パソコンは入学祝いの定番品ですが、多くは大学や高校入学のお祝いに贈られていました。
しかし、最近は小学校でもプログラミング教育が始まることになり、学校の授業でもパソコンやタブレットを積極的にとりいれる時代になっています。
そのため、中学校入学もしくは小学校入学お祝いにパソコンを贈る家庭も多いです。
とはいっても、初めてのパソコンに「どれだけのお金をかければいいのか」、「どの機種がいいのか」は迷います。
お金をたくさん出せば処理能力の高い最新のパソコンを買えます。
しかし、高価なパソコンであれば子どもが上手に使いこなせるとは限りません。
むしろ機能や性能が高すぎると子どもは持てあましてしまい、宝の持ち腐れになってしまう可能性があります。
今回は、子どもの年齢にあったパソコンを上手に選ぶことで「高い買い物」を「無駄な高い買い物」にしないポイントを紹介します。
また、パソコンの値段は流動的なので、安く買えるタイミングも紹介します。
目次
ポイント1: 想定外の扱い方をする子どもには丈夫なパソコンを
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小学校入学のお祝いでパソコンを贈るときには、とにかく「丈夫さ」が要です。
大人にとっては軽いパソコンでも子どもにとってはそれなりの重さがあります。
持ち運ぶときに落とすこともあります。
初めてのパソコンは、子どもが「習うより慣れよ」の感覚で自由に使える程度の価格帯で選ぶことがポイントです。
どんなパソコンでも、すぐに壊れてしまえば無駄な買い物になってしまいます。
ポイント2: 使いにくいパソコンは子どもをパソコン嫌いにする
小学校入学でも中学校入学でも、おそらく「使える予想期間」は6年間程度でしょう。
しかし、小中学校の6年間の子どもの成長は大人が思うよりも伸び幅が大きいものです。
パソコン売り場に行くと、3万円程度の安いパソコンもあります。
つい、
と考えてしまいますが、安い物には安いだけの理由があるのです。
例えば、インターネット検索を目的とした小さくて低価格のパソコンでいいだろうと、3万円程度のネットブックをはじめに買い与えてしまうと、子どもはキーボードを使う機会に恵まれないかもしれません。
また、安いパソコンの中には、画面が小さく、メモリも極端に少ないものが多く、せっかく子どもがパソコンで作業をしようと思っても、思うようにパソコンが動かず「パソコン嫌い」になってしまうことも多いのです。
これでは無駄な買い物どころか逆効果の買い物になってしまいます。
子どもは、大人が思っている以上に新しいことを覚え、できるようになっていきます。
3万円のパソコンを買って3年後に8万円のパソコンに買いかえるならば、最初から10万円のパソコンを買った方が金銭的にも子どものスキルアップのためにも効率的ではないでしょうか。
ポイント3: 最初に「予算と使用目的」を店員に伝える
パソコンの価格帯は、3万円から20万円以上まで幅広いです。
パソコンに詳しい人ならば、メモリやCPU、拡張性をみながら予算にあったパソコンを選べます。
しかし、筆者のように詳しくない人は「安い物よりも高い物の方が使いやすい」と思ってしまいます。
そのため、店員に「これはタッチパネルで絵も描けます」と言われると、「便利だな」と思ってひかれてしまいます。
しかし、冷静に考えればパソコンで絵を描く必要はなく、筆者のパソコンの使用目的はネット検索と記事執筆です。
筆者にはタッチパネルも必要ありません。
店員には「売りたい商品」があります。
そのため、買い手に予算の制限も欲しい機能もなければ、店員は売りたい商品を売り込んでくるでしょう。
親は「子どものため」と思えば多少予算オーバーでも「いいもの」を買ってあげたくなります。
しかしパソコンに限っては、「いいもの」の基準は、子どもによって異なるのではないでしょうか。
子どもにパソコンを贈るときには、子どもが使うであろう機能、予算を最初に伝えることが子どもも親も損をしないポイントです。
小学校・中学校入学でおすすめのパソコン
ここからは、今までに紹介した3つのポイントを踏まえた「お買い得なパソコン」を紹介します。
小学校入学におすすめ「FMV LIFEBOOK LHシリーズ」
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小学校入学でおすすめのパソコンは、富士通の「FMV LIFEBOOK LHシリーズ」です。
富士通は、シニア向けのパソコンを売り出しヒットさせました。
そして2018年には子ども向けパソコンを発売しました。
それがLHシリーズの2種類のパソコンです。
子どもが乱暴に扱っても壊れないように本体の周囲にはラバー素材が巻いてあります。
片付け用ケースもセットで、それぞれ定価は11万5,280円(税込み)と9万3,280円(税込み)です。
富士通のオンラインショップでは完売になっていますが、大手電機量販店では店頭に在庫がありました(2019年12月現在)。
しかも、販売してから時間が経過しているため、店によっては5万円程度で販売されています。
まさに買い時のパソコンでしょう。
しかし、このパソコンにはワードやエクセルのソフトが入っていません。
高学年になればワードでチラシ、エクセルで表を作ることがあるかもしれません。
そんなときには、別途ワードやオフィスのソフトを購入する必要があります。
中学校入学におすすめ「dynabook」
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中学入学のお祝いならば、頑丈さと機能をあわせもったdynabookがおすすめです。
dynabookは、東芝が販売していましたが2019年1月からはdynabook株式会社が製造販売しています。
会社名は変わりましたが、dynabookは強度テストに定評があります。
と電機量販店の店員は言っていました。
最近は、パソコンにも外国メーカーが多く参入しています。
あまり聞きなれない会社名の手ごろなパソコンが並ぶ中で、国内メーカー品はやはり高価です。
そんな国内メーカーの中でも手ごろなものがdynabookではないでしょうか。
入学祝いにパソコンを贈るなら年末年始に買っておこう
多くのパソコンは来年の1月ごろに春の新モデルが登場します。
12~1月は新モデル登場直前の値下げと年末セールが重なり、今年の1月に登場したモデルが一番安くなるタイミングです。
入学祝いにパソコンを贈ろうと思っているならば、この年末年始がお得に買う絶好のチャンスでしょう。(執筆者:式部 順子)