先週は、前週末の戻しの雰囲気を受けて反発し、今月の高値を更新するも、実体ベースでは2万3500円の壁を超えることが出来ず、上値の重い展開となり、週末金曜日にだれる形で週末入りとなりました。
先週を一週間振り返ると、週初めに前週末に対して5日線を跨いで窓空けて寄り付き、窓をキープはするものの限りなく十字線に近い陰線形成となり上げるのか? 天井となるのか? 迷わせる形状となりました。
翌火曜日、予想外に上で寄り付き、直近高値を更新する動きはあるものの、上髭形成したうえで陰線となり、高値更新したときの動きとしては、勢いのない形となり、オーバーシュートを予感させる形を形成しました。
そして、この火曜と翌日水曜日で新月を迎えるという事で相場に動きがあるかもと言える日程となり、翌水曜日終値ベースでは対前日より高値で寄り付くも、時間帯での高値更新は出来ずに小陰線形成で、終値では高値更新しました。
翌日、木曜日はまたも対前日終値よりも上で寄り付くも陰線形成となり、上値終値安値を切り下げて前日の水曜が終値ベースで高値かもと思わせる動きで引けました。
翌金曜日の週末、始値実線で先週の最高値となるも大き目な陰線形成で安値更新する形で切り下げて大引けとなり、じりじりと下げ始める雰囲気から不安を増大させる形で、陰々の包み形成で週末入りとなり、大引けの段階では週明けが下げるかもと思わせる雰囲気で週末入りとなりました。
引けてみたら先週5営業日がすべて陰線形成で、週末が最大に大きい陰線となり、為替が円安に向かった割には、上値の重い雰囲気となっています。
ただ、週末の陰線で下へと思わせる雰囲気はあるものの、先週初めに前週末から先週初めに空けた窓をこの週末に埋められなかったことで、一直線に下と言える状況には無いままで週末となっています。
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この金曜日の「押しの要因」としては中国系の指数の続落と、前週の外国人売り越しの発表からきていることが想定されるニュースは聞こえてくるものの、本格下落に入るかと言われるとインパクトは弱く、未だ米中問題の動きを見ていることが想定されます。
したがって週末の下げは、結果的に押し目という可能性もあるので、大きく玉を動かすことも出来ず様子見となるのが現状ではあります。
しかし、テクニカル指標では、上昇に陰りは出ており、下落か? OXか? をにおわせる展開になっていると考えます。
そして上記に書いた通り、今月の高値が満月と新月で付ける展開となった11月、月齢を意識するという事の必要性が実現されたと思われます。
米国の動きでは、NYダウは続落で軟調な展開となるも、CMEは金曜日の大引け比では小幅高となっております。
週明けは、上げて始まる公算が高いものの、小幅にとどまることで、週末の200円幅の陰線に対して下げすぎ感からくる自律反発的な反発レベルの戻しで始まる公算となり、寄り付きで上を示唆することころまでは見込めないことから、週明けも明確な方向感は望めないと考えます。
ダウの動きから米中協議に対して難航しているだろうという投資家判断があると見えるので、簡単に週明け早々に上放れは、なさそうな気配です。
そうなると、近づいてきているサポートラインの25日線とどのように絡んでいくかは見ものであるといえます。
さらに上でも触れていますが、先週の陰線勝ちとなる相場から想定されることと、上で寄り付くも引けは下という展開が、週明け早々も上で始まるという事が継続されます。
目先11月22日から25日の週マタギの窓を埋めたり割り込んだりするか? 25日線を維持するか? 注目しつつ、テクニカル指標のボリンジャーバンドにも注意を払って見極めていきたいと思います。
そして、今の価格帯2万3500円前後に到達して週末で16営業日となり、小さいレンジでの揉み合いがそれなりの日柄になってきていることから26営業日まで揉むのか?
17営業日前後で保ち合い離れするのか?しっかり週明けの動きを見極めていきたいと思います。
目次
現状分析
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先週下向きから始まるも、火曜日には上向きと変え上向きのまま週末入りとなりました。
この後、下向きに向きを変えると、かなりな小幅での波うちが明確になってきて迷いが見える状況になります。
位置は、先週一気に下から上に飛び出して週初めとなり、週末金曜日に大き目な陰線で割り込むという動きとなりました。
月曜から木曜までの4日間は上に乖離していての一気な割込みですので、この流れの変化が翌週にどう影響するのか見ていきたいと思います。
25日線
変わらず上向きを維持したままの一週間で、位置も前週にタッチしてきたものの、先週は上への乖離を継続した一週間となりました。
ただ週末は乖離をかなり詰めてきているので、いつ触れたり割り込んだりしてもおかしくない位置にいると考えます。
75日線
変わらず上向きで、位置も上への乖離を継続したままの一週間となっています。
移動平均線の並びも現在の位置関係になって一か月半が経過してきました。
デットクロス発生で動きが出るか?このまま強い位置関係が継続するか?注目です。
トレンドライン
目先下に関しては、11月25日の安値の横軸11月1日・21日の安値の横軸9月26日・10月15日の高値の横軸が段階的なサポートランとなると考え、途中に切上がりの線として25日線・10月10日と11月21日の安値を結んだラインがあり、その下には8月26日と10月10日の安値を結んだラインとなり一番下の切上がりのラインが下落入りの見極めラインと考えます。
上に関しては、目先11月6日・26日の高値が上抜けのラインでここを突破すると昨年の高値2万4448円まですんなり上げていく事を想定します。
テクニカル指標
一目均衡表
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現状、上方シグナル点灯となっていますが、この週末に転換線と基準線が、デットクロス寸前の位置関係となっており、デットクロスとなると目先の動きに陰りが出る可能性が出てきますので、週明けの動きに注目です。
ボリンジャーバンド
緩やかにはなったものの収斂は継続したまま週末入りとなっています。
ただ、+1σに続き+2σも細かく波うちをし始めています。この動きが未来のBOXを示しているのか?もう少し様子見が必要です。
+3σが波打ち始めたら可能性は、かなり高いものになっていくと考えます。
そして位置関係で見ると、先週+1σの上に出るも、上ではずっと陰線形成で、上値の重さをうかがわせる動きとなっており、週末には+1σを割り込みました。
このままTPラインを割り、-1σまで下げていく事となればBOX入りの可能性がこちら方面からも可能性を上げてくると考えます。
おそらく、再上昇となるか?BOXないし下落となるか週明けの一週間で答えが出そうな予感です。
スローストキャスト
先週、上げきらないでデットクロスとなったものの、前回のデットクロスの位置よりも上でのデットクロスとなるので弱くはないと判断できる状況です。
かといって上げきってはいないので、方向感に乏しいという判断となりそうです。この後、下まで2本のラインが下りきるか?途中でゴールデンクロスとなるかに注目です。
総合判断
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強い上げは終わっているとしても、上げ基調は帰属していると考えられる状況の中、勢いに陰りが出たこと(陰線勝ちなど)からいつBOX入り、下落入りが来てもおかしくない状況下
と考えます。
したがって買い玉は保有しつつ、売り玉も持ち、上抜けでは速やかに売り玉の処分(減らす)となります。
買い玉は利確もしつつ押して節目まで下げたら押し目買いとして、節目を割り込んだら速やかに減らすという行動となると考えます。
今後、中国の経済状態も不安定になっており、2015年を彷彿させる状況になっています。2015年は危機的な状況(デフォルト企業が増加)となってから本格下落まで3か月かかりました。
中国国内で今年の社債の不履行が100兆円弱にというニュースが先週ネット上に流れていました。
この流れが再度、世界経済に影響してくるのか? 気にはしておくものの、すぐに下げるという材料になりはしないので、今(この週末現在)の上げ基調であるという現実を踏まえた戦略は必要であるといえます。(執筆者:城 晶子)