられるよう、終身型の医療保険への加入を検討してみてはいかがでしょうか。
また、生命保険・医療保険どちらであっても、保険料が無理なく払い続けられる額かどうかよく考えてみることが大切です。
保険には払い済みや短期払い可能な商品もありますので、退職時までに保険料の払込を済ませておき、老後の保険料負担をなくすというのも1つの選択肢ではあります。
加入しっぱなしはNG 生命保険は定期的な見直しを
生命保険で用意すべき保障は、ライフステージによって異なります。
そのため生命保険は加入したまま放置するのではなく、保障内容がニーズに合ったものになっているかどうか、定期的に見直しをすることが大切です。
現在、生命保険に加入したまま何年も見直しをしていないという方は、証券を整理したり、保障内容を確認したりすることから始めてみてはいかがでしょうか。(執筆者:曽我部 三代)