先週は、前週末の戻しの雰囲気を受けて反発する雰囲気で始まるも、週初めを高値として、翌日から押しはじめ、週後半に大きく下げる局面でした。
ここ3週間のもみ合いの下限を時間帯で大きく割り込み、抵抗帯としていた11月1日から5日の窓に侵入から突破をするも、当日に値を戻し長い下髭を作って戻しました。
さらに週末金曜日も小幅高で週末入りとなり、下抜けが本物となるか?一旦押し目レベルの下げで終焉とし、反発の始まりとなっているか判断できないまま週末入りとなっています。
現段階では判断できないものの、セオリーで見ると上向きの25日線を割り込んで、すぐ反発してきたことを考えると、グランビルの「買いの2」を形成と見るのが妥当なのですが、先週の動きから見えることとして、11月14日の安値(ここ3週間のもみ合いの安値)を割り込み、この安値がダブルトップのネックラインとなったようなフォーメーションを形成し、週末の反発は実体ベースのネックラインまで値を戻して止まっているように見受けます。
このネックラインまでの戻りが、戻り高値となるのであれば、週明けは押してくることが考えられますがどうなるでしょうか?
逆に先週の押した場面の窓埋めを時間帯で完成させて値を戻したとみると、この動きは上げていく事が想定されます。
そして移動平均線に関しても、25日線をサポート、5日線を上値抵抗線にするという形状となっており、膠着した週末と考えられます。
他の角度で見ると直近高値を付けたのが、11月8日で、下髭で窓埋めたのが11月21日でこの日柄が、10営業日となっており、終値で高値を付けたのが11月12日で、ここからの日柄だと8営業日で基本数値の9営業日前後の押しとなっていることから、この木曜日が当面の安値で、押し目となる可能性が日柄的に示されています。
そして上向きの25日線で止まっているという事で、やはり木曜の引け金曜の寄り付きは、買い場だった可能性もあります。
他には11月1日から14日の安値を結んだラインで作る三角保ち合いの下離れをしていることで、下を示唆となっており、上記からくどくどと書いている通り、上げ下げの示唆する要因があることで、非常に悩ましい週末となっています。
したがって取るべき行動は、上げる可能性に対しては買い玉を、下抜けの始まりと考えることに対しては売り玉を建てる必要があるというのが、現状であると考えます。
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このような時に、自分自身の建玉に都合よく相場の動きを当てはめると、上げるとも下げるともいえる材料が、過分に存在することで、いくらでも都合の良い解釈が出来てしまします。
こんな時ほど客観的に見ることが大事であるのです。
そして、ここからもみ合い(BOX)に入るという選択肢もあるので、利確に関して細かく実行するという選択肢も重要であります。
実際、8月後半から3か月上げ基調でしたので、トレンドに動きが出る可能性は高いものの、下げるという可能性に絞ることが出来ないので、BOXという考えも視野に入れた想定が必要であるといえます。
ファンダメンタル的に国内情勢は、良い悪いが交差しているものの、為替に関しては、109円を円安方向に対しての抵抗線としていることで、110円より円高であるのに、この日経平均は為替連動の割には無理のある日経平均株価にいると考えます。
過去の109円は、ここ数年で見ると2019年1月、2018年1月・6月、2017年4月・6月・8月・9月、2016年4月・5月・11月、2014年9月・10月が直近で、この中、最高値2万3,000円で今と同等最安値が、1万6,000円から1万7,000円辺りを示しているので、今の日経は平均的に見ると高すぎるといえると考えます。
したがって今の為替から考えると下げてもおかしくない環境下にいるとも取れます。
ですので、今の為替からは主要企業の利益は出づらい為替であるのも事実かなとも考えます。
そして週明けは小幅高で始まる公算です。
寄り付く位置として、5日線を突破するかは微妙で、上記に上げた実体ベースのネックラインには実体で到達します。
寄り付きから陽線を建てると反発していく可能性を高めるし、陰線だと簡単には下げとは決められず、方向感が出ないという判断となりそうです。
ただ、陰線も大き目で25日線を割り込んでくると、寄り付き位置から考えると金曜日の陽線を包むレベルになり、下を示唆するというところまでくると考えます。
目次
現状分析
5日線
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前週末から先週初めにかけて上げて波うちを作るも、先週初めを頭として緩やかに下げはじめ、そのまま下向きのまま週末となりました。
位置は週初めだけ上で引けたものの、火曜日からは終値ベースで下を推移し、木曜日にはいったん下に乖離するも、週末は髭が触れて週末となっています。
弱い形状になるも完全に下と言える状況には、なり切ってないと考えます。
25日線
上向きを維持したままの一週間となり、位置は、上に乖離から乖離を詰めて一か月ちょっとぶりに髭で触れて実体も触れてと、トレンドに陰りが出たと考えるか? 押し目と考えるか迷う状況となっています。
75日線
変わらず上向き、位置も上を維持しています。
トレンドライン
上に関しては、目先11月9日の高値2万3590円近辺の横軸が上への勢いを付ける起点になると考えます。
ここを突破すると少々粗い発想ですが、昨年の高値の2万4448円を意識することになると考えます。
下に関しては、先週の押した場面、下髭の下限と、10月18日の高値11月1日の安値と横軸と並んだラインが目先の下限のラインで、ここを割り込むと下への加速が考えられます。
その下は9月26日、10月15日の高値の横軸が下のメインの目途と考えます。
BOXに入ると、このラインと11月9日の高値のラインでのもみ合いを想定します。
あとは、8月26日と10月10日の安値を結んだ切上がりのラインが、この3か月の上昇から下落に入っていくかの見極めラインと考えます。
テクニカル指標
一目均衡表
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先週転換線を割り込んで、基準線をサポートラインとする膠着感のある動きとなっています。
ただ、現状、雲の上、遅行線が日々線の上にいることで、一応上げ基調はキープしていると考えられる形状です。
押したときは遅行線が日々線とどのように絡むか注目していきたいと思います。
ボリンジャーバンド
バンドが収斂した先週、収斂から角度を緩めだしていることから、この後、横ばいとなるのか拡散となるのかでトレンドが見えてくると考えます。
したがって+3σ、+2σの動きを細かく見ていきたいと思います。私の中では一旦、BOXに入るのかなと考えます。
一応、先週明確に+1σを割ったので、8月からの急上昇は明確に終焉と取れる動きもしています。
スローストキャスト
下げ切らずゴールデンクロスで上げきらずデットクロスとなり、強くも無く弱くもなり切らずという先週の動きで、現状ゴールデンクロスするかの直前で、このままゴールデンクロスとなれば反発の可能性が出ますが、ゴールデンクロス回避で、2本のラインが下げ始めたときは、下抜けしていく事が想定されます。
総合判断
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上げ下げの材料が多彩で、非常に判断の難しい位置にいますので、上げ下げに意識を寄せずに、レンジから飛び出すのを待ち、飛び出したほうに順張りが望ましいと考えます。
相変わらず米中協議への思惑で相場が動いています。
ファンダメンタルも気になりますが、やはりテクニカルとチャートから、上げたいのか? 下げたいのか? の声を聞きとりながら、判断してくのが望ましいのかなと考えます。(執筆者:城 晶子)